ウィンドウを閉じる

Z0380 西要鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0203A01: 字彙。魯愚也。已上き〻わくは。き〻わくる也。
Z08_0203A02: いしくは。歸命鈔にて註せり。たちいりたるとは。
Z08_0203A03: 奧深き義なり。中々は。かへりてといふ詞也。續後
Z08_0203A04: 拾遺。津守國道をしふれは中々猶そ迷ひける。ことのは
Z08_0203A05: しけき法のみち芝。いかでは。何とぞしてといふ心。涯
Z08_0203A06: 分とは。世俗に分齊相應といふが如し。莊子口義
Z08_0203A07: 。涯際也。已上下學集。涯分隨分義也。已上
Z08_0203A08: (三十八)つねにもいふことば也。かの提婆が六萬の法
Z08_0203A09: 藏を誦せしも。槃特が一偈を。たもてるにはしかざり
Z08_0203A10: き。●(三十九)この條まことに心得やすくして。淨土
Z08_0203A11: 宗の大事也。これ行者の解會をもちひず。た▲佛のを
Z08_0203A12: しへを仰信せよとの答なり。おもひみつべきとは。心
Z08_0203A13: にかくべき肝要の事といふ義也。法華方便品。諸
Z08_0203A14: 佛如來。言虛妄已上同文句。夫レハ人王
Z08_0203A15: 則不二。佛法王。豈容ンヤ虛說已上金剛經
Z08_0203A16: 。如來眞語者。實語者。如語者。不誑語者。不異
Z08_0203A17: 語者ナリ已上金剛經略疏。眞語者。言理眞ニM(シテ)
Z08_0203A18: 一レナラ也。實語者。言事實ニM(シテ)而非ルヲ一レナラ也。如
Z08_0203A19: 者。言事理俱ニM(シテ)。顯スヲ實相也。不誑語者。
Z08_0203A20: 佛以三語說法。決M(シテ)コトヲ欺誑也。不異語
Z08_0203B01: 者。言前後說。無上レコト變異也。五語如此。
Z08_0203B02: ンヤ哉。已上藥師本願經。一切如來身語意
Z08_0203B03: 。無ト云コト淸淨ナラ。世尊。此日月輪。可
Z08_0203B04: 。妙高山王。可ク𪜈使傾動。諸佛玉フ。無
Z08_0203B05: 異也。已上善珠公。夫煩惱未。三業有
Z08_0203B06: 染。所見不レハ明。說或不定ナリ。可疑惑。如來
Z08_0203B07: 惱習盡。三業淸淨ナリ。所見分明ニM(シテ)。說必揩定ナリ已上
Z08_0203B08: 命童子經。日月星辰。可。山石
Z08_0203B09: 地可。海水淵源。可ク𪜈。佛語決定M(シテ)
Z08_0203B10: 虛妄已上○摠じて信心に重々有り。心かしこき人の。經
Z08_0203B11: 釋の義理を。わきまへて信ずるを解信といふ。たとへ
Z08_0203B12: ば井をうがつに。泥を見て水のいづべき事を推する
Z08_0203B13: が如し。此信はあさし。又をろかなる人の。何の理
Z08_0203B14: をもしらねども。念佛往生は佛の御おしへなり。あな
Z08_0203B15: たうとやとて。ほれ〱と信ずるを仰信といふ。是は
Z08_0203B16: まだ地をほらずして。水ある事をしるが如し。此信は
Z08_0203B17: ふかし。よく佛願にかなふ淨土宗の本機なり。玄義
Z08_0203B18: 。仰ルニ。釋迦此方ヨリ發遣。彌陀卽彼ヨリ
Z08_0203B19: ヘ玉。彼。豈容ンヤ去乎。已上鎭西上人
Z08_0203B20: 。此出離。是故實已上法然上人。釋迦

ウィンドウを閉じる