浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0160A01: | はこのかみと訓ず。是は鄒陽が上書の語にて。文選卅 |
Z08_0160A02: | 九にあり。淨は淨土なり。穢は穢土なり。親眤は。した |
Z08_0160A03: | しみむつましむと訓ず。此字も御疏にあり。○いふ心 |
Z08_0160A04: | は。十萬億の道はとをくとも。佛と衆生との心ざしお |
Z08_0160A05: | なじくば。したしくちか〻るべしと也。○鄒陽カ上書ニ |
Z08_0160A06: | 云ク。故ニ意合フ則ハ。胡越モ爲二昆弟一。由余子臧是也。不レ |
Z08_0160A07: | 合則ハ。骨肉モ爲二讐敵一。朱𧰼管蔡是也。已上禰衡カ鸚鵡ノ賦ニ |
Z08_0160A08: | 曰ク。若二胡越之異區ナルカ一。註ニ向カ曰ク。胡ハ在レ北ニ。越ハ在レ |
Z08_0160A09: | 南ニ。言ハ遠キ也。已上釋籤ニ云ク。周人謂テ二兄弟ヲ一。爲二昆季ト一。昆ハ |
Z08_0160A10: | 兄ナリ季ハ弟ナリ。已上●(三六)これ三緣の中の親緣の釋な |
Z08_0160A11: | り。定善義ニ云ク。衆生起M(シテ)レ行ヲ。口ニ常ニ稱レハレ佛ヲ佛卽聞玉フレ |
Z08_0160A12: | 之ヲ。身ニ常ニ禮二-敬スレハ佛ヲ一。佛卽見玉フレ之ヲ。心ニ常ニ念スレハレ |
Z08_0160A13: | 佛ヲ。佛卽知玉フレ之ヲ。衆生憶二-念スルハ佛ヲ一者。佛亦憶二-念シ玉フ衆 |
Z08_0160A14: | 生ヲ一。彼此ノ三業。不二相捨離セ一。故ニ名二親緣ト一也。●(三七)い |
Z08_0160A15: | はゆるとは。古證をのぶる詞なり。法事讚ニ曰ク。人能ク |
Z08_0160A16: | 念スレハレ佛ヲ。佛モ還テ念シ玉フ。已上釋名ニ曰ク。念ハ黏也。意相親 |
Z08_0160A17: | 愛スレハ。心黏著M(シテ)不レ能レ忘ルヿ也。已上●(三八)かの婦人哭し |
Z08_0160A18: | て城くづれ。李君が箭の石を射たりしも。みな念力の |
Z08_0160A19: | いたすところなり。○はしたなきとは。つよき心とみ |
Z08_0160A20: | ゆ。又さとき心なり。(匠材)又いせ物語に。この詞あり。 |
Z08_0160B01: | 眞名本に無半とかけり。註にたらぬ事もなきなりと |
Z08_0160B02: | あり。右いづれも。こ〻に通ずべし。まいてとは。まし |
Z08_0160B03: | てといふ詞なり。眞木柱に。みやなどは。まいていらじ |
Z08_0160B04: | とおぼすとあり。孟津においては。ましてなりとあり。 |
Z08_0160B05: | せちは。河海に懇切なりとあり。○宗鏡錄ニ云ク。箭穿ツ二 |
Z08_0160B06: | 石虎ヲ一。非二功力之所ニ一レ能スル。醉吿二三軍ニ一。豈麴蘖之所ナランレ |
Z08_0160B07: | 造ル。悉ク爲テ二心感ニ一。顯ス二此ノ靈通ヲ一。已上護法論ニ云ク。耿 |
Z08_0160B08: | 恭拜M(シテ)レ井ヲ而出シレ泉ヲ。魯陽揮テレ戈ヲ而駐ムレ日ヲ。誠之所レ |
Z08_0160B09: | 感スル。只在二須臾ニ一。已上又云ク。勾踐一器之醪ニM(シテ)。而衆軍 |
Z08_0160B10: | 皆醉フ。欒巴一噀之酒ニM(シテ)。而蜀川爲ルレ雨ト。心靈ノ所ニM(シテ)レ |
Z08_0160B11: | 至ル。而無シ二感シテ不一レ通セ。已上●(三九)南無阿彌陀佛のこ |
Z08_0160B12: | ゑごとに。かまへてむまれよと念じ給ふなれば。つね |
Z08_0160B13: | にとなえていくたびも。佛に念ぜられたてまつるべ |
Z08_0160B14: | し。これ多念の得なり。般舟經にも。常念我名とあり。 |
Z08_0160B15: | ●(四〇)これ氣味ふかき詞なり。よく甘心すべし。散 |
Z08_0160B16: | 亂の心ながらも。おほく申うちよりこそ。一念を信ず |
Z08_0160B17: | る心もおこれ。た▲一こゑも往生の業なりとて。數遍 |
Z08_0160B18: | をとなへずば。後には一念を信ずる心もうせはつべ |
Z08_0160B19: | し。かの覺鑁上人の語にも。信は聲をいだすにおこる |
Z08_0160B20: | と侍り。げにも念佛の聲すれば。をのづから信心もお |