浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0165A01: | 恬二進取ヲ一故ニ。六ニ謙卑忍辱之友。當レ近。能ク銷ル二我慢ヲ一 |
Z08_0165A02: | 故。七ニ直心忠吿之友。當レ近。能ク抑カ二諸過ヲ一故。八ニ勇 |
Z08_0165A03: | 猛精進之友。當レ近。能ク速スル二道果ヲ一故。九ニ輕財好施 |
Z08_0165A04: | 之友。當レ近。能破二大慳ヲ一故ニ。十ニ仁慈覆ヒレ物ヲ。不レ惜二身 |
Z08_0165A05: | 命ヲ一之友。當レ近。能摧クカ二人我等ノ執ヲ一故ニ。若無ハ二如ノレ是 |
Z08_0165A06: | 淨侶一。卽當下屛テレ人獨リ處シ。自辨二道業ヲ一。以二像設ヲ一爲レ師。 |
Z08_0165A07: | 以二經論ヲ一爲上レ侶ト。其ノ他喜戲之徒。寧絕𪜈勿レ通ヿ。如下人 |
Z08_0165A08: | 園中ニ。雖レ無二佳花一。不上レ植二臭草ヲ一。以無レ益二賞心一。徒增二厭 |
Z08_0165A09: | 穢一故。已上●(五五)孝養集ニ云。往生は心のつよきによ |
Z08_0165A10: | り。信はこゑをいだすにおこる。已上大意抄ニ云ク。みづか |
Z08_0165A11: | らとなふるこゑ。わが耳にきこえて。心に彌陀をおも |
Z08_0165A12: | ひいだし。その心にす〻められて。また口にとなふ念 |
Z08_0165A13: | は聲をす〻め。聲は念をおこして。つねに念佛をわす |
Z08_0165A14: | れぬ行なり。已上圓悟法師ノ云ク。自然ニ察ス二玄音之叩ヿヲ一レ |
Z08_0165A15: | 心ヲ。聽ハ則塵累每ニ消M(シテ)。滯情融朗ナリ。已上●(五六)さも |
Z08_0165A16: | げにわろき身ぞかしな。おもひと思ふ事は。のちの身 |
Z08_0165A17: | のあたなしとなすことは。この世のいとなみ。惡をな |
Z08_0165A18: | す時は。寢食もなをわすれ。善をなす時は。起居みな |
Z08_0165A19: | わづらはし。か〻るあさましきとがは。身ながらもさ |
Z08_0165A20: | すがにおぼゆらん。出離の緣なき身とは。あらそふと |
Z08_0165B01: | ころなかるべし。三惡の火坑。あしにまかせていりな |
Z08_0165B02: | んとす。永劫の苦果。なにとかせんとするや。しかるに。 |
Z08_0165B03: | 彌陀如來。かやうのつたなきものをたすけんために。 |
Z08_0165B04: | 本願をおこし給ふによりて。わづかに一世の勤苦を |
Z08_0165B05: | もて。ながく九品の快樂をうけん事は。かぎりなき悅 |
Z08_0165B06: | ぞかし。あやうしな。この本願にあらざらましかば。か |
Z08_0165B07: | なしくからきめは見てましものをと。うしろめたき |
Z08_0165B08: | 心のあたの身を。はなれぬにつけても。本願のかたう |
Z08_0165B09: | どの。ことにたのもしくおぼえ侍るぞとよ。●(五七) |
Z08_0165B10: | 閑窓は。しづかに𨻶ある庵なり。○無爲とは。なすこ |
Z08_0165B11: | となき義なり。文撰ノ註ニ向カ曰ク。無爲ハ無事也。己上故實 |
Z08_0165B12: | とは。韋昭カ云ク。故事之是ナル者ソ。已上良遍僧都云ク。凡夫ノ |
Z08_0165B13: | 行ノ中ニハ。稱名最勝ナリ。所二-以然ル一者。凡夫雖レ修二自餘ノ妙 |
Z08_0165B14: | 行ヲ一。其ノ心散漫ニメ而不二相續セ一。其ノ行難レ成ン。唯稱名ノ |
Z08_0165B15: | 行ノミ。常ニ不レ忘レ佛。不レ忘〓レ佛ヲ故ニ。成ル二決定業一。謂ク心ニ |
Z08_0165B16: | 忘ルレ佛ヲ時。口ニ稱ヘ二佛名ヲ一。其ノ聲入二我耳ニ一。引二-起ス我カ心 |
Z08_0165B17: | 念ヲ一。心念若シ起ハ。此ノ念亦勸テレ聲ヲ。令レ唱二佛名ヲ一。是ノ故ニ。 |
Z08_0165B18: | 念ハ。勸メレ聲ヲ。起M(シテ)レ念ヲ常ニ不レ忘レ佛。有カ二此益一故ニ。法藏 |
Z08_0165B19: | 比丘。立玉ヘリ二稱名ノ願一。實ニ望ムル二凡夫ニ一時。萬行萬善ノ中ニ。 |
Z08_0165B20: | 稱名第一ノ行ナリ。仰テ案ニ二佛ノ願意ヲ一。感涙難シレ抑ヘ。已上良 |