浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J20_0405A01: | ○庫裡 小方丈の南大方丈の東南に在り。桁行十二 |
J20_0405A02: | 間梁行十一間南面瓧葺也。安永八年の建立なり。 |
J20_0405A03: | ○其他 御居間。客間。事務所。表帳塲。玄關等の建物 |
J20_0405A04: | 小方丈庫裡の中に介在す。共に文政年中の再建に |
J20_0405A05: | かかる中に於て御居間は法主の依止處なり佛間に |
J20_0405A06: | 頰燒阿彌陀佛を安置す。 |
J20_0405A07: | ○極樂橋 總門通の東端玄關正面の磴道を下りし處 |
J20_0405A08: | 兜之池に架す。寬永五年春日局麟祥院殿寄進の時は木 |
J20_0405A09: | 造なりしも。同十八年豐永竪齊之を石橋に改む。 |
J20_0405A10: | ○開祖大師本廟 又勢至堂といふ極樂橋の東に在 |
J20_0405A11: | り。方三間寶形西面瓧葺也。初め第二世信空上人 |
J20_0405A12: | 常に大師の芳骨を護持して身邊を放たさりしが。 |
J20_0405A13: | 往生の後ち此地に葬る。然に應仁の役兵馬に蹂躝 |
J20_0405A14: | せられて其所在を知るものなし。廿一世法山上人 |
J20_0405A15: | の時善香法師靈夢を感して此地の廟跡なるを知り |
J20_0405A16: | 五輪を安し卵塔を築く。延寶四年金屋友竹等發起 |
J20_0405A17: | して今の堂宇を營み本地勢至菩薩の像を塔上の厨 |
J20_0405B18: | 子に安置す。『勢至堂』の額は曼珠院門跡良尚法親 |
J20_0405B19: | 王の筆なり。今の庫裡は元の法泉庵にして安永六 |
J20_0405B20: | 年別院格とす。 |
J20_0405B21: | ○文殊塔 勢至堂の後山に在り。方二間五分三層 |
J20_0405B22: | 高五丈三尺五寸西面瓧葺也。第二十八世往譽上人の時寬永 |
J20_0405B23: | 十年豐永堅齊德川秀忠公菩提の爲に建つる所にし |
J20_0405B24: | て寬文三年修理を加ふ。 |
J20_0405B25: | 本尊文殊菩薩及ひ脇侍は佛師運慶の作。日本三文 |
J20_0405B26: | 殊の一と稱し。徃時中山寶幢寺足利義滿公の建立の本尊なり |
J20_0405B27: | しが同寺廢壞の後ち久しく民屋に在りしを移して |
J20_0405B28: | 本尊となす。 |
J20_0405B29: | ○紫雲石 文殊塔の北一町西雲院の門内に在り。開 |
J20_0405B30: | 祖大師紫雲光明の奇瑞を感見したまひし靈蹟にし |
J20_0405B31: | て。石上の小堂は初め元和九年中坊長兵衞之を立 |
J20_0405B32: | て後ち延寶八年宗信法師之を再興す。『紫雲石』の |
J20_0405B33: | 額は照高院道晃法親王の染筆なり。 |
J20_0405B34: | 今の西雲院は元の不斷念佛堂にして。寬永十一年 |