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Z0380 西要鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0204A01: は念佛して。往生せよとす〻め給ふ。彌陀は念佛せよ
Z08_0204A02: 來迎せんと。仰せられたる此一事を信じて。餘の事を
Z08_0204A03: しらず云云。辨阿上人。我等は法然上人を信じた
Z08_0204A04: てまつり。法然上人は善導を信じ奉り給ふ。善導は釋
Z08_0204A05: 迦。彌陀を信じたてまつり給ふ云云。●(四十)世にお
Z08_0204A06: ほかる念佛者も。大かたこのくらゐなるべし。これ性
Z08_0204A07: の鈍なる故なり。●(四十一)などやさはとは。何とて
Z08_0204A08: さうはおもへるぞと也。いひは。いはれ也。○これ反詰
Z08_0204A09: なり。●(四十二)まづこれはたとへなり。○(四十三)地
Z08_0204A10: 獄も。極樂も。おなじ釋迦如來の。御口より說き給へ
Z08_0204A11: る事なれば。彼此ともに信ずべし。然るに。罪人の地
Z08_0204A12: 獄におつることうたがはずして。念佛者の極樂にむ
Z08_0204A13: まる〻事ばかりを。何とてうたがへるぞや。是はたと
Z08_0204A14: へば。毒の人をころすのみを信じて。藥の病をいやす
Z08_0204A15: 事をうたがふがごとし。是も心のいたりのみじかき
Z08_0204A16: ゆへなり。○本草綱目。人信M(シテ)鉤吻コトヲ一レ。不
Z08_0204A17: 黃精之益スコトヲ一レ。不亦惑ナラ乎。已上○智論
Z08_0204A18: 我未佛眼。如ニM(シテ)盲無ナルコト。若不レハ
Z08_0204A19: 引導。則無趣。已上大經。善人M(シテ)。從
Z08_0204A20: 。從明入。惡人M(シテ)。從苦入。從冥入
Z08_0204B01: 。誰ルトナラハ者。獨ノミ玉ヘル耳。已上同義寂
Z08_0204B02: 。如是因果。理趣幽邃。九十六術。皆迷
Z08_0204B03: 。唯我世尊ノミ。獨知已上十疑論。凡夫
Z08_0204B04: 智。不自專ニモ。專佛語。故阿彌
Z08_0204B05: 陀佛。云何佛語。釋迦大師一代聖敎。處々說法。
Z08_0204B06: 唯勸衆生。專心セシム阿彌陀佛已上●(四十四)
Z08_0204B07: 此心はまへにのべ給ふがごとし。是は十疑論の序の
Z08_0204B08: 語也。楊傑は。宋の代の人也。その官は尙書主客郞に
Z08_0204B09: して。佛法をうやまひ。あきらかに禪宗をさとりて。
Z08_0204B10: しかも淨土をねがへり。されば天台十疑論の序。彌陀
Z08_0204B11: 寶閣記。安養三十頌。淨土決疑集序などを作りて。ひ
Z08_0204B12: ろく西方の敎をひろめられたり。その傳は佛祖統記等の諸家の往生傳に有。
Z08_0204B13: 四十二章經。佛。學スル佛道。佛
Z08_0204B14: シ玉フ。皆應信順。譬中邊皆甜キカ。吾
Z08_0204B15: ナリ已上雲棲引此文。是。信シテ少惡入ヿヲ
Z08_0204B16: 。而不一念生スルコトヲ西方。此邪見
Z08_0204B17: 矣。已上むかしもろこしに法智といへる僧あり。人に語
Z08_0204B18: て云く。われ佛經をよむに。一の吉羅を犯ずれば。一中
Z08_0204B19: 劫地獄におつといふ。まことに信ずべし。又ひとたび
Z08_0204B20: 阿彌陀佛をとなふれば。八十億劫生死の重罪を滅す

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