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Z0380 西要鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0160A01: はこのかみと訓ず。是は鄒陽が上書の語にて。文選卅
Z08_0160A02: 九にあり。淨は淨土なり。穢は穢土なり。親眤は。した
Z08_0160A03: しみむつましむと訓ず。此字も御疏にあり。○いふ心
Z08_0160A04: は。十萬億の道はとをくとも。佛と衆生との心ざしお
Z08_0160A05: なじくば。したしくちか〻るべしと也。○鄒陽上書
Z08_0160A06: 。故(カナ)(トキ)。胡越昆弟。由余子臧是也。不
Z08_0160A07: (トキ)。骨肉讐敵。朱𧰼管蔡是也。已上禰衡鸚鵡
Z08_0160A08: 。若胡越之異區ナルカ。註。胡。越
Z08_0160A09: 。言也。已上釋籤。周人謂兄弟。爲昆季。昆
Z08_0160A10: ナリナリ已上●(三六)これ三緣の中の親緣の釋な
Z08_0160A11: り。定善義。衆生起M(シテ)。口レハ佛卽聞玉フ
Z08_0160A12: 。身-敬スレハ。佛卽見玉フ。心スレハ
Z08_0160A13: 。佛卽知玉フ。衆生憶-念スルハ者。佛亦憶-念シ玉フ
Z08_0160A14: 。彼此三業。不相捨離。故親緣也。●(三七)い
Z08_0160A15: はゆるとは。古證をのぶる詞なり。法事讚。人能
Z08_0160A16: スレハ。佛シ玉フ已上釋名。念黏也。意相親
Z08_0160A17: スレハ。心黏著M(シテ)ルヿ也。已上●(三八)かの婦人哭し
Z08_0160A18: て城くづれ。李君が箭の石を射たりしも。みな念力の
Z08_0160A19: いたすところなり。○はしたなきとは。つよき心とみ
Z08_0160A20: ゆ。又さとき心なり。(匠材)又いせ物語に。この詞あり。
Z08_0160B01: ()()(ボン)に無半とかけり。註にたらぬ事もなきなりと
Z08_0160B02: あり。右いづれも。こ〻に通ずべし。まいてとは。まし
Z08_0160B03: てといふ詞なり。眞木柱に。みやなどは。まいていらじ
Z08_0160B04: とおぼすとあり。孟津においては。ましてなりとあり。
Z08_0160B05: せちは。河海に懇切なりとあり。○宗鏡錄。箭穿
Z08_0160B06: 石虎。非功力之所一レスル。醉吿三軍。豈麴蘖之所ナラン
Z08_0160B07: 。悉心感。顯靈通已上護法論。耿
Z08_0160B08: 恭拜M(シテ)而出。魯陽揮而駐。誠之所
Z08_0160B09: スル。只在須臾已上又云。勾踐一器之醪ニM(シテ)。而衆軍
Z08_0160B10: 皆醉。欒巴一噀之酒ニM(シテ)。而蜀川爲。心靈ニM(シテ)
Z08_0160B11: 。而無シテ一レ已上●(三九)南無阿彌陀佛のこ
Z08_0160B12: ゑごとに。かまへてむまれよと念じ給ふなれば。つね
Z08_0160B13: にとなえていくたびも。佛に念ぜられたてまつるべ
Z08_0160B14: し。これ多念の得なり。般舟經にも。常念我名とあり。
Z08_0160B15: ●(四〇)これ氣味ふかき詞なり。よく甘心すべし。散
Z08_0160B16: 亂の心ながらも。おほく申うちよりこそ。一念を信ず
Z08_0160B17: る心もおこれ。た▲一こゑも往生の業なりとて。數遍
Z08_0160B18: をとなへずば。後には一念を信ずる心もうせはつべ
Z08_0160B19: し。かの覺鑁上人の語にも。信は聲をいだすにおこる
Z08_0160B20: と侍り。げにも念佛の聲すれば。をのづから信心もお

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