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Z0380 西要鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0201A01: 人は。その正念も。外相にはみゆべからず。前五識す
Z08_0201A02: でにさりて。意識のみあきらかなるがゆへに云云。●
Z08_0201A03: (三十六)本願とは來迎の願なり。○なじかは。なにし
Z08_0201A04: にといふ心。○あやぶむとは。氣づかひする事なり。
Z08_0201A05: ○つかのうへにかくるとは。約束のたがはぬ故事な
Z08_0201A06: り。それを引て。佛のちかひ相違なき事に。なずらへ
Z08_0201A07: てしめし給へるなり。むかし吳の季札といひし人。吳
Z08_0201A08: の君の使として。魯の國へゆくに。道に徐君といひ
Z08_0201A09: て。徐の國の主なりし人のもとにと▲まれり。徐君。季
Z08_0201A10: 札がはきたる劒をみて。これを得たくおもへる氣色
Z08_0201A11: みえければ。季札この劒をあたえんとおもへども。我
Z08_0201A12: かく使を承て。た▲今あたふるにあたはず。かへらん
Z08_0201A13: 時。かならずあたえんとおもひてさりぬ。さてかへる
Z08_0201A14: 時。徐君をたづぬれば。はやうせにきといひければ。季
Z08_0201A15: 札なきかなしみて。さてその墓をとひゆきて見れば。
Z08_0201A16: 塚に松おひたり。季札おもはく。われはじめすでに
Z08_0201A17: 心にゆるしたりし劒なり。いかでか。たがえんとて。
Z08_0201A18: 劒をときて松の枝にかけてさりにけり。史記卅二蒙求下。此心
Z08_0201A19: を詩歌にもつくれり。又源氏竹川の卷に。つかのうへ
Z08_0201A20: にもかけ給ふべき。御心のほど〻思ふたまへましか
Z08_0201B01: ばとあり。○正訛集。世人見ルヲ臨終
Z08_0201B02: スル。便一レ。此訛也。病(アツ)カル
Z08_0201B03: 。古聖之所ナリ。佛示頭痛。況其餘乎。
Z08_0201B04: 而不。是名。如老僧自有
Z08_0201B05: 安間。八苦交煎スレトモ。總上レ也。至テモ於坐立
Z08_0201B06: 吉祥ナルニ。亦不-品スルニ優劣。古。坐脫
Z08_0201B07: 立亡則不ニアラ。先師。未ルコトニモリト。豈
Z08_0201B08: 虛語ナラ〓哉。修行人。唯務-徹センコトヲ生死大事。母
Z08_0201B09: 外迹而生ルコト異見已上萬善同歸集。臨終之
Z08_0201B10: 時。雖微苦。無始惡業。一時。如唐三藏
Z08_0201B11: 法師。九世マテ支那ニM(シテ)レリ。福德智慧。常
Z08_0201B12: 。大聖敎。廣佛乘。利濟無邊。殊功罕ナリ
Z08_0201B13: ルコト。及遷化之時。臥房中。瞻病僧。明藏
Z08_0201B14: 禪師。見ルニ二人。各一丈。共一白蓮華
Z08_0201B15: 法師云。師從無始已來。所有損-惱有情。諸
Z08_0201B16: ルモ惡業。因小疾。竝消殄スルヲ。應
Z08_0201B17: 。法師顧視M(シテ)。遂〓脇ニM(シテ)而臥。弟子問云。和
Z08_0201B18: 尙決定M(シテ)ルヤスルコトヲ彌勒內院。報。得
Z08_0201B19: 言訖。氣息漸ニM(シテ)。奄然トM(シテ)神逝已上淨土十勝論
Z08_0201B20: 。大都見-聞スルニ諸方學者之談話。於康存廻心之

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