浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
Z08_0179A01: | 際。未レ有レ無ンハ二出入ノ息一焉。又一息不レハレ還ラ。卽屬スルコト二 |
Z08_0179A02: | 後世ニ一者。亦誠ニ如二所問ノ一。世上之人。多ク以二寶玉。水 |
Z08_0179A03: | 精。金剛。菩提。木槵ヲ一爲二珠數ト一矣。吾ハ則以二出入ノ息ヲ一 |
Z08_0179A04: | 爲二念珠ト一焉。稱ルニ二佛名號ヲ一。隨レハ二之ヲ於息ニ一。有二大ナル恃 |
Z08_0179A05: | 怙一。安ソ懼ント三於息ノ不M(シテ)レ還屬スルコトヲ二後世ニ一者哉。余レ行住 |
Z08_0179A06: | 坐臥。常ニ用二此珠ヲ一。縱令昏寐ストモ。含テレ佛ヲ而寢ネ。覺レハ |
Z08_0179A07: | 卽續レ之ニ。必於二夢中一得レ見二彼ノ佛ヲ一。如二鑽燧ノ煙飛ハ火ノ |
Z08_0179A08: | 前相ナルカ一。夢ミルコト之不レハレ已三昧成ス焉。面親二玉毫ヲ一。親ク |
Z08_0179A09: | 蒙二授記ヲ一。則萬ニ無二一失一也。子宜レ勉レ之。已上●(二十七) |
Z08_0179A10: | 木槵は多識編ニ云。無患子ハ。今俗ニ云二菩提樹ト一。異名油珠 |
Z08_0179A11: | 子。已上一說に俗にいふつぶなり云云。珠數にすれば。功德 |
Z08_0179A12: | おほきこと校量珠數經に見ゆ。○もたるは。持たるな |
Z08_0179A13: | り。枕草子ニ云ク。扇もたる手の。ひゆるも覺すと云云。○ |
Z08_0179A14: | あへぎは。喘の字にて。氣の出で入る貌なり。○本草綱 |
Z08_0179A15: | 目卅五ニ云ク。無患子ハ。崔豹カ古今註ニ云ク。昔有二神巫一。曰二 |
Z08_0179A16: | 瑤㲘ト一。能M(シテ)レ符ヲ劾二百鬼ヲ一。得レハレ鬼ヲ則以二此木ヲ一爲テレ棒ト。 |
Z08_0179A17: | 棒二-殺ス之ヲ一。世人相傳テ。以二此木ヲ一爲レ器ト。用テ厭二鬼魅ヲ一。 |
Z08_0179A18: | 故ニ號二無患ト一。又訛テ爲二木患ト一也。時珍カ云ク。俗ニ名テ爲二 |
Z08_0179A19: | 鬼見愁ト一。道家禳解方ノ中ニ。用ハレ之ヲ緣二此ノ義ニ一也。又宗 |
Z08_0179A20: | 奭カ曰ク。今釋子取テ爲二念珠ト一。以二紫紅色ニM(シテ)小キ者ヲ一佳也トス。 |
Z08_0179B01: | 已上倭名鈔ニ云ク。唐韻ニ云ク。歂ハ昌苑ノ反字。亦作レ喘ニ阿倍岐。口氣ノ引ク貌 |
Z08_0179B02: | 也。已上止觀ニ云ク。出入不ルヲレ盡キ云レ喘ト。已上(二十八)寶 |
Z08_0179B03: | 王論の心なり。●(二十九)ひとへに極樂をねがふこと |
Z08_0179B04: | は。因すぐれ。緣すぐる〻ゆへなり。その本願の外緣 |
Z08_0179B05: | は。まことにたのもしけれども。念佛の內因は。あまり |
Z08_0179B06: | 心やすくして。信じがたきことをとへるなり。佛法 |
Z08_0179B07: | の案內しらぬ人は。文字のすくなきをかろしめて。ふ |
Z08_0179B08: | かく信ずる心なし。塔をたて。佛をつくり。經をよみ。 |
Z08_0179B09: | 持齋するなどは。所作おほくして。目にたつことな |
Z08_0179B10: | れば。げにも大善根なるべしとおもひ。念佛はとなへ |
Z08_0179B11: | やすくして。かたちも見へねば。功德もさだめてかろ |
Z08_0179B12: | かるべしとおもふなり。ゆ〻しきひがごとなり。石は |
Z08_0179B13: | おほきなれども。豆ほどの金にはをとれり。十丈の松 |
Z08_0179B14: | の木も。一寸の伽羅にはをよばざるがごとし。●(三十) |
Z08_0179B15: | いふにをよばす。いかにもひがごとなり。●(三十一) |
Z08_0179B16: | 無量壽經ノ下ニ云ク。佛語二彌勒ニ一。其レ有テレ得ルコトレ聞コトヲ二彼 |
Z08_0179B17: | 佛ノ名號ヲ一。歡喜踊躍M(シテ)。乃至一念セン。當ニレ知ル。此ノ人ハ爲スレ |
Z08_0179B18: | 得タリト二大利ヲ一。則是レ具二-足ス無上ノ功德ヲ一。已上此文の心を |
Z08_0179B19: | 新千載集前大納言爲氏。ひとたひもその名をき〻てたのむこそ。う |
Z08_0179B20: | へなきみちのしるへ成けれ。稱讚淨土經ニ云ク。得レ聞ヿヲ二 |