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Z0380 西要鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0145A01: に申せども。妄念がおこるなり。○水鏡に云。人まね
Z08_0145A02: に。もし後世やたすかるとて。かやうにまとひ侍るな
Z08_0145A03: り。●(六六)これほど妄念がちなるは。いかさまにも
Z08_0145A04: 願心のあつからぬゆへなるべしと。みづからなげく
Z08_0145A05: なり。●(六七)さりともとおもふとは。おしてたのむ
Z08_0145A06: 事なり。よし妄念はまじはるとも。念佛はまことなれ
Z08_0145A07: ば。往生すべきぞと。われとおもひなす義なり。○おほ
Z08_0145A08: けなきとは。我に似あはぬ事なり。まへにも註せり。右
Z08_0145A09: のごとくをしてたのむは。わが身に應ぜぬ事なりや
Z08_0145A10: と。みづから妄念のしげく。願心のよはきをかへりみ
Z08_0145A11: て。卑下せらる〻となり。●(六八)もとより阿彌陀佛
Z08_0145A12: は。末代の人の心をか▲みて。おこし給へる本願なる
Z08_0145A13: を。今さら卑下すれば。決定の信心立がたくして。往生
Z08_0145A14: のさはりなり。●(六九)わが心ざしは。いかにうすく
Z08_0145A15: とも往生す。本願抄の中卷をみるべし。○貪瞋とは。貪
Z08_0145A16: 慾瞋恚なり。○たゆむとは。をこたる事なり。○彌陀疏
Z08_0145A17: 。旣M(シテ)凡地。不スルヿ上レ云云。●
Z08_0145A18: (七〇)心ざしはうすくとも。妄念はしげくとも。●
Z08_0145A19: (七一)極樂をねがう心のふかき人と。妄念のすくな
Z08_0145A20: き人は。す〻みてむまれ。心のあさく。念のおほきもの
Z08_0145B01: は。しりぞきてうまれぬといふ事にてはなきなり。た
Z08_0145B02: だ佛のちからにて往生するなり。わが心にはよらず。
Z08_0145B03: ●(七二)この事は觀經の疏にあり。法譬合說は。參訂
Z08_0145B04: 三心私記。決答疑問抄に詳なり。初心の人は。中々こと
Z08_0145B05: おほくして。わづらはしかるべければもうし侍る。散
Z08_0145B06: 善義廻向心の下に出たる事なり。文ひろければ引ず。
Z08_0145B07: 選擇集にもあり。見るべし。●(七三)先づこのたとへ
Z08_0145B08: をよみつらねて。次に下段をよみあはすべし。●(七四)
Z08_0145B09: 三心私記。水火ヿハ南北。准五行也。瞋
Z08_0145B10: 違境。故。●(七五)貪順境。故
Z08_0145B11: 。右順左。●(七六)西へゆく道ひとす
Z08_0145B12: ちはある物を。けふりも波もた〻はたちなん(一遍上
Z08_0145B13: 人)。●(七七)是まで譬說なり。●(七八)この言葉至要
Z08_0145B14: なり。心を留むべし。●(七九)さばくるといふ詞は。前
Z08_0145B15: にも註せり。わが心のよしあしを沙汰する義なり。●
Z08_0145B16: (八〇)されば世間の人の。われ淨土をねがへども。か
Z08_0145B17: ほどによはき心にては。極樂までもと▲くまじ。佛も
Z08_0145B18: 承引し給ふべからずと。おもふはひが事なり。又念佛
Z08_0145B19: 申にも。よも山の事。こ〻ろにうかべば。是にては往生
Z08_0145B20: の業となるまじ。などいふもあやまりなり。●(八一)

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