浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0155A01: | つるぎのごとくなるべし。心のせむるにまかせて。口 |
Z08_0155A02: | 業のつみをつくり。地獄のむくひをもわすれはて〻。 |
Z08_0155A03: | やんごとなき人をもそしる。たま〱心ざまよく。慈 |
Z08_0155A04: | 悲ある女人も。慳貪のこ〻ろねは。あらたまりがたし。 |
Z08_0155A05: | ○正法念經ニ云ク。女人之性。多シ二嫉妬一。以テ二是ノ因緣ヲ一。 |
Z08_0155A06: | 女人ノ死後。多ク生ス二餓鬼趣ノ中ニ一。已上阿含口解十二因緣 |
Z08_0155A07: | 經ニ云ク。有二阿羅漢一。以二天眼ヲ一徹二-視スルニ女人ヲ一。墮スル二地獄 |
Z08_0155A08: | 中ニ一者甚多。便問レ佛ニ。何ヲ以ノ故ニ。佛ノ言ク。用テノ二四ノ因 |
Z08_0155A09: | 緣ヲ一故ナリ。一ニハ由ルカ下貪テ二珍寶物衣被ヲ一。欲心多ニ上故。二ニハ |
Z08_0155A10: | 由ルカ二相トハ嫉妬スル一故。三ニハ由ルカレ多キニ二口舌一故ニ。四ニハ由ル下 |
Z08_0155A11: | 作シテ二姿態ヲ一。婬意多キニ上故ニ。以テノ二是ノ因緣ヲ一故。墮ルモノ二 |
Z08_0155A12: | 地獄ニ一多キ耳。已上雲棲ノ云ク。雖レ然ト。女更ニ有二三病一焉。 |
Z08_0155A13: | 孝スル𪜈二翁姑ニ一。不ルレ如二其ノ父母ニ一一也。御スル二婢僕ヲ一。不ルレ |
Z08_0155A14: | 如カ二其ノ子孫ニ一二也。知テ二布施ヲ一。而不レ知ラレ息ムヿヲ二其ノ貪 |
Z08_0155A15: | 心ヲ一。知テレ慕ヿヲ二男身ヲ一。而不レ知レ革ムルヿヲ二其ノ女習ヲ一。知モ下奔二- |
Z08_0155A16: | 走M(シテ)寺宇ニ一。恭ク事ルヿヲ中沙門ニ上。而不ルレ知三反テ求ルヲ二諸ヲ己ニ一 |
Z08_0155A17: | 三也。已上●(一三)さりながら。さしもむらなき彌陀の |
Z08_0155A18: | 本願なれば。なにしに見すて給ふべきぞ。たのもしけ |
Z08_0155A19: | れども。たしかにそのことはりをば。おもひさだめず |
Z08_0155A20: | との心なり。まことに女人は。世にかなしきものなり。 |
Z08_0155B01: | をなじ人間とうまれながら。月のさはりあるときは。 |
Z08_0155B02: | 在家の內にても火をことにし。靈藥を製するきよど |
Z08_0155B03: | ころへは。かたく女人のかげをもきろふ。はじめてう |
Z08_0155B04: | まる〻時。男子なれば親の心にもよろこび。女子なれ |
Z08_0155B05: | ばまづかなしむ。やうやく成人して緣につけ。ゆかり |
Z08_0155B06: | にひかれて。千里の外にいたる時は。おやはらからに |
Z08_0155B07: | も。命のうちのわかれをなして。ふた〻び古里にかへ |
Z08_0155B08: | ることかたし。あるは旅のそらのけぶりとのぼり。他 |
Z08_0155B09: | 國の土となりて。おひたるおやの。血のなみだをなが |
Z08_0155B10: | すためしもあり。婚禮の時きたれば。おやの心をうれ |
Z08_0155B11: | へしめ。產の期にのぞみては。みづから身をくるしむ。 |
Z08_0155B12: | たま〱尼となりて。しづかに佛道を修せんとする |
Z08_0155B13: | にも。としわかき中は。身のをきどころなし。としより |
Z08_0155B14: | て後。善光寺にまうでんと心ざせども。こえがたき關 |
Z08_0155B15: | にへだてられて。いたることを得ず。いとけなき時は |
Z08_0155B16: | おやにしたがひ。さかりには夫にしたがひ。おひては |
Z08_0155B17: | 子にしたがひ。一期の間。わが身ながらま〻ならず。事 |
Z08_0155B18: | にふれて男子のうへをうらやむ。か〻る女人とうむ |
Z08_0155B19: | れきたれる。さきの世のむくひのほどこそ。あぢきな |
Z08_0155B20: | けれ。なを淨心誡觀。歸元直指には。女人の十惡をあか |