浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J20_0448A01: | 第十四世圓蓮社滿譽頓隆上人 住持の年時詳なら |
J20_0448A02: | ず大永三年三月御影堂七間八間を再建す同五年十一月十 |
J20_0448A03: | 四日寂す案ずるに第十三世と第十四世との間に深譽 |
J20_0448A04: | 上人と云ふ人あり常に歡喜天を祈り好んで怪異を事 |
J20_0448A05: | とし宗義に背く所あり故に世代に列せずと云ふ |
J20_0448A06: | 第十五世天蓮社晶譽圓水上人 天文三年を以て董 |
J20_0448A07: | 山す同六年開山國師三百年遠忌を修す永祿六年十月 |
J20_0448A08: | 七日寂す |
J20_0448A09: | 第十六世照蓮社感譽法山上人 住持の年時詳なら |
J20_0448A10: | ず永祿十一年九月職を辭して博多に移り天正三年三 |
J20_0448A11: | 月廿六日同地に寂す |
J20_0448A12: | 第十七世純蓮社證譽文龍上人 住持の年時詳なら |
J20_0448A13: | ず天正二年十月九日寂す |
J20_0448A14: | 第十八世增蓮社辨譽進契上人 住持の年時詳なら |
J20_0448A15: | ず天正七年三月四日肥前國正定寺に隱栖し尋で寂す |
J20_0448A16: | 第十九世鎭蓮社大譽祖吟上人 住持の年時詳なら |
J20_0448A17: | ず天正八年春諸堂祝融の災に罹り同九年秋集會堂 |
J20_0448B18: | 五間七間を建設す十二年戸次道雪なるものあり師を放光 |
J20_0448B19: | 寺の亭に招き所化上座十二人塔頭三十六人と共に之 |
J20_0448B20: | を殺害す蓋し道雪は筑前國立花城主にして豐後大友 |
J20_0448B21: | 氏の旗下に屬す當寺大檀越草野氏元と大友氏の旗下 |
J20_0448B22: | なりしが天正十二年去て龍造寺氏に歸す道雪大友氏 |
J20_0448B23: | に屬するの故を以て深く之を銜み恨を當山に移して |
J20_0448B24: | 遂に此の殺戮を擅にするに至れり師死に臨むや從容 |
J20_0448B25: | として『打つ人も打たるる人ももろともにおなじ蓮 |
J20_0448B26: | の身とぞなりける』と詠じたりと云ふ道雪次で當山 |
J20_0448B27: | に來り火を放ちて殿堂門廡を燒く寺僧等善導大師及 |
J20_0448B28: | び開山國師の像を負ひ遁れて千歳川を渡る道雪の徒 |
J20_0448B29: | 之を追ふこと頗る急なりしを以て像を田圃の間に委 |
J20_0448B30: | 棄して四方に散亂せり後其の地を念佛田と呼び假堂 |
J20_0448B31: | を建てて暫く像を安置し當山再建の後之を還坐し奉 |
J20_0448B32: | れりと云ふ此の變は實に當山に於ける空前の災厄に |
J20_0448B33: | して什寶舊記等率ね皆燒失し後之を再建せりと雖も |
J20_0448B34: | 終に舊觀に復するを得ず塔頭三十六坊减じて十二院 |