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Z0380 西要鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0166A01: 忠上人云。摠M(シテ)而言。初發心。心前行後ナリ。正
Z08_0166A02: 。心行連續M(シテ)。如旋火輪。又心行。互
Z08_0166A03: 忘時。謂或有M(シテ)忘時。或M(シテ)
Z08_0166A04: 。心行相資。必須。若爾念。口
Z08_0166A05: 。行助ルカ。故禮讚。五門相續M(シテ)
Z08_0166A06: 。則此意也。口稱。意。念助ルカ
Z08_0166A07: 。故。云三心旣具。無行不成。則此意也。凡
Z08_0166A08: 大意者。念引-發。行引-起。故心行相資
Z08_0166A09: 事。是至要也。故之。已上
Z08_0166A10: 南無阿彌陀佛。
Z08_0166A11: 西要鈔下本諺註
Z08_0166A12: 又問て云。名號は心に念ずるも。聲にとなふるも。みな
Z08_0166A13: 本願にかなふべしや。そのなかには。いづれかすぐれ
Z08_0166A14: て侍らん。(一)
Z08_0166A15: 答て云。善導大師。十聲一聲一念と釋し給ひて。みな本
Z08_0166A16: 願におさめられたり。されば往生のためは。いづれも
Z08_0166B01: ふそく(不足)あるべからず。しかあれども。おなじくは
Z08_0166B02: 聲にたて〻となへん。よろしかるべし。(二)それにつ
Z08_0166B03: きて。又わがみ〻にきこゆるをば。輕聲念佛とて。か
Z08_0166B04: ろきこゑとはいへり。なぞら(准)ふるに。人のみ〻に
Z08_0166B05: きこゆる程ならんは。高聲念佛のぶんなるべし。(三)
Z08_0166B06: これに十の德ありと〻けり。事ながければつぶさに
Z08_0166B07: はきこえ侍らじ。(四)その中に。とりわき要なるは。ま
Z08_0166B08: づ三途の苦をやむといふ德。ことに大切なり。(五)す
Z08_0166B09: べて地獄餓鬼畜生は。みないづれもたとしへなき
Z08_0166B10: (無喩)源語くるしみなるを。た▲めにみねばこそあれ。し
Z08_0166B11: づかにおもひやれば。身もいたき程なり。心あらん
Z08_0166B12: 人は。いかでか悲心にたへん。(六)いはんやそのなか
Z08_0166B13: の衆生。いづれかわが父母にあらざる。いまくる(堪)
Z08_0166B14: しみにか〻(罹)るむくひ。なに〻かよりし。しかし
Z08_0166B15: ながら。子をおもふみちよりこそ。ながきやみにも
Z08_0166B16: まよひきぬらめ。(七)これをおもふに。いと▲なげ
Z08_0166B17: かし。いかでせめて。片時シハシのくるしみをもたすけて。
Z08_0166B18: しばし心をもやすめさせたらばとおもへども。男女
Z08_0166B19: 非聖無神通。不見輪廻難可報と。かなはぬちからのみ
Z08_0166B20: かなしきに。(八)いまこの念佛のこゑに。そのくる

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