浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J20_0659A01: | む。岩槻に在るの日略述法相義わ著し唯識法相の講 |
J20_0659A02: | 本となす。後世檀林に於て唯識を學ぶもの之れを以 |
J20_0659A03: | つて指針とせざるなきにいたれり。淨國寺に居るこ |
J20_0659A04: | と八年にして辭して京都に還る。爾來京都に閑居し |
J20_0659A05: | てときに或は禪門の名匠を敲き。時に或は請に應じ |
J20_0659A06: | て三論玄義。唯識等を講ず。貞享五年五月廿七日疾 |
J20_0659A07: | みて寂す。 |
J20_0659A08: | 彼は法相。三論。華嚴。天台。禪。律の諸宗通達 |
J20_0659A09: | せざる所なかりしも。唯識は最其の得意とするとこ |
J20_0659A10: | ろなりき。著す所三論玄義誘蒙四卷。唯識論玄譚一 |
J20_0659A11: | 卷。唯識三十頌略解一卷。唯識論略解三卷。百法問 |
J20_0659A12: | 答私考十二卷。略述法相義三卷。三界義略解三卷。 |
J20_0659A13: | 啓蒙雜記一卷。倶舍綱要二卷。小乘拔萃二卷。五敎 |
J20_0659A14: | 簡註一卷。科註往生論一卷。科註略論一卷。科註大 |
J20_0659A15: | 原問答一卷。同辨釋一卷。釋摩訶衍論梗概二卷。大 |
J20_0659A16: | 經異譯對映一卷。當麻曼陀羅變相便覽二卷。無門關 |
J20_0659A17: | 時習一卷。外宗義一卷。六即誘蒙一卷。發微事考一 |
J20_0659B18: | 卷。篇聚略解一卷。羯磨略解一卷。六物略解一卷。 |
J20_0659B19: | 淨土便蒙五卷。圓覺經略解三卷。四敎義略解三卷。 |
J20_0659B20: | 盂蘭盆經略解一卷等是なり。此他偈頌銘記題跋論辨 |
J20_0659B21: | 等の文字ありと雖も散佚して傳らず。其該博精深な |
J20_0659B22: | る遠く袋中東暉を凌駕せり。聞證門下俊英少から |
J20_0659B23: | ず而も義山。圓智は其上足なり。 |
J20_0659B24: | (二) 中期 |
J20_0659B25: | 貞享元祿以後殆ど一百年間は比較的多くの專門學 |
J20_0659B26: | 者を輩出したる時代なり。宗乘の研究は從來甚だ等 |
J20_0659B27: | 閑に附せられしが。此の時代に至りて京都には忍澂。 |
J20_0659B28: | 湛澄。懷音。義山。盤察。寶洲。大我等あり。祖賁を |
J20_0659B29: | 校正印刻し宗義の混亂を修整せるもの少なからず。 |
J20_0659B30: | 關東には觀徹。鸞宿。義海。貞極。大玄等あり。謬 |
J20_0659B31: | 傳を指摘し隱微を闡明するところ多し。史傳には心 |
J20_0659B32: | 阿。忍澂。義山。鸞宿。珂然等あり。宗門の先德高 |
J20_0659B33: | 僧の傳記を蒐集し。法脈系譜を攷覈して後昆をして |
J20_0659B34: | 依るところあらしめたり。餘乘には湛慧。德門。冏 |