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Z0380 西要鈔諺註 湛澄 画像

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巻_頁段行 本文
Z08_0179A01: 際。未ンハ出入焉。又一息不レハ。卽屬スルコト
Z08_0179A02: 後世者。亦誠所問。世上之人。多寶玉。水
Z08_0179A03: 精。金剛。菩提。木槵珠數矣。吾則以出入
Z08_0179A04: 念珠焉。稱ルニ佛名號。隨レハ於息。有ナル
Z08_0179A05: 。安ント於息M(シテ)還屬スルコトヲ後世者哉。余行住
Z08_0179A06: 坐臥。常此珠。縱令昏寐ストモ。含而寢。覺レハ
Z08_0179A07: 卽續。必於夢中。如鑽燧煙飛
Z08_0179A08: 前相ナルカ。夢ミルコト之不レハ已三昧成焉。面親玉毫。親
Z08_0179A09: 授記。則萬一失也。子宜之。已上●(二十七)
Z08_0179A10: 木槵は多識編云。無患子。今俗菩提樹。異名油珠
Z08_0179A11: 子。已上一說に俗にいふつぶなり云云。珠數にすれば。功德
Z08_0179A12: おほきこと校量珠數經に見ゆ。○もたるは。持たるな
Z08_0179A13: り。枕草子。扇もたる手の。ひゆるも覺すと云云。○
Z08_0179A14: あへぎは。喘の字にて。氣の出で入る貌なり。○本草綱
Z08_0179A15: 目卅五。無患子。崔豹古今註。昔有神巫。曰
Z08_0179A16: 瑤㲘。能M(シテ)百鬼。得レハ則以此木
Z08_0179A17: -殺。世人相傳。以此木。用鬼魅
Z08_0179A18: 無患。又訛木患也。時珍。俗
Z08_0179A19: 鬼見愁。道家禳解方。用也。又宗
Z08_0179A20: 。今釋子取念珠。以紫紅色ニM(シテ)也トス
Z08_0179B01: 已上倭名鈔。唐韻。歂昌苑反字。亦作阿倍岐。口氣
Z08_0179B02: 也。已上止觀。出入不ルヲ已上(二十八)寶
Z08_0179B03: 王論の心なり。●(二十九)ひとへに極樂をねがふこと
Z08_0179B04: は。因すぐれ。緣すぐる〻ゆへなり。その本願の外緣
Z08_0179B05: は。まことにたのもしけれども。念佛の內因は。あまり
Z08_0179B06: 心やすくして。信じがたきことをとへるなり。佛法
Z08_0179B07: の案內しらぬ人は。文字のすくなきをかろしめて。ふ
Z08_0179B08: かく信ずる心なし。塔をたて。佛をつくり。經をよみ。
Z08_0179B09: 持齋するなどは。所作おほくして。目にたつことな
Z08_0179B10: れば。げにも大善根なるべしとおもひ。念佛はとなへ
Z08_0179B11: やすくして。かたちも見へねば。功德もさだめてかろ
Z08_0179B12: かるべしとおもふなり。ゆ〻しきひがごとなり。石は
Z08_0179B13: おほきなれども。豆ほどの金にはをとれり。十丈の松
Z08_0179B14: の木も。一寸の伽羅にはをよばざるがごとし。●(三十)
Z08_0179B15: いふにをよばす。いかにもひがごとなり。●(三十一)
Z08_0179B16: 無量壽經。佛語彌勒。其ルコトコトヲ
Z08_0179B17: 名號。歡喜踊躍M(シテ)。乃至一念セン。當。此
Z08_0179B18: タリト大利。則是-足無上功德已上此文の心を
Z08_0179B19: 新千載集前大納言爲氏。ひとたひもその名をき〻てたのむこそ。う
Z08_0179B20: へなきみちのしるへ成けれ。稱讚淨土經。得ヿヲ

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