浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
Z08_0201A01: | 人は。その正念も。外相にはみゆべからず。前五識す |
Z08_0201A02: | でにさりて。意識のみあきらかなるがゆへに云云。● |
Z08_0201A03: | (三十六)本願とは來迎の願なり。○なじかは。なにし |
Z08_0201A04: | にといふ心。○あやぶむとは。氣づかひする事なり。 |
Z08_0201A05: | ○つかのうへにかくるとは。約束のたがはぬ故事な |
Z08_0201A06: | り。それを引て。佛のちかひ相違なき事に。なずらへ |
Z08_0201A07: | てしめし給へるなり。むかし吳の季札といひし人。吳 |
Z08_0201A08: | の君の使として。魯の國へゆくに。道に徐君といひ |
Z08_0201A09: | て。徐の國の主なりし人のもとにと▲まれり。徐君。季 |
Z08_0201A10: | 札がはきたる劒をみて。これを得たくおもへる氣色 |
Z08_0201A11: | みえければ。季札この劒をあたえんとおもへども。我 |
Z08_0201A12: | かく使を承て。た▲今あたふるにあたはず。かへらん |
Z08_0201A13: | 時。かならずあたえんとおもひてさりぬ。さてかへる |
Z08_0201A14: | 時。徐君をたづぬれば。はやうせにきといひければ。季 |
Z08_0201A15: | 札なきかなしみて。さてその墓をとひゆきて見れば。 |
Z08_0201A16: | 塚に松おひたり。季札おもはく。われはじめすでに |
Z08_0201A17: | 心にゆるしたりし劒なり。いかでか。たがえんとて。 |
Z08_0201A18: | 劒をときて松の枝にかけてさりにけり。史記卅二蒙求下。此心 |
Z08_0201A19: | を詩歌にもつくれり。又源氏竹川の卷に。つかのうへ |
Z08_0201A20: | にもかけ給ふべき。御心のほど〻思ふたまへましか |
Z08_0201B01: | ばとあり。○正訛集ニ曰ク。世人見テ三僧ノ有ルヲ二臨終ニ病 |
Z08_0201B02: | 苦スル者一。便チ議ス二其レ不ト一レ得レ道ヲ。此レ訛也。病ハ關カル二往 |
Z08_0201B03: | 業ニ一。古聖モ之所ナリレ不ルレ免レ。佛示ス二頭痛ヲ一。況ヤ其餘ヲ乎。 |
Z08_0201B04: | 病テ而不二爲ニレ病ノ累セ一。是名レ得トレ道ヲ。如キレ云下老僧自有リ二 |
Z08_0201B05: | 安間ノ法一。八苦交煎スレトモ。總テ不ト上レ妨ケ是レ也。至テモ二於坐立 |
Z08_0201B06: | 吉祥ナルニ一。亦不レ足三以テレ是ヲ評二-品スルニ優劣ヲ一。古ニ謂ク。坐脫 |
Z08_0201B07: | 立亡ハ則不レ無ニアラ。先師ノ意ハ。未ルコト二夢ニモ見一在リト。豈ニ |
Z08_0201B08: | 虛語ナラ〓哉。修行ノ人。唯務メレ打二-徹センコトヲ生死ノ大事ヲ一。母下 |
Z08_0201B09: | 滯テ二外迹ニ一而生ルコト中異見ヲ上。已上萬善同歸集ニ曰ク。臨終之 |
Z08_0201B10: | 時。雖レ受ト二微苦ヲ一。無始ノ惡業。一時ニ還シ盡ス。如下唐三藏 |
Z08_0201B11: | 法師ハ。九世マテ支那ニM(シテ)爲レリレ僧ト。福德智慧。常ニ稱二第 |
Z08_0201B12: | 一ト一。大ニ弘二聖敎ヲ一。廣ク演二佛乘ヲ一。利濟無邊。殊功罕ナリレ |
Z08_0201B13: | 測ルコト。及レ至二遷化之時ニ一。臥ス二疾ニ房中ニ一。瞻病ノ僧。明藏 |
Z08_0201B14: | 禪師。見ルニ有二二人一。各々長ケ一丈。共ニ捧テ二一白蓮華ヲ一。 |
Z08_0201B15: | 至テ二法師ノ前ニ一云。師從二無始一已來。所有損二-惱シ有情ヲ一。諸ノ |
Z08_0201B16: | 有ルモ二惡業一。因テ二今ノ小疾ニ一。竝ニ得二消殄スルヲ一。應トレ生ス二欣 |
Z08_0201B17: | 慶ヲ一。法師顧視M(シテ)合セレ掌ヲ。遂ニ〓脇ニM(シテ)而臥ス。弟子問テ云。和 |
Z08_0201B18: | 尙決定M(シテ)得ルヤレ生スルコトヲ二彌勒ノ內院ニ一不ヤ。報テ云ク。得トレ生ヲ |
Z08_0201B19: | 言訖テ。氣息漸ク微ニM(シテ)。奄然トM(シテ)神逝ス。已上淨土十勝論ニ |
Z08_0201B20: | 曰ク。大都見二-聞スルニ諸方學者之談話ヲ一。於二康存廻心之 |