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Z0380 西要鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0133A01: 紋のことし。▽纈とは。鹿子染。しぼり染のやうなる
Z08_0133A02: 帛の名なり。歌にも紅葉を錦にたとへてよめり。樂
Z08_0133A03: 。黃夾纈林寒M(シテ)葉。文集廿四倭名鈔。夾
Z08_0133A04: 東宮切韻。釋氏。纈胡結反。夾纈此間加宇介知。
Z08_0133A05: 文綵也。孫面。繒之有夾花也。已上潘氏紀
Z08_0133A06: 聞譚。唐代宗。寶應二年。吳皇后。將-祔セント
Z08_0133A07: 肅宗。啓ケハ舊堂。衣服繒綵。如ニM(シテ)(ツマミ)ルカ
Z08_0133A08: 鳥之狀。玄宗柳婕妤妹適趙氏。性巧ナリ。因使M(シテ)
Z08_0133A09: ヲM(シテ)雜花。打夾纈。初皇后
Z08_0133A10: 一匹。代宗賞。勑M(シテ)宮中。依製造セシム。當
Z08_0133A11: 時甚。後天下已上○白毫とは。此御
Z08_0133A12: 堂の本尊の眉の間にある。しろき(ケスシ)なり。○かげふ
Z08_0133A13: りたりとは。此釋尊をつくりしも。年ひさしき事な
Z08_0133A14: れば。尊像もふるく見えたまふとなり。○赤栴檀とは。
Z08_0133A15: あかき香木なり。これを牛頭栴檀といふ玄贊。栴檀は梵
Z08_0133A16: 語なり。翻譯名義集。或。此方
Z08_0133A17: 。義-翻與樂。能病故已上淨心誡觀發眞
Z08_0133A18: 。栴檀トハ。應法師。訛也。正ニハ栴彈那
Z08_0133A19: 赤白紫等。卽外國香木也。已上匡衡。五時講
Z08_0133A20: 。昔忉利天之安居九十日。刻赤栴檀。而
Z08_0133B01: 尊容本朝文粹第十三○むかし釋尊。御母摩耶夫人の
Z08_0133B02: 恩を報ぜんとて。忉利天にのぼりて。一夏說法し給ひ
Z08_0133B03: き。その時。人間に佛のましまさ▲りしかば。衆生う
Z08_0133B04: れへかなしみて。こひたてまつることかぎりなし。中
Z08_0133B05: にも()(セン)()國の()(テン)王。ことにしたひ給りて。赤栴檀
Z08_0133B06: を以て佛の御形をつくりて。おがまんとおぼしき。時
Z08_0133B07: に毘首羯摩天王。はるかに王の心をしりて。人の形と
Z08_0133B08: 化しきたりて。その佛像をつくれり。此事つまびらか
Z08_0133B09: に增一阿含經。大乘造像功德經などに見へたり。三國
Z08_0133B10: 傳來の次第は。世流布の事なればこ〻にしるさず。續
Z08_0133B11: 古今寂蓮。鷲の山ふた〻ひかけのうつりきて。嵯峨野
Z08_0133B12: の露に有明の月。○夫木抄家隆。むかへこしすかたも月
Z08_0133B13: もさやかにて。うき世をてらす嵯峨の山もと。●(四)
Z08_0133B14: おりは時なり。時節にもよほされて。何となく世の無
Z08_0133B15: 常なども思ひしらる〻なり。○感思とは。物をあはれ
Z08_0133B16: とおもふ心なり。()()(ヲン)。由來感思在秋天
Z08_0133B17: 多被當時節物已上○事とは禮佛念誦などの
Z08_0133B18: 事なるべし。○七日とは。七は滿數なれは。成就の義
Z08_0133B19: をとるなり。鎭西宗要集。却溫經。圭峯。經
Z08_0133B20: 七佛。持念遍數。壇場物色。作法方便。三遶請僧

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