浄土宗全書を検索する
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| 巻_頁段行 | 本文 |
|---|---|
| J20_0681A01: | 其弊害更に大なり。故に之を取締る目的を以て。條 |
| J20_0681A02: | 目第九條には。往來之知識等其所之門中無許容聊 |
| J20_0681A03: | 爾不可致法談事と規定せり。又關東檀林規約第 |
| J20_0681A04: | 五條には。其所之門中え不屆而致法談之儀禁制之 |
| J20_0681A05: | 事と云へり。盖旅僧には無責任なる者多く危險分子 |
| J20_0681A06: | 多きが故に。門中寺院の中に知己を有するか。或は |
| J20_0681A07: | 大部分の者が之を承認するに非れば説法せしめざる |
| J20_0681A08: | にあり。 |
| J20_0681A09: | 狂言綺語愚人を迷惑し。往來説法愚民を煽動する |
| J20_0681A10: | 者の外に。尚宗義を曲解し新奇を標榜して信徒を集 |
| J20_0681A11: | むる者も。宗門の統治延いては一國の政治に危害を |
| J20_0681A12: | 與ふることあり。故に條目第二十七條に之を規定し |
| J20_0681A13: | て。惡徒出來近年興邪敎違經文釋義勸安心 |
| J20_0681A14: | 闕六字名號唯稱三字廻種種謀計令誑惑衆 |
| J20_0681A15: | 生是順魔之所行速可令追拂事と云へり。 |
| J20_0681A16: | 此外條目第十六條には。在家を借り佛前を搆へて |
| J20_0681A17: | 利養を求むべからずと云ひ。第二十八條には靈佛靈 |
| J20_0681B18: | 地の建立修理と號し諸國に勸進すべからずと規定せ |
| J20_0681B19: | るは。寺院以外に佛敎儀式の執行を禁じ。勸財民力 |
| J20_0681B20: | を疲弊せしむることを制したるものなり。又第二十六 |
| J20_0681B21: | 條に一向无智之道心者等對道俗授十念勸男女 |
| J20_0681B22: | 與血脉誠以法賊也自今以後堅可停止事と規定せ |
| J20_0681B23: | るは。十念授與血脉授與は知德兼備の碩匠に非れば |
| J20_0681B24: | 却て信徒の信仰心を冷却せしむるの虞あるが故な |
| J20_0681B25: | り。 |
| J20_0681B26: | 以上は初期に於ける布敎に對する取締の大體なる |
| J20_0681B27: | が。狂言綺語の不淨説法は助説と稱して元文年中に |
| J20_0681B28: | も盛に行はれしと見え。山門通規には元文五年八月 |
| J20_0681B29: | 錄所の之に對する禁條を載せり。其山内所化衆に對 |
| J20_0681B30: | するものは左の如し。 |
| J20_0681B31: | 於寺院致助説候時は其寺院致同道當山へ相 |
| J20_0681B32: | 願許容之上相勤候事は前前之定法也然に近歳百萬 |
| J20_0681B33: | 遍になぞらへ或月並談義と號し又は少少の建立 |
| J20_0681B34: | 佛事申立私に三日七日等之助説有之由相聞不 |