浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0178A01: | 疎略にあたるかとの問なり。○花宴の終にといふこ |
Z08_0178A02: | ゑ。た▲それなり。いとうれしきものからとあり。又狹 |
Z08_0178A03: | 衣に。からといふ詞おほし。●(二十二)まづその心ざし |
Z08_0178A04: | をほむるなり。●(二十三)法然上人云ク。善導の御釋によ |
Z08_0178A05: | るに。一萬以上は相續にて候べし。た▲し一萬返をも |
Z08_0178A06: | いそぎ申て。さてその日をくらさん事はあるべから |
Z08_0178A07: | ず。一萬遍なりとも。一日一夜の所作とすべきなり。摠 |
Z08_0178A08: | じて一食の間に。三度ばかりおもひいださんは。よき |
Z08_0178A09: | 相續にてあるべし。出二于十二問答ニ一。又云。凡夫のならひ。二 |
Z08_0178A10: | 萬三萬をあつといふも。如法の義あるべからず。た▲ |
Z08_0178A11: | 數返のおほからんにはしかず。詮ずるところ。心をし |
Z08_0178A12: | て相續せしめんがためなり。かならずしも。數を沙汰 |
Z08_0178A13: | するを要とするにはあらず。た▲常念のためなり。數 |
Z08_0178A14: | 遍をさだめざるは。懈怠の因緣なるがゆへに。數遍を |
Z08_0178A15: | す〻むるなり。出二進行集一。●(二十四)東大寺十問答ニ云ク。かな |
Z08_0178A16: | らず念珠を持べきなり。世間のうたをうたひ。まひを |
Z08_0178A17: | まふとて。その拍子にしたがふなり。念珠をはかせに |
Z08_0178A18: | て。舌と手とをうごかすなり。た▲し無明を斷ぜざら |
Z08_0178A19: | んものは。妄念おこるべし。世間の客と主とのごと |
Z08_0178A20: | し。念珠を手にとる時は。妄念の數をとらんとは約束 |
Z08_0178B01: | せず。念佛のかずとらんとて。念佛の主をすへつるう |
Z08_0178B02: | へは。念佛は主。妄念は客人なり。されば心の妄念を |
Z08_0178B03: | ゆるされたるは。過分の恩なり。されにあまさへ。口 |
Z08_0178B04: | にさま〲の雜言をして。念珠をくりこしなどする |
Z08_0178B05: | こと。ゆ〻しきひがことなり。○金剛頂瑜伽念珠經の |
Z08_0178B06: | 說に。四種の珠數あり。その上品は。千八十珠にして。功 |
Z08_0178B07: | 德もすぐる〻とみえたり。すなはち。當世にもちゐる |
Z08_0178B08: | 百萬邊の大念珠これなり。又五十四邊廿七邊十四邊 |
Z08_0178B09: | の數珠あり。校量珠數功德經ニ云ク。其ノ數珠ト者。要ス |
Z08_0178B10: | 當ニ須レ滿ス二一百八顆ヲ一。如シ其レ難ハレ得。或ハ爲シテ二五十四 |
Z08_0178B11: | 或ハ二十七或ハ十四ニ一。亦皆得ヨレ用ルコトヲ。此卽珠數ノ法相 |
Z08_0178B12: | 差別ナリ。已上●(二十五)飛錫はもろこしの高僧なり。此 |
Z08_0178B13: | 文は寶王論の中卷にあり。○佛祖統紀廿三ニ云ク。法師 |
Z08_0178B14: | 飛錫。與二楚金一精二-嚴ス三觀ヲ一。天寶ノ初遊二京師ニ一。止二終南 |
Z08_0178B15: | 紫閣草堂ニ一。俄ニ有テレ詔住セリ二千福ノ法華道場ニ一。不空翻二- |
Z08_0178B16: | 譯ス新經ヲ一。頻ニ當ル二筆受潤文之任ニ一。永泰ノ初。詔アテ於二大 |
Z08_0178B17: | 明宮ニ一。同二良賁等ト一。參二-譯シ仁王護國及ヒ密嚴經ヲ一。與二三 |
Z08_0178B18: | 藏不空學士柳伉一。重テ加二詳定ヲ一。充二證義ノ正員ニ一。嘗テ撰M(シテ)二 |
Z08_0178B19: | 念佛三昧寶論三卷ヲ一。明ス二淨土三世通修之義ヲ一。已上● |
Z08_0178B20: | (二十六)念佛三昧寶王論ニ云ク。夫レ含齒戴髮。死生ノ交 |