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Z0380 西要鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0137A01: 子の方より來てならふが法なり。師匠の方よりゆき
Z08_0137A02: てをしゆるは。禮にそむくなり。○か〻るつみ人と
Z08_0137A03: は。世をすてぬわが身の事なり。○す〻みてすくふと
Z08_0137A04: は。つねの法は。右のごとくなれども。前に子細あれ
Z08_0137A05: ば。師の方よりす〻みゆきて。化益するためしもある
Z08_0137A06: なり。釋尊にまづその儀おほかり。序分義。遊フトハ
Z08_0137A07: 王舍聚落。爲ナリセンカ在家之衆已上禮記檀弓
Z08_0137A08: 。孔子過玉フ泰山。有婦人哭スル於墓
Z08_0137A09: 。夫子式而聽。使メテ子路ヲM(シテ)一レ。子之
Z08_0137A10: スルヿ也。壹タリ憂者(スナハチ)。昔者吾
Z08_0137A11: 於虎。吾夫又死ニキ焉。今吾又死ニキ焉。夫子
Z08_0137A12: 曰。何爲也。曰苛政。夫子曰。小子識
Z08_0137A13: 之。苛(ヨリモ)虎也。已上。虎之殺スヿ。出
Z08_0137A14: 於倉卒之不ルニ一レ。苛政之害。雖。而朝夕
Z08_0137A15: 之苦。不スルガ之爲スニハ一レレリト。此-
Z08_0137A16: 以猛於虎ヨリモ也。已上韻會。說文小草也。又苛
Z08_0137A17: 曰。以細草細政也。一急也。廣韻
Z08_0137A18: 也。怒也。已上文子。夫事煩ケレハ也。法苛ケレハ
Z08_0137A19: 也。已上○又曲禮上篇。禮聞フヿヲ。不
Z08_0137A20: ルヿヲ已上●(一四)面會は。對面參會なり。○いは
Z08_0137B01: けなきものどもとは。わかき男女の事なり。桐壺の卷
Z08_0137B02: に。いはけなき人も。いかにとおもひやりつ〻と有。
Z08_0137B03: 河海抄に。稚の字なり。おさなき心なり。いとけなし
Z08_0137B04: も同心なりと有。いとけなしといふは。ひが事なり。いときなしといふべし。爲家卿の說。○つみ
Z08_0137B05: かろめなんずとは。法を聞て信を生ずれば。罪障も
Z08_0137B06: かろくなるなり。△是までを序分とし。自下を正宗
Z08_0137B07: 分なりといふ。●(一五)發端の語なり。○これ第一男
Z08_0137B08: 子の問なり。○信心の有無を沙汰するなり。●(一六)
Z08_0137B09: 對句なり。佛と衆生を上下にわけていへり。○慈悲の
Z08_0137B10: 本願を以て。善人も惡人も。ひとしく攝取し給ふとの
Z08_0137B11: 心なり。○攝は收なり增韻。歸は入なり字彙。○ふりにき
Z08_0137B12: とは。もとよりたび〱聽聞したる事なり。○玄義
Z08_0137B13: 。正M(シテ)佛願。以スニ强緣。致使ムルヿヲ
Z08_0137B14: ヲM(シテ)已上又曰。一切善惡凡夫。得スルヿヲ
Z08_0137B15: トイフヿ皆乘M(シテ)阿彌陀佛大願業力。爲增上緣ト〓
Z08_0137B16: 也。已上此釋文の心を。新後撰。權少僧都房嚴秋ふかくしくる〻
Z08_0137B17: 西の山風に。みなさそはれてゆく木の葉かな。●(一七)
Z08_0137B18: 是はもとよりわがおもふやうをいふ。●(一八)これ
Z08_0137B19: 外より。なまさかしき人のいふ詞なり。●(一九)是は
Z08_0137B20: 人の詞にまよひて。氣遣のおこるをいふ。あやぶま

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