浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0204A01: | は念佛して。往生せよとす〻め給ふ。彌陀は念佛せよ |
Z08_0204A02: | 來迎せんと。仰せられたる此一事を信じて。餘の事を |
Z08_0204A03: | しらず云云。辨阿上人ノ云ク。我等は法然上人を信じた |
Z08_0204A04: | てまつり。法然上人は善導を信じ奉り給ふ。善導は釋 |
Z08_0204A05: | 迦。彌陀を信じたてまつり給ふ云云。●(四十)世にお |
Z08_0204A06: | ほかる念佛者も。大かたこのくらゐなるべし。これ性 |
Z08_0204A07: | の鈍なる故なり。●(四十一)などやさはとは。何とて |
Z08_0204A08: | さうはおもへるぞと也。いひは。いはれ也。○これ反詰 |
Z08_0204A09: | なり。●(四十二)まづこれはたとへなり。○(四十三)地 |
Z08_0204A10: | 獄も。極樂も。おなじ釋迦如來の。御口より說き給へ |
Z08_0204A11: | る事なれば。彼此ともに信ずべし。然るに。罪人の地 |
Z08_0204A12: | 獄におつることうたがはずして。念佛者の極樂にむ |
Z08_0204A13: | まる〻事ばかりを。何とてうたがへるぞや。是はたと |
Z08_0204A14: | へば。毒の人をころすのみを信じて。藥の病をいやす |
Z08_0204A15: | 事をうたがふがごとし。是も心のいたりのみじかき |
Z08_0204A16: | ゆへなり。○本草綱目ニ曰ク。人信M(シテ)二鉤吻ノ殺コトヲ一レ人ヲ。不レ |
Z08_0204A17: | 信二黃精之益スコトヲ一レ壽ヲ。不ヤ二亦惑ナラ一乎。已上○智論ニ云ク。 |
Z08_0204A18: | 我未カレ得二佛眼ヲ一故ニ。如ニM(シテ)レ盲無レ異ナルコト。若不レハ三爲ニレ佛ノ |
Z08_0204A19: | 所二引導セ一。則無レ所レ趣。已上大經ニ云ク。善人ハ行M(シテ)レ善ヲ。從レ樂 |
Z08_0204A20: | 入レ樂ニ。從レ明入レ明ニ。惡人ハ行M(シテ)レ惡ヲ。從レ苦入レ苦ニ。從レ冥入レ |
Z08_0204B01: | 冥ニ。誰カ能ク知ルトナラハ者。獨リ佛ノミ知玉ヘル耳。已上同義寂ノ |
Z08_0204B02: | 疏ニ云ク。如ノレ是因果ハ。理趣幽邃シ。九十六術。皆迷二其 |
Z08_0204B03: | 端ニ一。唯我カ世尊ノミ。獨知二其ノ原ヲ一。已上十疑論ニ云ク。凡夫ハ |
Z08_0204B04: | 無レ智。不二敢テ自專ニモ一。專ラ用二佛語ヲ一。故ニ能ク偏ニ念シ二阿彌 |
Z08_0204B05: | 陀佛ヲ一。云何カ用二佛語ヲ一。釋迦大師一代ノ聖敎。處々ノ說法。 |
Z08_0204B06: | 唯勸二衆生ヲ一。專心ニ偏〓念セシム二阿彌陀佛ヲ一。已上●(四十四) |
Z08_0204B07: | 此心はまへにのべ給ふがごとし。是は十疑論の序の |
Z08_0204B08: | 語也。楊傑は。宋の代の人也。その官は尙書主客郞に |
Z08_0204B09: | して。佛法をうやまひ。あきらかに禪宗をさとりて。 |
Z08_0204B10: | しかも淨土をねがへり。されば天台十疑論の序。彌陀 |
Z08_0204B11: | 寶閣記。安養三十頌。淨土決疑集序などを作りて。ひ |
Z08_0204B12: | ろく西方の敎をひろめられたり。その傳は佛祖統記等の諸家の往生傳に有。○ |
Z08_0204B13: | 四十二章經ニ云ク。佛ノ言ク。學スル二佛道ヲ一者ハ。佛ノ所二言 |
Z08_0204B14: | 說シ玉フ一。皆應二信順ス一。譬ハ如二食ニレ蜜ヲ中邊皆甜キカ一。吾カ經モ亦 |
Z08_0204B15: | 爾ナリ。已上雲棲引テ二此文ヲ一云ク。是ノ故ニ。信シテ三少惡入ヿヲ二地 |
Z08_0204B16: | 獄ニ一。而不レ信セ三一念生スルコトヲ二西方ニ一。此レ誠ニ可レ謂二邪見ト一 |
Z08_0204B17: | 矣。已上むかしもろこしに法智といへる僧あり。人に語 |
Z08_0204B18: | て云く。われ佛經をよむに。一の吉羅を犯ずれば。一中 |
Z08_0204B19: | 劫地獄におつといふ。まことに信ずべし。又ひとたび |
Z08_0204B20: | 阿彌陀佛をとなふれば。八十億劫生死の重罪を滅す |