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Z0380 西要鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0155A01: つるぎのごとくなるべし。心のせむるにまかせて。口
Z08_0155A02: 業のつみをつくり。地獄のむくひをもわすれはて〻。
Z08_0155A03: やんごとなき人をもそしる。たま〱心ざまよく。慈
Z08_0155A04: 悲ある女人も。慳貪のこ〻ろねは。あらたまりがたし。
Z08_0155A05: ○正法念經。女人之性。多嫉妬。以因緣
Z08_0155A06: 女人死後。多餓鬼趣已上阿含口解十二因緣
Z08_0155A07: 。有阿羅漢。以天眼-視スルニ女人。墮スル地獄
Z08_0155A08: 者甚多。便問。何。佛。用テノ
Z08_0155A09: ナリ。一ニハルカ珍寶物衣被。欲心多故。二ニハ
Z08_0155A10: ルカトハ嫉妬スル故。三ニハルカキニ口舌。四ニハ
Z08_0155A11: シテ姿態。婬意多キニ。以テノ因緣故。墮ルモノ
Z08_0155A12: 地獄耳。已上雲棲。雖。女更三病焉。
Z08_0155A13: スル𪜈翁姑。不父母一也。御スル婢僕。不
Z08_0155A14: 子孫二也。知布施。而不ムヿヲ
Z08_0155A15: 。知ヿヲ男身。而不ムルヿヲ女習。知-
Z08_0155A16: M(シテ)寺宇。恭ルヿヲ沙門。而不ルヲ
Z08_0155A17: 三也。已上●(一三)さりながら。さしもむらなき彌陀の
Z08_0155A18: 本願なれば。なにしに見すて給ふべきぞ。たのもしけ
Z08_0155A19: れども。たしかにそのことはりをば。おもひさだめず
Z08_0155A20: との心なり。まことに女人は。世にかなしきものなり。
Z08_0155B01: をなじ人間とうまれながら。月のさはりあるときは。
Z08_0155B02: 在家の內にても火をことにし。靈藥を製するきよど
Z08_0155B03: ころへは。かたく女人のかげをもきろふ。はじめてう
Z08_0155B04: まる〻時。男子なれば親の心にもよろこび。女子なれ
Z08_0155B05: ばまづかなしむ。やうやく成人して緣につけ。ゆかり
Z08_0155B06: にひかれて。千里の外にいたる時は。おやはらからに
Z08_0155B07: も。命のうちのわかれをなして。ふた〻び古里にかへ
Z08_0155B08: ることかたし。あるは旅のそらのけぶりとのぼり。他
Z08_0155B09: 國の土となりて。おひたるおやの。血のなみだをなが
Z08_0155B10: すためしもあり。婚禮の時きたれば。おやの心をうれ
Z08_0155B11: へしめ。產の期にのぞみては。みづから身をくるしむ。
Z08_0155B12: たま〱尼となりて。しづかに佛道を修せんとする
Z08_0155B13: にも。としわかき中は。身のをきどころなし。としより
Z08_0155B14: て後。善光寺にまうでんと心ざせども。こえがたき關
Z08_0155B15: にへだてられて。いたることを得ず。いとけなき時は
Z08_0155B16: おやにしたがひ。さかりには夫にしたがひ。おひては
Z08_0155B17: 子にしたがひ。一期の間。わが身ながらま〻ならず。事
Z08_0155B18: にふれて男子のうへをうらやむ。か〻る女人とうむ
Z08_0155B19: れきたれる。さきの世のむくひのほどこそ。あぢきな
Z08_0155B20: けれ。なを淨心誡觀。歸元直指には。女人の十惡をあか

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