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Z0380 西要鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0159A01: 。故已上說文。忠敬也。增韻
Z08_0159A02: 內盡M(シテ)。而不也。已上●(三二)かの忠臣の君
Z08_0159A03: につかふるに。ものうき事なきがごとく。いかほど
Z08_0159A04: 數遍をかさぬべきことはりなれども。あさましき
Z08_0159A05: 下機の癖にて。ある時は。心ざしありながら。ものう
Z08_0159A06: くてをこたり。ある時は外の緣にさえられて。うち
Z08_0159A07: わする〻事あり。すべて心と身と。かたちがひにて。
Z08_0159A08: 心にはつとめばやとおもへども。などやらん。口に
Z08_0159A09: はとなふることすくなし。かならず數遍にかぎり
Z08_0159A10: ある往生ならば。いか▲はせん。多念といへども。
Z08_0159A11: 人々隨分の多念こそたのもしけれ。●(三三)おちた
Z08_0159A12: ちてとは。おちつくところといふ詞なるべし。○我
Z08_0159A13: も人も。數遍を本意とはしながら。何となくをこ
Z08_0159A14: たりがちなれば。往生も心もとなけれども。一念十念
Z08_0159A15: の御ちかひむなしからず。一こゑに一度の往生を。あ
Z08_0159A16: てをき給へりとおもへばこそ。臨終もたのもしけれ
Z08_0159A17: との義なり。しかるに一念をかろしめて。多念にゆづ
Z08_0159A18: るはさかさまなり。○詮句とは。肝要の義なり。○入
Z08_0159A19: 眼とは。畢竟成就の義なり。爰をよく〱見わけて料
Z08_0159A20: 簡すべし。一念義にまぎる〻なり。本願抄諺註中の末
Z08_0159B01: を見るべし。○下學集。入眼日本世俗。成就之
Z08_0159B02: 義也。已上淨名。身分雖。所者首ナリ。首
Z08_0159B03: 分又多。其者目ナリ已上案ずるに。おちたちてと
Z08_0159B04: は。おりたちてといふ詞にて。ちの字はうつしあやま
Z08_0159B05: りなるべし。その事に身をなしたる樣の詞なり。源抄
Z08_0159B06: 眞木柱に。おりたちてくみは見ねともわたり川。人の
Z08_0159B07: 瀨とはたちきらさりしを。●(三四)これすなはち多念
Z08_0159B08: 義のす〻めなり。たとひ口にはをこたるとも。心には
Z08_0159B09: いかにもして。おほくとなえんとおもふべし。しから
Z08_0159B10: ば。佛の一念の者をもすてじとおぼしめす御心に相
Z08_0159B11: かなひて。往生せんこと。たとへば水のすめる時。月の
Z08_0159B12: かげのうかぶがごとし。感とは牽召の義なり。行者の心。
Z08_0159B13: とは赴接の義なり。佛の心。○そらとは。をしはかる詞な
Z08_0159B14: り。月にかけてそらといふ。○妙玄。水
Z08_0159B15: 。一月一時。普衆水。諸佛
Z08_0159B16: 衆生往。慈善根カ。見此事。故感應妙
Z08_0159B17: (末)水。月。不。感應道交已上
Z08_0159B18: ●(三五)その住處は。千萬里をへだて〻とをくとも。
Z08_0159B19: その心ざしだにおなじければ。兄弟のごどく相した
Z08_0159B20: しむとの義なり。胡は北の國なり。越は南の國なり。昆

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