浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0032A01: | 又云。賊ト者。以テ二破戒ナルヲ一利養不レ消セ。如ナルカ二盜ミ得ルカ一 |
Z08_0032A02: | 故ニ名レ賊ト。善見ニ云ク。比丘破戒ニM(シテ)。受ルヲレ施ヲ名テ爲二盜 |
Z08_0032A03: | 用ト一。已上○頌疏ニ云ク。誑ハ謂ク惑スレ他ヲ。已上唯識論ニ云ク。 |
Z08_0032A04: | 謂ク矯誑ノ者ハ。心ニ懷テ二異謀ヲ一。多ク現スルカ二不實邪命ノ事ヲ一 |
Z08_0032A05: | 故ニ。已上發眞鈔ニ云ク。名聞トハ。去聲聲達スルヲ曰レ聞ト。已上 |
Z08_0032A06: | 十住論ニ云ク。利ハ名クレ得ルニ二飮食財物等ヲ一。養ハ名ク下恭敬禮 |
Z08_0032A07: | 拜。施二-設シ牀座ヲ一。迎ヘレ來ヲ送ルニ上レ去ヲ。已上濟緣記ニ云ク利 |
Z08_0032A08: | 養ハ謂ク所ノレ須ル四事已上。天台ノ梵網ノ疏ニ云ク。灼然不ニレ |
Z08_0032A09: | 與ヘ取ヲ名レ劫ト。潛匿M(シテ)不ニレ與取ヲ名レ盜ト。已上●(六)往生 |
Z08_0032A10: | 要集ニ云ク。晝日念佛スル閑ニ撿スルニ二其ノ實ヲ一。淨心ハ是レ一 |
Z08_0032A11: | 兩ニM(シテ)。其ノ餘ハ皆濁亂ナリ〓。已上解脫上人ノ云ク。雖下手ニ〓廻M(シテ) |
Z08_0032A12: | 念珠ヲ一而數ト上。與二餘念一相亂ル。雖下口ニ唱ト中寶號ヲ上。而心ト |
Z08_0032A13: | 與レ唇不レ調ラ。已上●(七)あまりの事に我身ばかり。かく |
Z08_0032A14: | ありとおもはる〻なり。されば此分にて。直に往生の |
Z08_0032A15: | 機とはなりがたかるべしとなり。○かからんとは。か |
Z08_0032A16: | くのごとくなるといふ詞なり。○ひきかへてとは。戒 |
Z08_0032A17: | をもたもち。心をもすます事なり。○いらめとは。入 |
Z08_0032A18: | べけれなり。○くせとは。癖の字なり。類書纂要ニ云ク。 |
Z08_0032A19: | 人性ノ偏好。如二人之病テレ癖ヲ不ルカ一レ◆也。已上●(八)あら |
Z08_0032A20: | 事あたらしきたづねかなとをしかへして。とがめら |
Z08_0032B01: | る〻なり。すでに末代なり。凡夫なれば。世もをしなべ |
Z08_0032B02: | てにごり。人もおなじくつたなし。それを今さらに。わ |
Z08_0032B03: | が身ばかりとおもはる〻は。事あたらしきなり。又わ |
Z08_0032B04: | れらなまじゐに僧の身となり。無戒にして信施をつ |
Z08_0032B05: | いやし。破戒の姿をかざりて不淨說法す。嗚呼その罪 |
Z08_0032B06: | いくばくぞや。無間地獄の業にあたれり。か〻るいた |
Z08_0032B07: | づらものなればこそ。ひとへに彌陀佛をたのみたて |
Z08_0032B08: | まつりて。超世の悲願をかこつものなり。これ淨土門 |
Z08_0032B09: | に歸して念佛を修する濫觴なり。○淨心戒觀法ニ云ク。 |
Z08_0032B10: | 白衣ハ修M(シテ)二戒施ヲ一。壽盡テ生ス二天堂ニ一。沙門ハ倒マニ慳惜M(シテ)。 |
Z08_0032B11: | 不レ觀セ二空無常ヲ一。唯知テレ造ヿヲ二惡業ヲ一。觸テレ事ニ皆面牆ス。 |
Z08_0032B12: | 破M(シテ)レ戒違シ二律義ニ一。無慙ニM(シテ)故ニ覆藏ス。我作テハ還テ我受ク。三 |
Z08_0032B13: | 塗遣シ二誰ニカ當ラ一。已上發眞鈔ニ云ク。十誦ニ曰ク。未來世ノ |
Z08_0032B14: | 中ニ。出家之人ハ入二地獄ニ一。白衣ハ生ストレ天ニ。以三俗人 |
Z08_0032B15: | 無ヲ二法ノ在ルヿ一レ身ニ。但專ニスレ信ヲ。故ニ得レ生ヿヲレ天ニ也。出家ハ |
Z08_0032B16: | 有テレ法。爲二世ノ福田ト一。乃返テ毁犯シ。妄ニ受テ二信施ヲ一。開ク二諸 |
Z08_0032B17: | 惡ノ門ヲ一。故ニ入二地獄ニ一也。已上さればこそ末世の凡僧は。 |
Z08_0032B18: | 自宗も他宗も。彌陀を念ずる事。もと〻して此ゆへな |
Z08_0032B19: | り。しかるを修行者の。今さらにうたがはる〻は。事あ |
Z08_0032B20: | たらしきなり。○古語拾遺ニ云ク。古語ニ事之甚切ナルヲ。皆 |