浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0166A01: | 忠上人云。摠M(シテ)而言ニレ之ヲ。初發心ノ時ニ。心前行後ナリ。正ク |
Z08_0166A02: | 起レ行ヲ時ハ。心行連續M(シテ)。如二旋火輪ノ一。又心ト與レ行。互ニ有二 |
Z08_0166A03: | 忘時一。謂ク或有二口ニ行M(シテ)心ニ忘時一。或ハ有二心ニ念M(シテ)口ニ不レ唱 |
Z08_0166A04: | 時一。心行相資テ。必須レ牽レ生ヲ。若爾ハ心ニ雖レ不レ念。口ニ可レ |
Z08_0166A05: | 唱レ名ヲ。行助ルカレ念ヲ故ニ。故ニ禮讚ニ云ク。五門相續M(シテ)助ト二三 |
Z08_0166A06: | 因ヲ一。則此ノ意也。口ニ雖レ不レ稱。意ニ可二恒ニ念ス一。念助ルカレ行 |
Z08_0166A07: | 故ニ。故ニ下ノ文ニ。云二三心旣具。無行不成ト一。則此意也。凡ソ |
Z08_0166A08: | 大意ハ者。念引二-發シ行ヲ一。行引二-起ス念ヲ一。故ニ名二心行相資ト一 |
Z08_0166A09: | 事。是レ至要也。故ニ具ニ記スレ之。已上 |
Z08_0166A10: | 南無阿彌陀佛。 |
Z08_0166A11: | 西要鈔下本諺註 |
Z08_0166A12: | 又問て云。名號は心に念ずるも。聲にとなふるも。みな |
Z08_0166A13: | 本願にかなふべしや。そのなかには。いづれかすぐれ |
Z08_0166A14: | て侍らん。(一) |
Z08_0166A15: | 答て云。善導大師。十聲一聲一念と釋し給ひて。みな本 |
Z08_0166A16: | 願におさめられたり。されば往生のためは。いづれも |
Z08_0166B01: | ふそく(不足)あるべからず。しかあれども。おなじくは |
Z08_0166B02: | 聲にたて〻となへん。よろしかるべし。(二)それにつ |
Z08_0166B03: | きて。又わがみ〻にきこゆるをば。輕聲念佛とて。か |
Z08_0166B04: | ろきこゑとはいへり。なぞら(准)ふるに。人のみ〻に |
Z08_0166B05: | きこゆる程ならんは。高聲念佛のぶんなるべし。(三) |
Z08_0166B06: | これに十の德ありと〻けり。事ながければつぶさに |
Z08_0166B07: | はきこえ侍らじ。(四)その中に。とりわき要なるは。ま |
Z08_0166B08: | づ三途の苦をやむといふ德。ことに大切なり。(五)す |
Z08_0166B09: | べて地獄餓鬼畜生は。みないづれもたとしへなき |
Z08_0166B10: | (無喩)傍源語くるしみなるを。た▲めにみねばこそあれ。し |
Z08_0166B11: | づかにおもひやれば。身もいたき程なり。心あらん |
Z08_0166B12: | 人は。いかでか悲心にたへん。(六)いはんやそのなか |
Z08_0166B13: | の衆生。いづれかわが父母にあらざる。いまくる(堪) |
Z08_0166B14: | しみにか〻(罹)るむくひ。なに〻かよりし。しかし |
Z08_0166B15: | ながら。子をおもふみちよりこそ。ながきやみにも |
Z08_0166B16: | まよひきぬらめ。(七)これをおもふに。いと▲なげ |
Z08_0166B17: | かし。いかでせめて。 |
Z08_0166B18: | しばし心をもやすめさせたらばとおもへども。男女 |
Z08_0166B19: | 非聖無神通。不見輪廻難可報と。かなはぬちからのみ |
Z08_0166B20: | かなしきに。(八)いまこの念佛のこゑに。そのくる |