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Z0380 西要鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0171A01: 。發口業ナリ。動身業ナリ。經ルハ意業ナリ已上
Z08_0171A02: ●(四)萬善同歸集曰。業報差別經。高聲念佛誦
Z08_0171A03: 。有十種功德。一ニハ能排睡眠。二ニハ天魔驚怖
Z08_0171A04: ニハ聲徧十萬。四ニハ三途息。五ニハ外聲不入。
Z08_0171A05: ニハヲM(シテ)一レ。七ニハ勇猛精進。八ニハ諸佛歡喜。
Z08_0171A06: ニハ三昧現前。十ニハ於淨土已上寶王論。夫
Z08_0171A07: 散之要。要於聲。聲之不レハ厲。心竊々然
Z08_0171A08: 飃々然トM(シテ)ルヿ。聲之厲也。拔
Z08_0171A09: 。其後畢命一對。長謝百憂。其義一也。近M(シテ)
Z08_0171A10: 之。聲光所及。萬禍冰ノコトク。功德叢林。千山
Z08_0171A11: ノゴトク。其義二也。遠而說之。金容熒煌トM(シテ)以散
Z08_0171A12: 。寶華淅瀝トM(シテ)而雨ルヿ。若諸掌。皆聲ナリ
Z08_0171A13: 焉。其義三也。如木石。重M(シテ)而不ルニ前。洪音發號スレハ
Z08_0171A14: 飃然トM(シテ)。其義四也。與魔軍相戰。旗鼓相望
Z08_0171A15: 聲律於戎軒。以定於强敵。其義五也。已上
Z08_0171A16: 家の習。三部の中の蓮花部は。三業配當の時は口業な
Z08_0171A17: り。四佛を四處にあて〻。加持すること事相にて習べ
Z08_0171A18: し。彌陀は喉にあたるなり。心額喉頂を次第に。阿閦。
Z08_0171A19: 寶性。彌陀。釋迦と配立す。■字の中の■字は。風大の
Z08_0171A20: 字なり。五大を五方に配當する時も。西方は風にあた
Z08_0171B01: るなり。まさに彌陀は。口稱相應の佛なり。眞言師こ
Z08_0171B02: れを知べし。導師の口稱三味も此心にや聖財集意。感禪
Z08_0171B03: 。大集日藏分。大念大佛。小念ルト
Z08_0171B04: 。大念者。大聲也。小念者。小聲
Z08_0171B05: 也。斯卽聖敎ナリ。有哉。已上●(五)これ十德の
Z08_0171B06: 中の第四なり。三途とは。地獄餓鬼畜生をいふ。●(六)
Z08_0171B07: 三途の苦の相は。往生要集をよみてしるべし。この人
Z08_0171B08: 界のくるしみは。中々たとへとするにたらず。○た
Z08_0171B09: としへなきとは。たとへなきといふ心なり。しの字は
Z08_0171B10: 付字なり。無喩とかくなり。稱名院殿の御說にも。な
Z08_0171B11: ずらへなきなりと有。○たま〱聖敎をよみて。かの
Z08_0171B12: くるしみの相をしるといへども。いまだ天眼通を得
Z08_0171B13: ずして。まのあたり見ざるゆへに。わづかにあはれと
Z08_0171B14: いふばかりなり。されども。こまやかにそのありさま
Z08_0171B15: を。をしはからば。まことにむねもいたみつべし。し
Z08_0171B16: み〲と因果のことはりをおもひやれば。たへがた
Z08_0171B17: くかなしき事なり。さればむかしも心ありける人は。
Z08_0171B18: ことに六道講を修し。三途をすくはんために。佛の像
Z08_0171B19: をつくり。破地獄の法を修し。施餓鬼の會をまうけた
Z08_0171B20: り。○六道講式。誰有智之輩。聞

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