浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0145A01: | に申せども。妄念がおこるなり。○水鏡に云ク。人まね |
Z08_0145A02: | に。もし後世やたすかるとて。かやうにまとひ侍るな |
Z08_0145A03: | り。●(六六)これほど妄念がちなるは。いかさまにも |
Z08_0145A04: | 願心のあつからぬゆへなるべしと。みづからなげく |
Z08_0145A05: | なり。●(六七)さりともとおもふとは。おしてたのむ |
Z08_0145A06: | 事なり。よし妄念はまじはるとも。念佛はまことなれ |
Z08_0145A07: | ば。往生すべきぞと。われとおもひなす義なり。○おほ |
Z08_0145A08: | けなきとは。我に似あはぬ事なり。まへにも註せり。右 |
Z08_0145A09: | のごとくをしてたのむは。わが身に應ぜぬ事なりや |
Z08_0145A10: | と。みづから妄念のしげく。願心のよはきをかへりみ |
Z08_0145A11: | て。卑下せらる〻となり。●(六八)もとより阿彌陀佛 |
Z08_0145A12: | は。末代の人の心をか▲みて。おこし給へる本願なる |
Z08_0145A13: | を。今さら卑下すれば。決定の信心立がたくして。往生 |
Z08_0145A14: | のさはりなり。●(六九)わが心ざしは。いかにうすく |
Z08_0145A15: | とも往生す。本願抄の中卷をみるべし。○貪瞋とは。貪 |
Z08_0145A16: | 慾瞋恚なり。○たゆむとは。をこたる事なり。○彌陀疏 |
Z08_0145A17: | 鈔ニ云ク。旣ニ居M(シテ)二凡地ニ一。不レ能下絕シレ應ヲ忘スルヿ上レ緣ヲ云云。● |
Z08_0145A18: | (七〇)心ざしはうすくとも。妄念はしげくとも。● |
Z08_0145A19: | (七一)極樂をねがう心のふかき人と。妄念のすくな |
Z08_0145A20: | き人は。す〻みてむまれ。心のあさく。念のおほきもの |
Z08_0145B01: | は。しりぞきてうまれぬといふ事にてはなきなり。た |
Z08_0145B02: | だ佛のちからにて往生するなり。わが心にはよらず。 |
Z08_0145B03: | ●(七二)この事は觀經の疏にあり。法譬合說は。參訂 |
Z08_0145B04: | 三心私記。決答疑問抄に詳なり。初心の人は。中々こと |
Z08_0145B05: | おほくして。わづらはしかるべければもうし侍る。散 |
Z08_0145B06: | 善義廻向心の下に出たる事なり。文ひろければ引ず。 |
Z08_0145B07: | 選擇集にもあり。見るべし。●(七三)先づこのたとへ |
Z08_0145B08: | をよみつらねて。次に下段をよみあはすべし。●(七四) |
Z08_0145B09: | 三心私記ニ云ク。水火ヲ置ヿハ二南北ニ一。准ス二五行ノ方ニ一也。瞋ハ |
Z08_0145B10: | 起ル二違境ニ一。故ニ在リ二左ノ方ニ一。●(七五)貪ハ起ル二順境ニ一。故ニ |
Z08_0145B11: | 在リ二右ノ方ニ一。右ノ順左ハ違也。●(七六)西へゆく道ひとす |
Z08_0145B12: | ちはある物を。けふりも波もた〻はたちなん(一遍上 |
Z08_0145B13: | 人)。●(七七)是まで譬說なり。●(七八)この言葉至要 |
Z08_0145B14: | なり。心を留むべし。●(七九)さばくるといふ詞は。前 |
Z08_0145B15: | にも註せり。わが心のよしあしを沙汰する義なり。● |
Z08_0145B16: | (八〇)されば世間の人の。われ淨土をねがへども。か |
Z08_0145B17: | ほどによはき心にては。極樂までもと▲くまじ。佛も |
Z08_0145B18: | 承引し給ふべからずと。おもふはひが事なり。又念佛 |
Z08_0145B19: | 申にも。よも山の事。こ〻ろにうかべば。是にては往生 |
Z08_0145B20: | の業となるまじ。などいふもあやまりなり。●(八一) |