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Z0370 帰命本願鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0099A01: 華集の詞書に。冷泉院へたかうなたてまつせら給ふと
Z08_0099A02: て。よませ給ひけると有。●(五〇)時のまとは。暫時の
Z08_0099A03: 程なり。●(五一)さだまれる時節の事なり。かぎりは期
Z08_0099A04: 限なり。●(五二)夏の節の末つかたに。筍さかりなり。
Z08_0099A05: ○本草綱目ニ曰ク〓晉ノ武目。戴凱之。宋ノ僧贊寧。皆著ス二竹
Z08_0099A06: 譜ヲ一。凡テ六十餘種。其所レ產スル之地。發スルレ筍ヲ之時。各
Z08_0099A07: 各不レ同。已上●(五三)されば是のみにかぎらず。眞實に
Z08_0099A08: ねがひ。慇懃にこ〻ろざす事は。つゐにかなふものと
Z08_0099A09: 見えたり。○是まで譬說なり。是より下は法と譬とを
Z08_0099A10: 引合てのす〻めなり。●いは▲末代は冬のごとし。雪を
Z08_0099A11: ば業障のふかきにたとへ。竹の子を行者によそへてい
Z08_0099A12: ふなり。若し本願の力にあらずば。末世造罪の我等が
Z08_0099A13: 成佛しがたき。夏は雪の中に竹の子のおひがたきがご
Z08_0099A14: とし。○楞嚴ニ云ク。如レ是積業。猶二湯ノ消スルカ一レ雪ヲ。已上●(五五)
Z08_0099A15: 釋に深重誓願と有。○智論ニ云ク。大慈ハ與ヘ二一切衆生ニ
Z08_0099A16: 樂ヲ一。大悲ハ拔ク二一切衆生ノ苦ヲ一。已上法藏菩薩。初地にを
Z08_0099A17: いて平等一如の理をさとりて。おこし給ふ慈悲なれ
Z08_0099A18: ば。平等にしてふかきなり。●(五六)釋に四十八願慇
Z08_0099A19: 懃喚とあり。●(五七)世話に是非ともにといふがごし。
Z08_0099A20: ●(五八)拾因ニ曰ク。誠ニ彌陀ノ願ハ。非二少緣ノ悲願ニ一。不レ勝二
Z08_0099B01: 大悲ニ一。立玉フ二不可得ノ願ヲ一。已上智論ニ曰ク。不可得ノ願ト者。
Z08_0099B02: 有テレ人。欲下籌二-量シ虗空ヲ一。盡シ二其ノ邊際ヲ一。及ヒ求ント中時方
Z08_0099B03: 邊際ヲ上。如シ下小兒ノ求ルカ中水中ノ月。鏡中ノ像ヲ上。如レ是等ノ願ハ。
Z08_0099B04: 皆不可得也。可得ノ願ト者。鑽テレ木ヲ求メレ火ヲ。穿テレ地ヲ得レ水ヲ。
Z08_0099B05: 修M(シテ)レ福ヲ得二人天中ニ生スルヿヲ一。及得二阿羅漢。辟支佛果ヲ一。乃
Z08_0099B06: 至得二諸佛法王ヲ一。如レ是等ハ。名ク二皆可得ノ願ト一。已上雪の中
Z08_0099B07: の筍も。我等が往生も不可得の願なり。●(五九)雪の
Z08_0099B08: 中に竹の子の出たる事は。た▲孟宗が願ひの。あなが
Z08_0099B09: ちなりしゆへなり。またく竹子のわざにはあらず。凡
Z08_0099B10: 夫の極樂にむまる〻事は。佛の志願のつよかりしゆへ
Z08_0099B11: なり。さらに衆生の方にはあらず。●(六〇)佛の御ね
Z08_0099B12: がひかなひたればこそ。我等も往生すれ。我等が往生
Z08_0099B13: すればこそ。佛も正覺を取給ひたれば。われらがよろ
Z08_0099B14: こびは。佛の御よろこびなり。さても法藏比丘の志願。
Z08_0099B15: 深廣なりしゆへ。不可得の願なれども。すでに滿足し
Z08_0099B16: 給へり。これいくばく修行の功ぞや。いくばく大悲の
Z08_0099B17: 力ぞや。●(六一)是は比校なり。凡夫のよはき念力だ
Z08_0099B18: に。かくのごとくの事あり。まして佛のつよき願力を
Z08_0099B19: や。○片時を。遊仙窟にしばらくと訓ず。○うがつは。
Z08_0099B20: 穿の字なり。雪をうちとをしておひたる事なり。○を

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