浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0186A01: | 阿難ニ一。是ノ諸ノ有情。若シ聞テ二世尊藥師瑠璃光如來ノ名 |
Z08_0186A02: | 號ヲ一。至心ニ受持シ不M(シテ)レ生二疑惑ヲ一。墮スナラハ二惡趣ニ一者。無シレ |
Z08_0186A03: | 有ルヿ二是ノ處一。阿難。此ハ是レ諸佛世尊甚深ノ所行ニM(シテ)。難レ |
Z08_0186A04: | 可キヿ二信解ス一。汝今能ク受ク。當レ知。皆是レ如來ノ威力ナリ。 |
Z08_0186A05: | 已上同キ贊ニ云ク。謂ル藥師ノ名號ノ功德ハ。是レ無分別智。 |
Z08_0186A06: | 證M(シテ)レ如ヲ以テ成ス。故ニ言二此ハ是レ諸佛。甚深ノ所行。難可信 |
Z08_0186A07: | 解ト一。已上智論ニ云ク。譬ヘハ如シレ有ルカレ人。初メテ生レテ墮ヨリレ |
Z08_0186A08: | 地ニ。卽能ク日ニ行ヿ千里ニM(シテ)。足リテ二一千年ニ一。滿テランレ中ニ七 |
Z08_0186A09: | 寶ヲ以テ。用テ施シレ佛ニ。不レ如下有テレ人於テ二後ノ惡世ニ一能ク |
Z08_0186A10: | 稱スルニ中一佛ノ聲ヲ上。其ノ福過タリレ彼ニ。已上彌陀ノ祕釋ニ云ク。 |
Z08_0186A11: | 唱レハ二阿彌陀ノ三字ヲ一。滅シ二無始ノ重罪ヲ一。念スレハ二阿彌陀ノ |
Z08_0186A12: | 一佛ヲ一。成ス二無始ノ福智ヲ一。如ク三帝網ノ一珠ニ。頓ニ現スルカ二 |
Z08_0186A13: | 無盡ノ珠像ヲ一。彌陀ノ一佛。速ニ滿ス二無邊ノ性德ヲ一也。已上 |
Z08_0186A14: | 雜集經ニ云ク。一度謗ル二念佛ヲ一人ハ。千劫墮ス二泥梨地獄ニ一。一 |
Z08_0186A15: | 度讚スル二念佛ヲ一人ハ。滅二-却ス身中ノ百劫ノ極重ノ惡業ヲ一。已上 |
Z08_0186A16: | 稱揚諸佛功德經ニ云ク。其ノ有ン下不M(シテ)レ信四讚二-歎シ稱三-揚スルヲ |
Z08_0186A17: | 阿彌陀佛ノ名號ノ功德ヲ一。而謗毁スルヿ上者ハ。五劫之中ニ。 |
Z08_0186A18: | 當ニ下墮M(シテ)二地獄ニ一。具ニ受ク中衆苦ヲ上。已上○黑谷初學抄ニ云ク。 |
Z08_0186A19: | 彌陀大小ノ神呪ハ。皆是每二句々一。有二阿彌栗多之詞一。是レ |
Z08_0186A20: | 則句々ニ唱ル二彌陀ヲ一之意也。已上聖財集ニ云ク。密家ノ |
Z08_0186B01: | 口傳ニハ。六字ハ五佛ノ種子也。■■大日。■阿閦。■寶 |
Z08_0186B02: | 生。■彌陀。■釋迦也。已上性靈集ニ云ク。字々ノ法身ハ。 |
Z08_0186B03: | 引キ二盈々タル之月ノ曜ヲ一。句々ノ本尊ハ。熾ス二赫々タル日ノ光ヲ一。 |
Z08_0186B04: | 已上顯密圓通成佛心要集ニ云ク。問テ曰ク。何ヲ以テ。梵字ニ皆 |
Z08_0186B05: | 有リヤ二如レ是ノ不思議ノ神用一。答テ謂ク。每ニ二一々ノ字一。卽チ |
Z08_0186B06: | 體。是レ諸佛菩薩ノ身心ナル故ニ。又卽體。是レ離相法 |
Z08_0186B07: | 界ナル故ニ。又卽體。是レ敎理行果ナル故ニ。所以ニ有リ二不 |
Z08_0186B08: | 思議ノ神用一。已上あるひは聲字實相義をよみて信を生ず |
Z08_0186B09: | べし。○右のことはりをおもふに。名號の一字をもは |
Z08_0186B10: | ぶくは。廣大の功德をもらすにてあるなり。萬德をつ |
Z08_0186B11: | づめ給へる。一句の佛號なれば。この六字が一宗の肝 |
Z08_0186B12: | 要。長夜の明燈なり。それをだにも略し。あやまれる |
Z08_0186B13: | こと。はなはだ不可なり。これ佛願の外緣のみを信じ |
Z08_0186B14: | て。名號の內因をかろしむるなり。た▲し。前にもしる |
Z08_0186B15: | すごとく。舌のおもき人などは。そのこゑたしかなら |
Z08_0186B16: | ずとも。心に六字をとなふるとおもは▲。往生の業と |
Z08_0186B17: | なるべし。是はむかしも論のありし事なり。玉葉倭歌 |
Z08_0186B18: | 集第十九ニ云ク。谷川の木の葉かくれのむもれ水。なか |
Z08_0186B19: | る〻もゆくした〻るもゆく。○是はある人。石淸水の |
Z08_0186B20: | 社にこもりて。念佛の數返は。おほく〻るこそすぐれ |