浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J20_0539A01: | 歸り。三條法林寺を復興す。是れ望西樓了慧悟眞寺 |
J20_0539A02: | の遺跡なりと云ふ。後洛北氷室山。東山菊ケ谷(今 |
J20_0539A03: | 袋中菴の地)。南都念佛寺。山城國相樂郡瓶原心光 |
J20_0539A04: | 菴。同國綴喜郡飯岡西方寺等に菴を結び寺を開き。 |
J20_0539A05: | 化導頻なりしが。寬永十六年正月廿一日八十八歳を |
J20_0539A06: | 以て飯岡に寂す。一代の著述は血脉論一卷。麒鱗聖 |
J20_0539A07: | 財論私釋一卷。大原端書一卷。梵漢對映集二卷。啓 |
J20_0539A08: | 袋中一卷。大澤文庫一卷(以上奧州に於て)。明眼論 |
J20_0539A09: | 記一卷(九州に於て)。琉球神道記五卷。琉球往來記 |
J20_0539A10: | 一卷(琉球に於て)。天竺往生記抄。臨終要決抄。聖 |
J20_0539A11: | 鬮賛十六卷。曼陀羅白記十二卷。元亨釋書略頌(以 |
J20_0539A12: | 上京都に於て)。靈地集二卷。選擇之傳一卷。(南都 |
J20_0539A13: | に於て)。四十二章經註一卷。涅槃考文鈔一卷。泥 |
J20_0539A14: | 洹之道一卷。彌陀偈抄一卷。五百誓願記三卷。舍利 |
J20_0539A15: | 禮文記一卷、(以上瓶原に於て)。評摧邪輪一卷。淨 |
J20_0539A16: | 土最初曼陀羅略記。淨土第三曼陀羅略記。五重要 |
J20_0539A17: | 釋。袋中名目一卷。同科。諸上善人詠畧釋。隨聞記 |
J20_0539B18: | 等あり。實際と學問とを兼備へたる人なるを見るべ |
J20_0539B19: | し。 |
J20_0539B20: | 袋中門下俊髦少からず。隨道・良隨・覺殘・良 |
J20_0539B21: | 奯・住關等は奧州野州等に在りて獅子吼し。就中住 |
J20_0539B22: | 關の下には多數の人物を輩出し。益法翼を張れり。 |
J20_0539B23: | 團雄。貞龍。呈觀。空山。東暉は京都に在り。雄龍 |
J20_0539B24: | 暉は相次で法林寺を董し。山は袋中菴を開く。特に |
J20_0539B25: | 東暉は宗學に精通して。淨土略名目圖首書。同見 |
J20_0539B26: | 聞。選擇首書。同科。袋中傳記等の著書あり。 |
J20_0539B27: | 東暉の門下に聞證あり。聞證の下に義山。圓智あ |
J20_0539B28: | り。師弟相繼ぎ德川時代本宗宗學の策進に與りて力 |
J20_0539B29: | ありしことは後に之を述ぶべし。 |
J20_0539B30: | 三 三條派 |
J20_0539B31: | 派祖道光。字は了慧。望西樓或は蓮華堂と號す。 |
J20_0539B32: | 盖其居の稱に基けりと云ふ。相模國鎌倉の人にし |
J20_0539B33: | て。幼時比叡山に登り。尊慧に就き出家して顯密を |
J20_0539B34: | 受學せしが。後三祖の門に投じて宗乘を學ぶ。文永 |