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Z0380 西要鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0134A01: 之限。皆止於七。過レハ則二七三七乃至七々ニシテ。不
Z08_0134A02: 於六。不八九已上古德。七日者。
Z08_0134A03: 七日成就之數也。如俱舍論七味合成等
Z08_0134A04: ニシテ已上○いと▲は。いと▲しくなり。河
Z08_0134A05: 海抄に。最速とは。有秋の季の日かげみじかき比なれ
Z08_0134A06: ばなり。又信心によりて。いよ〱はやくおぼゆる心
Z08_0134A07: もあるべし。○なりにしかばの。にもじは助語なり。
Z08_0134A08: ○念誦とは。佛前にして口に經呪を誦し。心に祈念す
Z08_0134A09: る事なり。盆經疏新記。念誦卽通佛名經呪
Z08_0134A10: 已上同普觀。在。發スルヲ
Z08_0134A11: 於心。故念誦已上●(五)更は五更の更
Z08_0134A12: なり。夜も深更におよびて。物しづかなる時なり。遊
Z08_0134A13: 仙窟。更闌夜靜ニシテ長。門閴メト而不開。已上○ほど
Z08_0134A14: は時なり。○おいらかとは。弄花におとなしき心。又
Z08_0134A15: まことしきなりとあり。老人のうるはしき聲なり。○
Z08_0134A16: 恩德とは。如來に恩斷智の三德あり。華嚴疏。恩
Z08_0134A17: 者。謂如來。乘M(シテ)大願力。救-護シ玉ヿ衆生。猶如
Z08_0134A18: 赤子。是恩德已上○善逝とは。佛の十號の一な
Z08_0134A19: り。法華要解。善塵勞。窮-盡スルヲ萬法。曰
Z08_0134A20: 。○をとすなりとは。音のきこゆるなり。○げにぞ
Z08_0134B01: とは。尤とおもへるなり。○慈恩とは。慈悲の恩德な
Z08_0134B02: り。妙句。慈悲利スル。卽成恩德已上○います
Z08_0134B03: は。ましますといふ詞なり。御座と書て。いますがる
Z08_0134B04: とよむなり。○いと▲は彌なり。●(六)とばかりとは。
Z08_0134B05: 日本紀に時の字を訓す。河海に。しばしばかりなりと
Z08_0134B06: あり。○釋迦はこの方にして發遣すといふは。これ善
Z08_0134B07: 導の御釋文なり。○この方とは。穢土をいふ。發遣と
Z08_0134B08: は。勸めたて〻西方にかへらしめ給ふ義なり。日本紀
Z08_0134B09: にたてつかはすと點ぜり。○しのびつ〻とは。小聲に
Z08_0134B10: となへらる〻なり。○そらによむを誦するといふ。○
Z08_0134B11: こぞの秋とは。眞如堂にての事なり。○やみにしとは。
Z08_0134B12: たづね得ざりし事なり。○ひじりとは。僧の美稱なり。
Z08_0134B13: 聖人といふ事なり。○玄義分。仰惟レハ。釋迦
Z08_0134B14: ヨリ發遣。彌陀卽彼ヨリ來迎シ玉フ。彼
Z08_0134B15: 豈容ムヤ去也。已上●(七)再會とは。ふた〻びめぐり
Z08_0134B16: あふ事なり。○期するとは。心あてなり。○釋迦の御
Z08_0134B17: まへといふより下は。かの行基菩薩の歌の詞をとり
Z08_0134B18: て書き給へり。拾遺集第廿。南天竺より。東大寺
Z08_0134B19: 供養にあひに。菩提がなぎさにつきたりける時よめ
Z08_0134B20: る。行基菩薩。靈山の釋迦のみまへにちきりてし。眞如く

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