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J3060 浄土宗史 本会 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J20_0510A01: ふ)。念佛名義集一卷。念佛三心要集。念佛往生修
J20_0510A02: 行門(以上二書散逸して傳らず)等あり。就中最重要
J20_0510A03: なるは授手印。徹選擇。及淨土宗要集の三書なり。
J20_0510A04: 三 二祖の門下
J20_0510A05: 授手印の三祖傳承本には門弟十六人。博多善導寺
J20_0510A06: 本には十七人。筑後善導寺本には三十六人の署名あ
J20_0510A07: り。徹定師は之によりて授手印に對して誓盟せしこと
J20_0510A08: 前後三會ありしとす(正宗國師授手印跋)。事實の有
J20_0510A09: 無は一一古文書の鑒定に竢たざるべからざるも。今
J20_0510A10: 且く徹定師の推案に從へば。授手印三會の盟誓を通
J20_0510A11: 算するに四十人を得べし。然るに總系譜は之を刪補
J20_0510A12: して四十二人を數ふ。然れども二祖門下は決して多
J20_0510A13: 士濟濟なりしとはいふべからず。白蓮社・敬蓮社。
J20_0510A14: 聖護等數人の見るべきものなきに非るも。多くは無
J20_0510A15: 學の道心者に過ぎず。是れ三祖入謁に至るまでは。
J20_0510A16: 年闌け齡頽て在世久からず。將來の癡闇を思ふ毎
J20_0510A17: に。二祖の肝腑の甚だ安からざりし所以なり。三祖
J20_0510B18: の爲人は後に讓り。其他の二三子に就きて少しく語
J20_0510B19: る所あらん。
J20_0510B20: 白蓮社宗圓は。初天台宗に屬し。證眞の門下た
J20_0510B21: り。後二祖の門に入る。是昔の同學の因縁による
J20_0510B22: か。天福元年(南宋理宗紹定六年)師命を奉じて支那
J20_0510B23: に渡航し。善導の彌陀義を穿索す。其の目的は達せ
J20_0510B24: ざりしも。廬山の睿師(傳記不明)に就き。慧遠の
J20_0510B25: 宗風を受け。梵書を文慧大師(傳記不明)に習ひ。歸
J20_0510B26: 朝の後大に祖道を輔翼せり。彼蓮社の宗風を慕ひ。
J20_0510B27: 自ら白蓮社と號し。同門之に做ひ某蓮社と稱する者
J20_0510B28: 多く。永く本宗蓮社號の端を啓けりと云ふ。聖護は
J20_0510B29: 二祖の大檀越草野氏の出にして。二祖の鍾愛する所
J20_0510B30: と成り。常に隨從給事して。身邊の勞務に服したる
J20_0510B31: こと。恰も宗祖門下の勢觀房の如し。然れども唯鎭西
J20_0510B32: 略要傳を編して。師德を賛述したるの他。何等事蹟の
J20_0510B33: 傳ふべきものなし。其他敬蓮社。修阿彌陀佛等宗義
J20_0510B34: 上の諍論によりて。多少其名を知らるるも。決して

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