浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0146A01: | 人々往生の分あり。たれか賴みをかけざらん。わが身 |
Z08_0146A02: | のほど〻いひ。心のたけといひ。念佛の數といひ。是ほ |
Z08_0146A03: | どやすき事なれば。もる〻ものはなきなり。さればこ |
Z08_0146A04: | そ。十方世界より。日々に極樂へうまる〻人。雨のあし |
Z08_0146A05: | よりもしげしといへり。た▲いま寶池におほかる蓮 |
Z08_0146A06: | 華も。みなやすく念佛して。往生せる人なり。しかるに |
Z08_0146A07: | わが身をみかぎりて。往生を不定におもひなすは。他 |
Z08_0146A08: | 宗通途の事なり。淨土宗の安心にはあらず。○傳ヘ聞ク。 |
Z08_0146A09: | このごろ他宗の僧に惡知識ありて。在家をまどは |
Z08_0146A10: | していはく。往生はいとむつかしき事なり。もし往生 |
Z08_0146A11: | せんとおもは▲。阿彌陀佛の四字を以て話頭となし |
Z08_0146A12: | て工夫せよ。あるひは圓頓の妙解。あるひは三密の觀 |
Z08_0146A13: | 法をなして念佛せよ。それにては往生もすべし。淨土 |
Z08_0146A14: | 宗のす〻めのごとく。た▲念佛申ばかりにては。往生 |
Z08_0146A15: | せぬぞと云云。これみな。夢の中の名利をもとむる心 |
Z08_0146A16: | にて。人に歸依せられんために。手をかへて在家をた |
Z08_0146A17: | ぶらかすものなり。もとよりたしかなる。佛祖のをし |
Z08_0146A18: | へをうたがひて。ゆくゑなき凡僧の說を信ずる事。金 |
Z08_0146A19: | 銀をすて〻。石瓦をたからとするがごとし。よく〱 |
Z08_0146A20: | 分別すべし。すでに五百年むかしより。諸人ともにゆ |
Z08_0146B01: | るして。淨土宗といふ事。ひろまりて。今にいたるま |
Z08_0146B02: | で。天下にさかりなることは。その道理の一筋あるゆ |
Z08_0146B03: | へなり。されば。たとひ當世のたれ人の何といはる〻 |
Z08_0146B04: | とも。ゆめ〱それにまよふべからず。た▲此抄の說 |
Z08_0146B05: | を信仰すべし。 |
Z08_0146B06: | 西要鈔上末諺註 |
Z08_0146B07: | 又いと(最)わかき女のこゑにて問て云。(一)つゐ(終)の |
Z08_0146B08: | みちは。人ごとにのがれぬならひなれば。かなはざら |
Z08_0146B09: | ん事を。いはけ(弱氣)なく。さのみなにかとはおもは |
Z08_0146B10: | ねども。(二)いま(今)はのきは(際)のをしはか(推量)り |
Z08_0146B11: | は。よにけうと(氣疎)く。すまはしきやうにて。などか。 |
Z08_0146B12: | しなで(不死)もする往生ならぬと。あさはかなる事さ |
Z08_0146B13: | へ傍副おもはる〻は。(三)心ざしもなく。信もおこら |
Z08_0146B14: | ぬにてや侍るらむ。げに往生がしたくて。うたがひな |
Z08_0146B15: | からんに。なじかはかく(是)もおぼえんといへば。(四) |
Z08_0146B16: | 聖のいはく。この事は。ひさしくいのちを。をも(重)く |
Z08_0146B17: | し。死をを(イお)そ(畏)りならひぬるくせにて。いかに |