浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J20_0350A01: | して松林房は圓光大師久住の芳跡信空上人圓寂の地なり建保三年の頃蓮空相承信覺坊蓮空は求道坊惠尋に惠尋は惠顗坊圓智に |
J20_0350A02: | 圓智は傳信坊興圓に興圓は慧鎭坊貞熈僧全に付屬す圓戒を宣揚す又專修念佛の安 |
J20_0350A03: | 心を玄心上人に親受し鎭西嫡傳の正流を窮む先師傳信は爲敎院 |
J20_0350A04: | (亦云法光明院)禮阿上人に受く承久建武の兵亂に諸堂類燒すと雖も本 |
J20_0350A05: | 尊並に寶藏は難を免れしを以て形の如く堂舍を再建 |
J20_0350A06: | し圓戒の廢絶を復興するを得たり是に依りて山徒の |
J20_0350A07: | 妬忌する所となりて破壞せらる文和二年二月十五日 |
J20_0350A08: | 諸堂を再建す山徒再ひ之を燒毀す上人輙ち去りて高 |
J20_0350A09: | 野山に遁れ中性院聖憲阿闍梨の室に投す延文三年三 |
J20_0350A10: | 月十八日塔内の三摩耶戒壇に登りて兩部曼荼羅諸種 |
J20_0350A11: | 密印を傳ふ貞治二年先師玄心上人寂を示し給ひけれ |
J20_0350A12: | ば門人聖阿彌陀佛高野に上人を迎ふ上人辭する能は |
J20_0350A13: | す西谷法光明院に住すること前後二年に亙る又障難 |
J20_0350A14: | を受け住坊を捨てて河東中山に到り柴庵を結びて居 |
J20_0350A15: | 住す光を鞱み迹を晦し世榮を絶ちて淨業を專にす風 |
J20_0350A16: | を望み德を慕ひて道を尋ね津を問ふ者夥し至德二年 |
J20_0350A17: | 公家成恩寺殿の請に依り法成寺の無量壽院に於て一夏觀 |
J20_0350B18: | 無量壽經を講説す嘉慶元年九月 後圓融上皇上人を |
J20_0350B19: | 請して圓頓戒並に淨土の宗要を仙洞に講ぜしむ固辭 |
J20_0350B20: | すれども聽されず遂に黑衣參殿圓戒を授け奉る上皇 |
J20_0350B21: | 叡信の餘り寺域を室町に賜ふ正親町室町下ル處 龜山法皇の姬宮照慶門院の跡即 |
J20_0350B22: | ち白河の松林坊を移して相傳の室筐等を納め寶祚無 |
J20_0350B23: | 窮を祈る康應元年十一月院號並に勅願所の綸旨を賜 |
J20_0350B24: | ふ至德二年證法上人寂を示さる輙ち勅を奉じて淸淨 |
J20_0350B25: | 華院の寺務を兼管す應永五年二月九日淨華院長老職 |
J20_0350B26: | 都鄙諸末寺及ひ寄進狀等を法嗣定玄上人に附屬す應 |
J20_0350B27: | 永七年疾に臥す上足良如越前正覺寺西福寺の祖を召して融通念佛 |
J20_0350B28: | の妙法を傳へ三月廿八日良忍上人相傳の放光阿彌陀 |
J20_0350B29: | 經を指頭に挾み稱號數百遍眠るが如くにして寂す世 |
J20_0350B30: | 壽八十一門人庵を洛西雙岡西光庵に立つ五七日の諱 |
J20_0350B31: | 辰に僧官大僧正を贈らる入室業を受くる者良如定玄 |
J20_0350B32: | 良秀成阿法門良慶妙觀良榮良然等凞を始めとして三 |
J20_0350B33: | 百餘人に及ふ融通念佛は大原良忍上人の感得にして宗祖相傳の宗軌にあらずと雖も現生護念の利益洪大なる故に |
J20_0350B34: | 敬法上人殊〓信受し終生之を修行す又臨末之を良如に附屬しぬ(鎭流祖傳第四) |