浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
Z08_0137A01: | 子の方より來てならふが法なり。師匠の方よりゆき |
Z08_0137A02: | てをしゆるは。禮にそむくなり。○か〻るつみ人と |
Z08_0137A03: | は。世をすてぬわが身の事なり。○す〻みてすくふと |
Z08_0137A04: | は。つねの法は。右のごとくなれども。前に子細あれ |
Z08_0137A05: | ば。師の方よりす〻みゆきて。化益するためしもある |
Z08_0137A06: | なり。釋尊にまづその儀おほかり。序分義ニ云ク。遊フトハ二 |
Z08_0137A07: | 王舍聚落ニ一。爲ナリレ化センカ二在家之衆ヲ一。已上禮記檀弓ノ下ニ |
Z08_0137A08: | 云ク。孔子過玉フ二泰山ノ側ヲ一。有テ下婦人哭スル二於墓ニ一者上而 |
Z08_0137A09: | 哀シ。夫子式而聽クレ之ヲ。使メテ二子路ヲM(シテ)問ハ一レ之ニ曰ク。子之 |
Z08_0137A10: | 哭スルヿ也。壹ニ似タリ二重テ有ルレ憂者ニ一。而曰ク然リ。昔者吾カ舅 |
Z08_0137A11: | 死シ二於虎ニ一。吾カ夫又死ニキ焉。今吾カ子モ又死ニキ焉。夫子ノ |
Z08_0137A12: | 曰。何爲ソ不ルレ去ラ也。曰ク無シ二苛政一。夫子ノ曰。小子識セレ |
Z08_0137A13: | 之。苛キ政ハ猛シレ於レ虎也。已上註ニ云ク。虎之殺スヿレ人ヲ。出ツ二 |
Z08_0137A14: | 於倉卒之不ルニ一レ免〓。苛政之害ハ。雖レ未トレ至ラレ死ニ。而朝夕 |
Z08_0137A15: | 有二愁ヘ思フ之苦一。不レ如二速ニ死スルガ之爲スニハ一レ愈レリト。此レ所三- |
Z08_0137A16: | 以猛キ二於虎ヨリモ也。已上韻會ニ云ク。說文ニ苛ハ小草也。又苛 |
Z08_0137A17: | 政ハ徐カ曰。以二細草ヲ一喩二細政ニ一也。一ニ曰ク急也。廣韻ニ煩 |
Z08_0137A18: | 也。怒也。已上文子ニ曰ク。夫レ事煩ケレハ難レ治シ也。法苛ケレハ難レ |
Z08_0137A19: | 行レ也。已上○又曲禮上篇ニ云フ。禮聞ク二來リ學フヿヲ一。不レ聞カ二 |
Z08_0137A20: | 往テ敎ルヿヲ一。已上●(一四)面會は。對面參會なり。○いは |
Z08_0137B01: | けなきものどもとは。わかき男女の事なり。桐壺の卷 |
Z08_0137B02: | に。いはけなき人も。いかにとおもひやりつ〻と有。 |
Z08_0137B03: | 河海抄に。稚の字なり。おさなき心なり。いとけなし |
Z08_0137B04: | も同心なりと有。いとけなしといふは。ひが事なり。いときなしといふべし。爲家卿の說。○つみ |
Z08_0137B05: | かろめなんずとは。法を聞て信を生ずれば。罪障も |
Z08_0137B06: | かろくなるなり。△是までを序分とし。自下を正宗 |
Z08_0137B07: | 分なりといふ。●(一五)發端の語なり。○これ第一男 |
Z08_0137B08: | 子の問なり。○信心の有無を沙汰するなり。●(一六) |
Z08_0137B09: | 對句なり。佛と衆生を上下にわけていへり。○慈悲の |
Z08_0137B10: | 本願を以て。善人も惡人も。ひとしく攝取し給ふとの |
Z08_0137B11: | 心なり。○攝は收なり增韻。歸は入なり字彙。○ふりにき |
Z08_0137B12: | とは。もとよりたび〱聽聞したる事なり。○玄義ニ |
Z08_0137B13: | 曰ク。正ク由テ下託M(シテ)二佛願ニ一。以テ作スニ中强緣ト上。致スレ使ムルヿヲ二五 |
Z08_0137B14: | 乘ヲM(シテ)齊ク入ラ一。已上又曰ク。一切善惡ノ凡夫。得ルレ生スルヿヲ者ハ。 |
Z08_0137B15: | 莫シレ不トイフヿ下皆乘M(シテ)二阿彌陀佛ノ大願業力ニ一。爲サ中增上緣ト〓 |
Z08_0137B16: | 也。已上此釋文の心を。新後撰。權少僧都房嚴秋ふかくしくる〻 |
Z08_0137B17: | 西の山風に。みなさそはれてゆく木の葉かな。●(一七) |
Z08_0137B18: | 是はもとよりわがおもふやうをいふ。●(一八)これ |
Z08_0137B19: | 外より。なまさかしき人のいふ詞なり。●(一九)是は |
Z08_0137B20: | 人の詞にまよひて。氣遣のおこるをいふ。あやぶま |