浄土宗全書を検索する
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| 巻＿頁段行 | 本文 |
|---|---|
| J20_0686A01: | 依然檀林の能化なりしが。這囘の變革により檀林制 |
| J20_0686A02: | 度は全く破壞せられたるものなり。 |
| J20_0686A03: | 明治八年五月。合併大敎院廢せられ各宗に大敎院 |
| J20_0686A04: | を別置せらるるや。本宗大敎院は增上寺假本堂（去 |
| J20_0686A05: | る六年十二月三十一日合併大敎院設置中燒失）に置 |
| J20_0686A06: | き。各縣下に中敎院を開き。次で翌年三月諸本山檀 |
| J20_0686A07: | 林合議し舊慣古規を參照し。宗規三章十八條を定 |
| J20_0686A08: | め。官の批準を得て發布す。之を鎭西派規則と稱 |
| J20_0686A09: | す。三章十八條とは。第一章第一弟子得度之事。第 |
| J20_0686A10: | 二入寺編籍之事。第三學科之事。第四法脈傳承之 |
| J20_0686A11: | 事。第五學席次序之事。第六學席課業之事。第七昇 |
| J20_0686A12: | 進薦擧之事。第八出世拜命之事。第九住職任免之 |
| J20_0686A13: | 事。第二章第一本寺末寺之事。第二總本山之事。第 |
| J20_0686A14: | 三總錄所之事。第四檀林之事。第五學寮別當塔頭西 |
| J20_0686A15: | 堂等之事。第六寺院區格之事。第七服制之事。第三 |
| J20_0686A16: | 章第一法式之事。第二諸本山傳燈之事。別に附錄二 |
| J20_0686A17: | 條あり。是により一宗の秩序やや定まれるも。之が |
| J20_0686B18: | 運用は決して容易なる事業にあらざりしなり。 |
| J20_0686B19: | 明治十一年諸本山合議して一宗を兩分し。三河以 |
| J20_0686B20: | 西を西部とし。遠江以東を東部とし。一宗に兩派管 |
| J20_0686B21: | 長を置き之を統理することとす。三月十二日官之を認 |
| J20_0686B22: | 可し。知恩院養鸕徹定西部管長を襲職し。增上寺石 |
| J20_0686B23: | 井大宣東部管長に補せらる。是より東西の嫉視反目 |
| J20_0686B24: | 甚しく絶えず紛擾を重ねしかば。十五年九月森亨誾 |
| J20_0686B25: | 廣安眞隨等扶宗記事を印行して東西區分の解除を主 |
| J20_0686B26: | 張せしが。遂に十八年二月に至り本山檀林合議して |
| J20_0686B27: | 東西の區分を撤廢し。五箇本山各一箇年交番を以て |
| J20_0686B28: | 管長に任ずることを定む。三月廿三日官この交番管長 |
| J20_0686B29: | 制を認可す。宗務所を淺草誓願寺に置き。四月一日 |
| J20_0686B30: | 知恩院養鸕徹定最初の管長に任ぜられ。翌年四月一 |
| J20_0686B31: | 日增上寺日野靈瑞交替して管長に任ぜられしが。宗 |
| J20_0686B32: | 制寺法の制定に際し五本山の議相協はず。終に闔宗 |
| J20_0686B33: | 會議を開きて之を協定せんとせり。 |
| J20_0686B34: | 闔宗會は知恩院三十員。增上寺十五員。他三箇山 |