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Z0380 西要鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0147A01: 信ふかく。心さしあらむ人も。きと(急度)は。え(敢)おも
Z08_0147A02: ひなをす(改)まじき心もちなり。又それに。さはるま
Z08_0147A03: じき本願なれば。なじかは往生をあやぶまん。(五)そ
Z08_0147A04: のうへ。聖衆の來迎ちかづかば。なにとせずとも。をの
Z08_0147A05: づからよろづをわすれ侍りなむ。(六)さりながら。よう
Z08_0147A06: (用意)(い)はつねにあるべき事ぞ。古人の死は。ねぶる
Z08_0147A07: がごとしといひし。いと(最)心やすき思なし也。(七)
Z08_0147A08: 又なまさかしげなる女のこゑにて。彌陀のちかひは。
Z08_0147A09: 世にこえてむらなき御慈悲といへば。人により。事こ
Z08_0147A10: と(異)には。よもと。たのもしけれども。(八)女の身は。
Z08_0147A11: ことに。いつ〻のさはりとかや。をもくていみじかる
Z08_0147A12: べき事には。みなきらひすてられたりときけば。まし
Z08_0147A13: て往生など。たやすかるべしともおぼえず。(九)それ
Z08_0147A14: はた。げにもと身にしられたる事おほし。(一〇)はかな
Z08_0147A15: くかたちをつくろふわざだにも。か▲みの心はづか
Z08_0147A16: しきまで。しみふかきかたは。こよな(無越)くおのこ▲
Z08_0147A17: (男子)よりもまさり侍るべし。(一二)すべてかず〱
Z08_0147A18: 思ひあつめたる心のうちを。きこえつくしたらば。た
Z08_0147A19: うとき御心ちには。いか▲うとましくも思ひ給へら
Z08_0147A20: れん。(一二)た▲なをも。本願などやげに。おもほ(御念)
Z08_0147B01: しはな(放)たざらんとはおもへども。一定往生すべし
Z08_0147B02: とまでは。おぼえずといへば。(一三)
Z08_0147B03: 答ていはく。まことに五障の身は。さらなることなれ
Z08_0147B04: ども。又ゆめ〱九品の〻ぞみは。ひげし給ふべきに
Z08_0147B05: あらず。(一四)そのゆへは。まづ第十八の願に。十方
Z08_0147B06: 衆生乃至十念せんに。もし生ぜずば。正覺をとらじと
Z08_0147B07: たてられし。その十方衆生の中には。男子も。女人も
Z08_0147B08: みなもらさず。を(お)さめられたり。されば男子往生
Z08_0147B09: すべくば。女人又往生すべし。なじかおなじ本願にの
Z08_0147B10: れる機の。ひとりはゆき。ひとりはと▲まるいはれあ
Z08_0147B11: らむ。(一五)そのうへ女性は。さはりをもければ。しゐ
Z08_0147B12: てもや。なをうたがはむとて。又第卅五の願に。とりわ
Z08_0147B13: き。女人を往生せしめんとちかはれたり。(一六)つら
Z08_0147B14: つらこれをおもふに。うちまかせては。えらびこそす
Z08_0147B15: てられまし物を。(一七)男子と〻もに。願ぜられたる
Z08_0147B16: だにも。ありがたきに。(一八)あまさ(剩)へ女人をば。
Z08_0147B17: ねんごろにふた〻びまでちかはれたる。御慈悲のこ
Z08_0147B18: まやかさこそ。(一九)まめやかによろこびも。かなし
Z08_0147B19: みもあい(ひ)なかば(相半)なれ。(二〇)よく。つみふか
Z08_0147B20: き身なればこそ。(カヘス)()は願ぜられたるらめと。おもふ

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