浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J20_0644A01: | を外座と呼び。選擇以上を内座と稱す。内座の中一 |
J20_0644A02: | 番輪より十四番輪までの階級あり。一番輪の上席は |
J20_0644A03: | 三席の候補者なり。 |
J20_0644A04: | 轉席 縁山以外の檀林に於ては。大衆少數なれば |
J20_0644A05: | 學席の如きも簡單にして。概ね部轉により學頭二﨟 |
J20_0644A06: | 乃至月行事等を定めたるのみ。礫川深川の如き比較 |
J20_0644A07: | 的多數の所化を有する所に於ても。但下讀法問によ |
J20_0644A08: | り學席を定めたるのみなりしが。縁山に於ては下讀 |
J20_0644A09: | 法問席の外に上讀法問席ありて。長﨟大衆の席を分 |
J20_0644A10: | てり。此上讀法問席が增上寺に於ける表面の公席に |
J20_0644A11: | して。檀林能化職も紫衣住職も乃至別格寺の住職 |
J20_0644A12: | も。皆此席を經歷したる老分を以てせり。 |
J20_0644A13: | 上讀法問席は之れを縁輪。扇間。一文字の三席に |
J20_0644A14: | 大別す。凡上讀法問の席は橫長方形にして。内陣に |
J20_0644A15: | 近き上座には貫主を中央にして五十僧一列に下に向 |
J20_0644A16: | ひ坐し。外縁に近き下座には六十六僧上に向ひ列座 |
J20_0644A17: | し。兩側には三十四僧兩分して對座す。下座六十六 |
J20_0644B18: | 僧を縁輪或縁側席と稱す。盖し其座の外縁側に接す |
J20_0644B19: | るが故なり。兩側の三十四僧を扇之間或は橫木間席 |
J20_0644B20: | と稱す。之れ上下兩席の中間に橫座するが故なら |
J20_0644B21: | ん。上座五十僧を一文字席或は單に上座と稱す。一 |
J20_0644B22: | 文字とは貫主と一文字に列座するが故なり。此を三 |
J20_0644B23: | 席と稱す。三席合して百五十僧あり。其の席次は一 |
J20_0644B24: | 文字。扇間。縁輪と次第し。一文字は三席の最上位 |
J20_0644B25: | なり。一文字席中上座十二僧を月行事或は月番或は |
J20_0644B26: | 月役と稱し。他の三十八僧と區別す。此の十二僧は毎 |
J20_0644B27: | 月交番に大衆統率の事務に參與す。月行事の首座を |
J20_0644B28: | 伴頭或は學頭と稱す。伴頭は幕府に對する公稱にし |
J20_0644B29: | て學頭は宗内に於ける私稱なり。享保十一年八月十 |
J20_0644B30: | 八日の觸書に。從古來學頭職之僧伴頭と呼來候然共 |
J20_0644B31: | 寺家之一老是又伴頭と申來候得者兩月行事列座之砌 |
J20_0644B32: | 相紛候間向後學席方者學頭と可被相改之旨大僧 |
J20_0644B33: | 正被仰出候以上とあるによれば。内部に於ける學頭 |
J20_0644B34: | の稱は古きを知るべし。然れども寬政十一年十月之 |