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J3060 浄土宗史 本会 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J20_0588A01: 元和年中被成下候御條目不可違背候凡釋門之
J20_0588A02: 徒者内外眞實にして名利を離るるを詮とす然に謟
J20_0588A03: 曲にして實義等を失ひ華奢を好みて外を飾り作法正
J20_0588A04: しからざる事は作事に懶うして世縁に奔走する故也
J20_0588A05: 若學業を勵み行業を怠らざるときは其非をなすの暇
J20_0588A06: なく又好みも有間敷候自今學徒は彌能化の指揮を仰
J20_0588A07: ぎ學業を勵み宗要を究むべし可選法燈之器量は
J20_0588A08: 勿論縱ひ師跡相續すべき僧たり共怠慢なく修學し其
J20_0588A09: 功を積て他を利益すべし寺院を帶する輩は專ら行業
J20_0588A10: を修して怠ることなく内外相應に可被自利利他候
J20_0588A11: 今度申渡條條左の如し
J20_0588A12: 一、法事齋會之事 若は他の請に赴き若は寺院に於
J20_0588A13: て檀家より施會を設くること施主の志は皆是冥福を
J20_0588A14: 祈るを以て本とす然るに本院に於て相營候節偏に
J20_0588A15: 施主の饗應に心を盡し或は檀那用を表として不似
J20_0588A16: 合事に僧を使ひ候の類宜からす候又或は施主より
J20_0588A17: 其具を贈り心に背き難きとても牌前へ酒など供し
J20_0588B18: 候事非法に候總て實義を失はざる樣に向後屹度
J20_0588B19: 可相愼候且又雖爲施主の懇望齋會の饗應輕
J20_0588B20: く致し若は他の請に赴き候砌も右之趣申諭し輕く
J20_0588B21: 爲相營可申候尤可爲禁酒施主之饗應に酒出
J20_0588B22: し候とも不可過三献候入院嘉義等の饗應尚以
J20_0588B23: 輕可仕事
J20_0588B24: 一、説法敎化之事 元祖大師遺誡の箇條を守り律儀
J20_0588B25: に應じ候樣に相勤むべし立新義奇怪の法を説
J20_0588B26: く可らす候近來寺院建立に事よせ卑劣の勸化致
J20_0588B27: す輩有之宗門之瑕瑾不過之候若無據事にて
J20_0588B28: 他の僧を賴み候はば門中へ相斷本寺許容之上は
J20_0588B29: 依其人體可有用捨候猥に他の僧を賴候に付
J20_0588B30: 營活命之輩多く空しく佛經祖釋を擱き偏に事
J20_0588B31: 狂言綺語妄莊愚夫耳誑惑世人之過甚重し向
J20_0588B32: 後門中相互に急度可吟味事
J20_0588B33: 一、五重血脈相傳之事 最是宗門之一大事にて縱令
J20_0588B34: 學匠たりと雖其功を積て令相傳事に候對在家

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