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Z0370 帰命本願鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0096A01: 六合八極一切衆生往生極樂。於如來初成之時
Z08_0096A02: 而決-定矣。彌陀法王成等正覺。由異生卽詣之
Z08_0096A03: リニ。而尅-果焉。行者染自量セヨ矣。●(二七)こ
Z08_0096A04: れ往生禮讚の文なり。●(二八)上人。此文をつね
Z08_0096A05: に口にもとなへ。心にもうかべ。眼にもあてよ。此文
Z08_0096A06: は四十八願の眼なり。肝なり。神なり。四十八字にむす
Z08_0096A07: びたる事は此ゆへなり。又云。信じても信ずべきは。
Z08_0096A08: 必得往生の文なり。語燈錄又云。此文に至心信樂。欲生我
Z08_0096A09: 國の安心を略し給ふ事は。衆生稱念。必得往生としり
Z08_0096A10: ぬれば。自然に三心を具足するゆへに。此理をあらは
Z08_0096A11: さんが爲に。略し給へるなり。進行集○長樂寺の隆寬
Z08_0096A12: 律師。つねに此文をよみて。往生の肝心。この文にあ
Z08_0096A13: るべし。文字また四十八。まさしく本願の數にあたれ
Z08_0096A14: り。さだめてふかき心あるべしとて。つねの詞には。
Z08_0096A15: 衆生稱念といふ。われあにその人にあらざらんや。必
Z08_0096A16: 得往生といへり。ひとりなんぞかのむかへにもれん
Z08_0096A17: とて。感涙はなはだしかりき。繪詞傳にみゆ●(二九)これま
Z08_0096A18: で右の釋文の和解なり。○夫木抄三十四に。當知本誓
Z08_0096A19: 重願不虛の心を。中務卿親王いつはりのあるをならひのこ
Z08_0096A20: との葉も。ちかふになればたのみやはせぬ。●(三〇)
Z08_0096B01: 上人。いかなる彌陀か。十念の悲願をおこして。十
Z08_0096B02: 方の衆生を攝取し給ふ。いかなるわれらか。六字の名
Z08_0096B03: 號をとなへて。三輩の往生をとげざらん。永劫の修行
Z08_0096B04: はこれたれがためぞ。未來の衆生にゆづり給ふ超世
Z08_0096B05: の悲願は。またなにの料ぞ。心ざしを末法の我等にを
Z08_0096B06: くり給ふ。我等もし往生をとぐべからずば。佛あに正
Z08_0096B07: 覺をなり給ふべしや。我等また往生をとげましや。我
Z08_0096B08: 等が往生は。佛の正覺により。佛の正覺は。我等が往生
Z08_0096B09: により。若不生者のちかひ。これをもてしり。不取正覺
Z08_0096B10: の詞かぎりあるをや。已上御傳●(三一)はやとは。むかし
Z08_0096B11: の事なり。前後に註せりすでにといふも。すぎさりし詞なり。
Z08_0096B12: 十劫以前。彌陀成佛の時をさすなり。ゆるぎなくとは。
Z08_0096B13: すこしも變改なく。うちきはまりたる義なり。拾因
Z08_0096B14: 。設日月輪𪜈。實彌陀カラ。只取
Z08_0096B15: 仰信。作往生已上○曹冏六代論。豈非
Z08_0096B16: フシフM(シテ)(ホゾ)。不之道乎。已上●(三二)いかな
Z08_0096B17: る惡人なりとも。わづかにたすけ給へとおもひて。南
Z08_0096B18: 無阿彌陀佛と〻なへば。かならず往生すべき支度を
Z08_0096B19: ば。法藏比丘のむかし。かねてもよほされて。つゐに
Z08_0096B20: 成佛し給ひし後は。たしかにそのちからをまうけ給

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