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Z0380 西要鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0180A01: 是無量壽佛。無量無邊。不可思議功德名號等。已上
Z08_0180A02: 智論。三世量不得。故無量。十方邊亦
Z08_0180A03: 得。故無邊已上念佛鏡。自餘雜善。思-
Z08_0180A04: 畔際。算-得頭數。故少善根。是可ナリ思議
Z08_0180A05: 念佛功德。廣大無邊ニM(シテ)。非一レ。非一レ
Z08_0180A06: スル。是。經不可思議已上●(三十二)阿彌
Z08_0180A07: 陀の三字は名なり。佛の一字は號なり。もろ〱
Z08_0180A08: の雜善に對してひとりいふ。大善の字は。慈恩の
Z08_0180A09: 釋にもあり。○華嚴疏。召。表スルヲ
Z08_0180A10: 。名別。號ナリ。一切諸佛。通M(シテ)十號
Z08_0180A11: 釋迦。則不同故已上●(三十三)そも〱此
Z08_0180A12: 名號は。五劫におもひをつくして。萬善を四字に籠め
Z08_0180A13: たる。廣大の善根なり。○たくみとは。因位の善巧な
Z08_0180A14: り。○ちからとは。果上の自在神力なり。○福萬の宿
Z08_0180A15: 習うすくうときを。福薄因疎といふ。この四字も西方
Z08_0180A16: 要決にあり。極樂は純一大乘の淨土にして。萬善莊嚴
Z08_0180A17: の國界なれば。大乘善根界といふ。淨土論に。大乘善
Z08_0180A18: 根界。等無譏嫌名とあり。凡夫の心つたなくして。大
Z08_0180A19: 善を修するにちからなし。此廣大善根の名號をとな
Z08_0180A20: へて。かの大乘善根の淨土をねがへば。鐵をとりて磁
Z08_0180B01: 石にむかふがごとし。感應同交してかならず往生す。
Z08_0180B02: 是すなはち大悲超世の方便なり。●(三十四)むかし。法
Z08_0180B03: 藏菩薩。初地にをいて平等一子の慈悲をおこし。衆生
Z08_0180B04: にかはりて難行苦行し。すでに無分別智を得て。眞如
Z08_0180B05: 法界をさとり。たくみに方便をぐめらして。此名號に
Z08_0180B06: 萬德を加持しおさめて。、われらにゆづり給へり。法
Z08_0180B07: 然上人云。法藏菩薩。われらが行じがたき。僧祇の
Z08_0180B08: 苦行を。兆載永劫が間。功をつみ。德をかさねて。阿
Z08_0180B09: 彌陀佛になり給へり。一佛にそなへ給へる四智三
Z08_0180B10: 身。十力無畏等の一切の內證の功德。相好光明。說
Z08_0180B11: 法利生等の外用の功德。さま〲なるを。三字の名
Z08_0180B12: 號の中におさめいれて。この名號を十こゑまでも
Z08_0180B13: となへんものを。かならずむかへん。もしむかへ
Z08_0180B14: ずば。われほとけにならじとちかひ給へるに。かのほ
Z08_0180B15: とけ。いま現に。世にまし〱て佛になり給へり。名號
Z08_0180B16: をとなへん衆生。往生うたがふべからず已上又云。法藏
Z08_0180B17: 菩薩。大慈大悲の御心の內に思惟し給へり。われ淨土
Z08_0180B18: に居して。衆生をみちびくべし。その衆生の業力にて。
Z08_0180B19: むまる〻といは▲かたかるべし。われすべからく。衆
Z08_0180B20: 生のために永劫の修行を〻をくり。僧祇の苦行をめ

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