浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0202A01: | 人ニ一。或ハ判シ二往生ヲ乎臨終之微苦ニ一。或ハ定二出離ヲ乎鶴 |
Z08_0202A02: | 林之外瑞ニ一。又取リ二卽詣ヲ於身壞ノ十念ニ一。又知ル二定生ヲ |
Z08_0202A03: | 於最後ノ端坐ニ一。生スル二如レ是解ヲ一之人ハ。雖二是レ年長ト一。而 |
Z08_0202A04: | 學久M(シテ)而解短キ庸輩也。已上つれ〲草ニ云ク。人の終焉の |
Z08_0202A05: | ありさまのいみじかりし事など。人のかたるを聞く |
Z08_0202A06: | に。た▲しづかにしてみだれずといは▲。心にくか |
Z08_0202A07: | るべきを。をろかなる人は。あやしくことなる相をか |
Z08_0202A08: | たりつけ。いひしことばも。ふるまひも。をのれがこ |
Z08_0202A09: | のむかたにほめなすこそ。其人の日ごろの本意にも |
Z08_0202A10: | あらずやとおぼゆれ。此大事は。權化の人もさだむべ |
Z08_0202A11: | からず。博學の士もはかるべからず。をのれがたふ所 |
Z08_0202A12: | なくば。人の見きくにはよるべからず。已上○聖光上人 |
Z08_0202A13: | 云ク。命の存たる間。先世の惡業によりて。身もくるし |
Z08_0202A14: | み。病もをもく。その身心やすからざる間。顛倒悶絕 |
Z08_0202A15: | して失念もせよ。最後の一念の命の緖のきる〻時を |
Z08_0202A16: | こそいへ。されば悶絕すとみゆとも。最後の一念がよ |
Z08_0202A17: | くもあるらん。たれかこれをしらんや〓淨土宗要集此御し |
Z08_0202A18: | めしにて。此段をみるべし。苦痛狂亂の詞をあしくみ |
Z08_0202A19: | れば。世俗の僻見に同ずる也。爰はた▲平生の念佛を。 |
Z08_0202A20: | 信ぜしめんとてかき給へる也。法の勢なり。又これは |
Z08_0202B01: | 來迎以前の事也。されば以下に來迎ちかづかば。をの |
Z08_0202B02: | づからくるしみもかろみ。心もた▲しくなりてと有 |
Z08_0202B03: | るなり。此條はすでに流祖の敎誡あり。向師。なんぞ違 |
Z08_0202B04: | 背し給はんや。念佛名義集ニ云ク。此頃樣の念佛の一脈 |
Z08_0202B05: | の中に。臨終は何ともあれ。往生するぞといふ一脈の |
Z08_0202B06: | 流ありと聞く。これはひがめる念佛の一脈の流なり。 |
Z08_0202B07: | 血をはき死ぬる人。ものぐるはしくて。くるひじに〻 |
Z08_0202B08: | 死なんひとをば。なんぞ往生したるといはん。此こと |
Z08_0202B09: | 荒量なり。法定なし。あまりすぎたる事也。已上是をも |
Z08_0202B10: | よく見あはすべし。臨終正念をいのらざれとの。す〻 |
Z08_0202B11: | めにはあらずかし。良忠上人用意問答ニ云ク。問云。稱 |
Z08_0202B12: | 名の行者のをはる時。無證になりたるは。往生は不定 |
Z08_0202B13: | なりと心得べきか。答云。善導上足の御弟子。懷感法 |
Z08_0202B14: | 師の群疑論の中に。臨終に念佛の後。無記になりてお |
Z08_0202B15: | ほくの日を經とも。惡心おこらずば。前の念佛の功德 |
Z08_0202B16: | にて。往生すべしと釋せり。たれかうたがひ候べき。 |
Z08_0202B17: | 已上禮阿上人云。臨終にた▲佛力を賴むとのみいひて。 |
Z08_0202B18: | ならひいのらざるは。心ざしのなきがはなはだしき |
Z08_0202B19: | 也。なを安心大要抄に。全文をのせたり。●(三十七)性かたくなに。心をろか |
Z08_0202B20: | とは。心性頑魯の四字なり。廣疋ニ云ク。頑ハ鈍也。已上 |