浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
Z08_0040A01: | かせかねたる心の。なまざかしさにこそ。けふまで往 |
Z08_0040A02: | 生もと▲こほりぬれ。いまよりにても心をかず。たの |
Z08_0040A03: | みをかけば。やがて本願に乘ずべし。○心の鬼とは。河 |
Z08_0040A04: | 海抄におそろしき心なりと有。なまざかしき心は。往 |
Z08_0040A05: | 生のさはりなれば。心の鬼といへり。夫木抄。爲家とに |
Z08_0040A06: | かくに心の鬼は日にそへて。おそろしき世にふるぞ |
Z08_0040A07: | かなしき。○身のあだとは。往生のさはりとなる心 |
Z08_0040A08: | は。身のあだなり。正法念經ニ云ク。心ノ怨最モ第一ナリ。 |
Z08_0040A09: | 更ニ無二如レ是怨一。心常ニ燒二衆生ヲ一。如二放燒ノ時ノ樹ノ一。已上夫 |
Z08_0040A10: | 木抄他阿。身をおもふ心の中をたがはずば。身には心 |
Z08_0040A11: | ぞあだとなるべき云云。●(六一)眞如堂の本尊。ある |
Z08_0040A12: | 時。法然上人にしめし給へる御歌。た▲たのめよろづ |
Z08_0040A13: | のつみはふかくとも。わが本願のあらんかぎりは。● |
Z08_0040A14: | (六二)おもはずにとは。おもひの外なり。○心をきは |
Z08_0040A15: | みたるとは。隔心する義なり。○此世の人のまじはり |
Z08_0040A16: | にも。わが方よりはうちとけて。心やすくおもふ人の。 |
Z08_0040A17: | おもひの外に心ををきて。へだてがほなるはわろき |
Z08_0040A18: | ものなり。○にくきとは。わろきと。にくむとにか〻 |
Z08_0040A19: | りて見ゆ。○若菜に。へだてあるべくもならはしきこ |
Z08_0040A20: | えぬを。おもはずにしてなりにけりと有。○心をきば |
Z08_0040B01: | みのばみは。添字なり。心ばみといふ詞。よしばみた |
Z08_0040B02: | るなども同事なり。○是は世事。下は正說なり。●(六三) |
Z08_0040B03: | 中堂ニ云ク。か〻るをろかなる身にては。いか▲と思ふ |
Z08_0040B04: | より。佛にはとをざかり。わろきにつけても。さりと |
Z08_0040B05: | ては。たすけ給へとおもふより。佛にはちかづきたて |
Z08_0040B06: | まつるなり。●(六四)禪林寺の永觀律師。後一條院の |
Z08_0040B07: | ころの人なり。康和年中に往生十因を作り給へり。そ |
Z08_0040B08: | の第十因ニ云ク。我等若シ持戒精進ナラハ者。何ソ唯恃ミ二彌 |
Z08_0040B09: | 陀ヲ一。何ソ偏ニ欣ン二極樂ヲ一。爲ヲ以二破戒懈怠ノ身一。貴ム二十念往 |
Z08_0040B10: | 生ノ願ヲ一之故也。已上●(六五)もし戒をもたもち。勇猛 |
Z08_0040B11: | に精進をする器量あらば。三學六度いづれの法をも修 |
Z08_0040B12: | して。佛になりつべし。何しにかならず。彌陀の本願 |
Z08_0040B13: | をのみたのまんや。迦才ノ淨土論ニ云ク。若シ自知ラハレ有リト二 |
Z08_0040B14: | 定慧分一者。卽於テ二此ノ方ニ一修シレ道ヲ。求ムヘシ二無上道ヲ一。若シ自 |
Z08_0040B15: | 知ラハレ無二定慧分一者。則須ク下修シ二淨土門ヲ一。就テ二淨土ノ中ニ一。 |
Z08_0040B16: | 求ム中無上菩提ヲ上。已上○上生經疏ニ云ク。精ハ謂ク精純。無カ二 |
Z08_0040B17: | 惡雜一故ニ。進ハ謂ク昇進。不ルカ二懈怠セ一故。已上唯識ニ曰ク。懈 |
Z08_0040B18: | 怠ハ於テ二善惡品ニ一。修シ斷スル事ノ中。嬾惰ナルヲ爲レ性。能ク |
Z08_0040B19: | 障フ二精進ヲ一。增ヲレ染ヲ爲レ業ト。已上●(六六)○是までは勸門 |
Z08_0040B20: | なり。以下は誡門なり。●(六七)かくあればとて。● |