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Z0380 西要鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0202A01: 。或往生乎臨終之微苦。或出離乎鶴
Z08_0202A02: 林之外瑞。又取卽詣於身壞十念。又知定生
Z08_0202A03: 於最後端坐。生スル是解之人。雖年長。而
Z08_0202A04: 學久M(シテ)而解短庸輩也。已上つれ〲草。人の終焉の
Z08_0202A05: ありさまのいみじかりし事など。人のかたるを聞く
Z08_0202A06: に。た▲しづかにしてみだれずといは▲。心にくか
Z08_0202A07: るべきを。をろかなる人は。あやしくことなる相をか
Z08_0202A08: たりつけ。いひしことばも。ふるまひも。をのれがこ
Z08_0202A09: のむかたにほめなすこそ。其人の日ごろの本意にも
Z08_0202A10: あらずやとおぼゆれ。此大事は。權化の人もさだむべ
Z08_0202A11: からず。博學の士もはかるべからず。をのれがたふ所
Z08_0202A12: なくば。人の見きくにはよるべからず。已上○聖光上人
Z08_0202A13: 。命の(いき)たる間。先世の惡業によりて。身もくるし
Z08_0202A14: み。病もをもく。その身心やすからざる間。顛倒悶絕
Z08_0202A15: して失念もせよ。最後の一念の命の緖のきる〻時を
Z08_0202A16: こそいへ。されば悶絕すとみゆとも。最後の一念がよ
Z08_0202A17: くもあるらん。たれかこれをしらんや〓淨土宗要集此御し
Z08_0202A18: めしにて。此段をみるべし。苦痛狂亂の詞をあしくみ
Z08_0202A19: れば。世俗の僻見に同ずる也。爰はた▲平生の念佛を。
Z08_0202A20: 信ぜしめんとてかき給へる也。法の勢なり。又これは
Z08_0202B01: 來迎以前の事也。されば以下に來迎ちかづかば。をの
Z08_0202B02: づからくるしみもかろみ。心もた▲しくなりてと有
Z08_0202B03: るなり。此條はすでに流祖の敎誡あり。向師。なんぞ違
Z08_0202B04: 背し給はんや。念佛名義集。此頃樣の念佛の一脈
Z08_0202B05: の中に。臨終は何ともあれ。往生するぞといふ一脈の
Z08_0202B06: 流ありと聞く。これはひがめる念佛の一脈の流なり。
Z08_0202B07: 血をはき死ぬる人。ものぐるはしくて。くるひじに〻
Z08_0202B08: 死なんひとをば。なんぞ往生したるといはん。此こと
Z08_0202B09: 荒量なり。法定なし。あまりすぎたる事也。已上是をも
Z08_0202B10: よく見あはすべし。臨終正念をいのらざれとの。す〻
Z08_0202B11: めにはあらずかし。良忠上人用意問答。問云。稱
Z08_0202B12: 名の行者のをはる時。無證になりたるは。往生は不定
Z08_0202B13: なりと心得べきか。答云。善導上足の御弟子。懷感法
Z08_0202B14: 師の群疑論の中に。臨終に念佛の後。無記になりてお
Z08_0202B15: ほくの日を經とも。惡心おこらずば。前の念佛の功德
Z08_0202B16: にて。往生すべしと釋せり。たれかうたがひ候べき。
Z08_0202B17: 已上禮阿上人云。臨終にた▲佛力を賴むとのみいひて。
Z08_0202B18: ならひいのらざるは。心ざしのなきがはなはだしき
Z08_0202B19: 也。なを安心大要抄に。全文をのせたり。●(三十七)性かたくなに。心をろか
Z08_0202B20: とは。心性頑魯の四字なり。廣疋。頑鈍也。已上

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