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Z0380 西要鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0154A01: ぬれば。こはわれかの心あがりに。うちをく鏡も。なご
Z08_0154A02: りをしくおもふ。已上げにも女の子は。幼少の時より。
Z08_0154A03: をのづから色よき衣裝をこのみ。むまれつきて身を
Z08_0154A04: かざる心あり。これ生々世々に。女人なりしならひな
Z08_0154A05: り。賢愚經。福藏到大海。見リノ新死端正
Z08_0154A06: 女人。見一蟲。從。還鼻入。復從
Z08_0154A07: 眼出。從耳而入。目連。觀已而去。弟子問
Z08_0154A08: 。是女人。答。此舍衞城。大薩薄
Z08_0154A09: ナリ。容貌端正ニM(シテ)。世間雙。其婦常奇木
Z08_0154A10: 。摯。自端正。便M(シテ)憍慢。自
Z08_0154A11: 。夫甚敬愛M(シテ)。將。海惡船破。沒M(シテ)
Z08_0154A12: 而死。漂出。此薩薄婦。由スルニ一レ。死M(シテ)
Z08_0154A13: 後還M(シテ)。在故身。作レリ此蟲也。捨蟲身
Z08_0154A14: 。墮大地獄。受ルヿ無量ナラン法苑三十寶王論中。彌勒論
Z08_0154A15: 。有比丘。雖道果。常。前報
Z08_0154A16: リシ女人習氣在レハ也。義楚六帖第二十二。○これは身の上を
Z08_0154A17: いひ。下は。心の內をいふ。●(一二)つれ〲草にいは
Z08_0154A18: く。女の性は。みなひがめり。人我の相ふかく。貪欲は
Z08_0154A19: なはだしく。物のことはりをしらず。た▲まよひのか
Z08_0154A20: たに心もはやくうつり。こと葉もたくみに。くるしか
Z08_0154B01: らぬ事をも。とふ時はいはず。用意あるかとみれば。又
Z08_0154B02: あさましき事まで。とはずがたりにいひいだす。ふか
Z08_0154B03: くたばかりかざれることは。男の智慧にもまさりた
Z08_0154B04: るかとおもへば。そのこと。あとよりあらはる〻をし
Z08_0154B05: らず。すなをならずして。つたなきものは女なり云云。
Z08_0154B06: 摠じて女人は。たかきもいやしきも。よしなきねがひ
Z08_0154B07: つねに心にたへせず。くりかへし。かなはぬ事をくや
Z08_0154B08: む。人のまへをはづるかとおもへば。わが身をたかぶ
Z08_0154B09: りして。や〻もすれば。世の人をあなどる。智慧あさ
Z08_0154B10: くして。うたがうまじき事をうたがひ。心せばくして
Z08_0154B11: うらむまじき人をうらむ。色の道には心もとろけ。寶
Z08_0154B12: を見ては欲をふかうす。夫をねたみ人をそねみ。と
Z08_0154B13: ほざかる人をばうらみくねり。したしむものをばな
Z08_0154B14: れあなどり。人にまじはりては物をあらそひ。したし
Z08_0154B15: き中をもいひさまたぐ。たくみに人の惡を察するは。
Z08_0154B16: 女人の智なりと智論にも見へたり。親類の中のたが
Z08_0154B17: ふも。女人のこと葉よりおこり。寶をうしなひ。家の
Z08_0154B18: みだる〻事も。おほくは女人による。いさ〻かの事も
Z08_0154B19: 心にたがへば。かほをあかめていかる色。たちまちに
Z08_0154B20: 見ゆ。その時の心を繪にうつさば。くちなはのごとく。

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