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Z0380 西要鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0164A01: 佛願の不思議を信せざる人。博學をてらひて。後世を
Z08_0164A02: なげかぬ人。これらの邪師にはちかづくことなかれ。
Z08_0164A03: そのおそるべきこと。毒蛇惡獸怨賊よりもはなはだ
Z08_0164A04: し。まことに徃生は。一期の大事にて。ふた〻びしな
Z08_0164A05: をすべきことにあらず。後生の昇沈は。た▲師の敎に
Z08_0164A06: よるなり。すべからく明師を禮して。心行業の相を聞
Z08_0164A07: べし。かる〲しく邪敎にしたがふべからず。歸命本
Z08_0164A08: 願抄云。抑安心僻越をしぬれば。万行いたづらに施す。
Z08_0164A09: 邪師邪敎。をそれずば有るべからず。已上●(五三)經論
Z08_0164A10: 釋を通して聖敎といふ。聖敎は鏡に似たり。鏡にむか
Z08_0164A11: へば。わが顏のよしあしをみるがごとく。時々聖敎に
Z08_0164A12: むかへば。佛願のたうとき事をも。わが心のあしきこ
Z08_0164A13: とをもあきらかに見るなり。かまへて世におほかる。
Z08_0164A14: 淨土の抄物をもとめて見給ふべし。あからさまにも
Z08_0164A15: 聖敎にむかへば。まづ心はきよくなるなり。ましてし
Z08_0164A16: づかにその義理を案ずれば。信心はをのづからす〻
Z08_0164A17: むものなり。念佛者に學問をいましむるは。分齊ある
Z08_0164A18: 事なり。まへにしるせり。惠心。於テハ念佛相應
Z08_0164A19: 敎文。常受持披讀習學已上序分義。經敎
Z08_0164A20: 如鏡。數レハ-發智慧。若智慧眼
Z08_0164B01: レハ。卽能。欣-樂𣵀槃等也。已上此釋文の心を
Z08_0164B02: 新勅撰蓮生後の世をてらすか▲みのかげを見よ。しら
Z08_0164B03: ぬおきなはあふかひもなし。●(五四)いはゆる法門
Z08_0164B04: なき後世物語なり。一言法談に見ゆ。善も惡も友によりてす〻
Z08_0164B05: むものなれば。眞實に後生を。おもふ人になれしたし
Z08_0164B06: みて。つね〱生死無常のありさま。臨終のあらまし。
Z08_0164B07: 地獄のおそろしき事。極樂のめでたき事などを聞も
Z08_0164B08: し。かたりもすれば。又信心もあらたになるものなり。
Z08_0164B09: ○西方合論。淨侶者。一切悟機。非
Z08_0164B10: 一切惡法。非。如車輪則蹶。是
Z08_0164B11: 。世間文字。諸戲論法。尙須同心印正。何
Z08_0164B12: 。志-求スル無上大道因緣ヲヤ。經。譬風性
Z08_0164B13: ナリ。由旃檀林薝蔔林。吹而來。風妙香。若
Z08_0164B14: 糞穢臭屍而來。其風便臭。亦如淨衣。置
Z08_0164B15: 香篋。出衣香。若置臭處。衣亦隨。友亦如
Z08_0164B16: 是。是。行ルニメン者。當嚴別淨穢。一ニハ
Z08_0164B17: 山林間適之友。當。能止躁心。二
Z08_0164B18: 戒律之友。當近。能淡スルカ諸慾。三智慧廣大
Z08_0164B19: 之友。當近。能スカ迷津。四總持文字之友
Z08_0164B20: 近能スル疑難。五寂寞枯槁之友。當近。

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