浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0171A01: | 業ヲ一。發ハレ聲ヲ口業ナリ。動ハレ舌ヲ身業ナリ。經ルハレ意ニ意業ナリ。已上 |
Z08_0171A02: | ●(四)萬善同歸集曰ク。業報差別經ニ云ク。高聲念佛誦 |
Z08_0171A03: | 經ニ。有二十種ノ功德一。一ニハ能排ス二睡眠ヲ一。二ニハ天魔驚怖ス。 |
Z08_0171A04: | 三ニハ聲徧ス二十萬ニ一。四ニハ三途息ムレ苦ヲ。五ニハ外聲不レ入。 |
Z08_0171A05: | 六ニハ令二心ヲM(シテ)不ラ一レ散セ。七ニハ勇猛精進。八ニハ諸佛歡喜。 |
Z08_0171A06: | 九ニハ三昧現前ス。十ニハ生二於淨土ニ一。已上寶王論ニ云ク。夫レ |
Z08_0171A07: | 辟ルレ散之要ハ。要ス存ス二於聲ヲ一。聲之不レハレ厲。心竊々然 |
Z08_0171A08: | 飃々然トM(シテ)無シレ定ルヿ。聲之厲ヤ也。拔キレ茅ヲ連テレ茄ヲ乘ルレ |
Z08_0171A09: | 策ニ。其ノ後畢命一對。長謝ス二百憂ヲ一。其義一也。近M(シテ)而 |
Z08_0171A10: | 取ハレ之。聲光所レ及。萬禍冰ノコトク消シ。功德ノ叢林。千山 |
Z08_0171A11: | 松ノゴトク茂ル。其ノ義二也。遠而說ハレ之。金容熒煌トM(シテ)以散シレ |
Z08_0171A12: | 彩ヲ。寶華淅瀝トM(シテ)而雨ルヿレ空ニ。若レ指カ二諸掌ヲ一。皆聲ノ致ナリ |
Z08_0171A13: | 焉。其義三也。如レ牽二木石ヲ一。重M(シテ)而不ルニレ前。洪音發號スレハ。 |
Z08_0171A14: | 飃然トM(シテ)輕ク擧ル。其ノ義四也。與二魔軍一相戰ニ。旗鼓相望テ。 |
Z08_0171A15: | 用ハ二聲律ヲ於戎軒一。以定テ破ス二於强敵ヲ一。其義五也。已上密 |
Z08_0171A16: | 家の習。三部の中の蓮花部は。三業配當の時は口業な |
Z08_0171A17: | り。四佛を四處にあて〻。加持すること事相にて習べ |
Z08_0171A18: | し。彌陀は喉にあたるなり。心額喉頂を次第に。阿閦。 |
Z08_0171A19: | 寶性。彌陀。釋迦と配立す。■字の中の■字は。風大の |
Z08_0171A20: | 字なり。五大を五方に配當する時も。西方は風にあた |
Z08_0171B01: | るなり。まさに彌陀は。口稱相應の佛なり。眞言師こ |
Z08_0171B02: | れを知べし。導師の口稱三味も此心にや聖財集ノ意。感禪 |
Z08_0171B03: | 師ノ云ク。大集日藏分ニ言ク。大念ハ見二大佛ヲ一。小念ハ見ルト二小 |
Z08_0171B04: | 佛ヲ一。大念ト者。大聲ニ稱ルレ佛ヲ也。小念ト者。小聲ニ稱ルレ佛ヲ |
Z08_0171B05: | 也。斯レ卽聖敎ナリ。有ン二何ノ感カ一哉。已上●(五)これ十德の |
Z08_0171B06: | 中の第四なり。三途とは。地獄餓鬼畜生をいふ。●(六) |
Z08_0171B07: | 三途の苦の相は。往生要集をよみてしるべし。この人 |
Z08_0171B08: | 界のくるしみは。中々たとへとするにたらず。○た |
Z08_0171B09: | としへなきとは。たとへなきといふ心なり。しの字は |
Z08_0171B10: | 付字なり。無喩とかくなり。稱名院殿の御說にも。な |
Z08_0171B11: | ずらへなきなりと有。○たま〱聖敎をよみて。かの |
Z08_0171B12: | くるしみの相をしるといへども。いまだ天眼通を得 |
Z08_0171B13: | ずして。まのあたり見ざるゆへに。わづかにあはれと |
Z08_0171B14: | いふばかりなり。されども。こまやかにそのありさま |
Z08_0171B15: | を。をしはからば。まことにむねもいたみつべし。し |
Z08_0171B16: | み〲と因果のことはりをおもひやれば。たへがた |
Z08_0171B17: | くかなしき事なり。さればむかしも心ありける人は。 |
Z08_0171B18: | ことに六道講を修し。三途をすくはんために。佛の像 |
Z08_0171B19: | をつくり。破地獄の法を修し。施餓鬼の會をまうけた |
Z08_0171B20: | り。○六道講式ニ云ク。誰ノ有智之輩カ。聞テレ之ヲ不ンレ生二 |