浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0190A01: | ごろのちぎりをおぼしわするまじければ。もとのち |
Z08_0190A02: | かひあやまらず。さだめて來迎し給ふべし。(三四)來 |
Z08_0190A03: | 迎ちかづかば。お(イを)のづからくるしみもかろみ。心 |
Z08_0190A04: | もた▲しくなりて。十念のぞみのごとく。往生さうゐ |
Z08_0190A05: | (イい)あるべからず。(三五)されば。佛願あやまりな |
Z08_0190A06: | からんに。なじか。をは(終)りをあやぶまん。これぞ |
Z08_0190A07: | げに。つかのうへ(塚上)にもかけぬべきと。心やすげに |
Z08_0190A08: | の給ひしらす。(三六) |
Z08_0190A09: | 又男のこゑして。わが身は。性かたくな(頑)に。心を |
Z08_0190A10: | ろかにして。物のいはれなンど。こまやかにき〻わく |
Z08_0190A11: | (辨分)までも侍らねば。本願いしいしの事も。なをたち |
Z08_0190A12: | いりたるやうにて。中々是非にまよひぬべく侍り。い |
Z08_0190A13: | かでやす〱と心えられて。往生のたのもしかりぬ |
Z08_0190A14: | べき事。ひとはし。(端)うけ給はりと▲めて。涯分の安 |
Z08_0190A15: | 心にし侍らんといへば。(三七) |
Z08_0190A16: | 答云。その事に侍り。(三八)さやうの人の御ためは。た |
Z08_0190A17: | だ念佛申せば往生すとは。まさしく佛の。の給(宣)ひ |
Z08_0190A18: | たる御ことばなれば。つゆも。そらごと(虛言)あるま |
Z08_0190A19: | じき事ぞといふいはれが。心えやすくて。しかも。思ひ |
Z08_0190A20: | え(得)つべきことはりにては侍るなり。このひとはし |
Z08_0190B01: | (端)をだにも。ひし(必至)と信じ給ひたらば。よろづの |
Z08_0190B02: | うたがひもはれて。往生の安心。さらにふそく(不足)侍 |
Z08_0190B03: | らじといはるれば。(三九)又云。まことにこれは。わ |
Z08_0190B04: | れらがぶんにかなひたる心もちにて侍り。た▲し。も |
Z08_0190B05: | とより佛の妄語し給ふべしとは存ぜねども。なを往 |
Z08_0190B06: | 生は一定ともおぼえ侍らぬといへば。(四〇) |
Z08_0190B07: | 答云。などや。さは。おもひ給ふ。佛語が。まことなる |
Z08_0190B08: | べからんには。往生の不定なるべきいひ(謂)はなき物 |
Z08_0190B09: | を。(四一)盲者は明眼のみちびくにしたがふがごとく。 |
Z08_0190B10: | (四二)凡夫は。まよひふかくして。因果のことはりに |
Z08_0190B11: | くらければ。た▲。さとれる佛の御をしへによりてこ |
Z08_0190B12: | そ。つみつく(罪造)れば。地獄にお(隨)つなン傍異本るどい |
Z08_0190B13: | ふ。ことはりをも信じあひたるに。傍思ヒサダメタル心也いかな |
Z08_0190B14: | れば念佛申て往生すと。と(說)かれたるのみが。とり |
Z08_0190B15: | わき。さしもうたがはしき事にては侍るらん。(四三) |
Z08_0190B16: | されば揚傑傍傳二禪於石霜圓禪師一がことばに。夫造テ二惡業ヲ一入リ二苦 |
Z08_0190B17: | 趣ニ一。念M(シテ)二彌陀ヲ一生ル二極樂ニ一。二者皆佛言也。世人憂レ墮ヿヲ二 |
Z08_0190B18: | 地獄ニ一。而疑二往生ヲ一者。不二亦惑一哉といへり。げに。この |
Z08_0190B19: | いはれをも(以)て。かまへて決定とおもひふ(思伏)せ |
Z08_0190B20: | 給へ。(四四)いはんや。彌陀の本願をと(說)きあらはす |