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Z0370 帰命本願鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0097A01: ひつれば我等が往生すべきことはりは。十劫以前よ
Z08_0097A02: り。とくさだめをかれたる事なり。○觀經。諸佛如
Z08_0097A03: ナル方便已上止觀。方便善巧已上淨土十
Z08_0097A04: 勝論。夫伏犧八卦。神農五穀。貨狄
Z08_0097A05: 黃帝臣也維文杵臼黃帝臣也蚩尤炎帝時臣
Z08_0097A06: 冠冕。容成黃帝臣也岐伯黃帝臣也
Z08_0097A07: 黃帝臣也皐陶舜時臣也嵆仲。佰益
Z08_0097A08: 。蒙恬。蔡倫彌陀世尊。始
Z08_0097A09: 六八大願之巨舶。普(ワタシ玉フ)三學分外之群類矣。●
Z08_0097A10: (三三)あやぶみてとは。本願の由來をしらぬゆへ。身を
Z08_0097A11: 卑下してあやうがるなり。それも道理なり。世の人お
Z08_0097A12: ほくは。此度の生にはじめて本願にあへり。たとひ過
Z08_0097A13: 去にてき〻しものも。生をへだて〻わすれたるがゆ
Z08_0097A14: へに。事あたらしくうたがひあやしむなり。見るとこ
Z08_0097A15: すろくなければ。あやしむところおほしといへり。た
Z08_0097A16: ▲おもひきりて。佛にまかすべし。いさ〻かもあやぶ
Z08_0097A17: む事なかれ。○莊子。夏蟲ニハ以語於氷已上
Z08_0097A18: ●(三四)松陰の顯性房云。眞實に。此身を佛にまかせ
Z08_0097A19: たてまつる心をば。人ごとにおこさ▲るなり云云。さ
Z08_0097A20: ればとかくの吟味なく。た▲愚癡になりて。佛にまか
Z08_0097B01: せたてまつるべし。なまざかしき心ある人は。みづか
Z08_0097B02: らあだにて侍るぞ。○古德云。露ばかりも心さばくり
Z08_0097B03: せんほどは。他力に歸したりと思ふべからず。●(三五)
Z08_0097B04: 無始生死よりこのかた。さすが念佛をも修しつれめど
Z08_0097B05: も。とかくのかしこだてにて。身を本願にまかせ得ざ
Z08_0097B06: りしゆへ。此生まで往生が延引したるなり。經に易往
Z08_0097B07: 而無人とあるも。か〻るゆへなるべし。蓮宗寶鑑
Z08_0097B08: 君看淨土恆沙佛。盡當年(ソノカミ)正信人。已上●(三六)露
Z08_0097B09: も心を〻かず。うちたのむ一念がおこれば。その時。す
Z08_0097B10: なはち本願に乘ずるなり。此上卷。さしも佛のか
Z08_0097B11: たよりは。いかさまならんをも。すてじとおぼしめさ
Z08_0097B12: れたるを。こなたよりか〻るつみある身なればと。な
Z08_0097B13: まざかしき心のおにこそ。中々身のあだにては侍
Z08_0097B14: れ。た▲ひたすらに。たのま〻しかば。よろづのとがは
Z08_0097B15: ゆるし給ひなんかし。おもはずに心をきばみたるは。
Z08_0097B16: この世ざまにもにくき事なり。いたくわろからんに
Z08_0097B17: つけてこそ。いと▲たすけ給へとはおもふべけれ。已上
Z08_0097B18: ●(三七)劉子。載於舟。置トキハ於江湖
Z08_0097B19: 則披ラキ。汎-颺長澗。非質輕M(シテ)性浮ニハ
Z08_0097B20: 託浮ヘハ也。已上拾因。又如ンハ善惡。遇

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