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J3020 清浄華院誌要 清浄華院編 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J20_0348A01: 諡號を慈覺大師と賜ふ
J20_0348A02: ○中興第一世圓光大師
J20_0348A03: 法然上人源空大和尚 承安五年の春善導大師の釋義
J20_0348A04: に依り淨土宗を別立し其後四明の巖洞を出で西山の
J20_0348A05: 廣谷に住し給ひしが程なく東山の吉水に居を移して
J20_0348A06: 專修一行の念佛門をひろめ順次の出離を緇素に勸め
J20_0348A07: 給ふ爰に 高倉天皇御受戒ましまして上人を大内に
J20_0348A08: めされて圓頓の妙戒を受けさせ給ふに卿相侍臣宮女
J20_0348A09: まで戒德を貴ひ戒香に薰せずと云ふことなし 後白
J20_0348A10: 河法皇御受戒あり上人往生要集講説の時往生極樂の
J20_0348A11: 敎行は濁世末代の目足なり道俗貴賤誰か皈せざらん
J20_0348A12: 者とよみあげられけるより御心肝に銘じていま始て
J20_0348A13: 聞しめさるるやうに御感涙はなはだし是に依て左京
J20_0348A14: 權太夫隆信の朝臣に仰せて上人の眞影を圖して蓮華
J20_0348A15: 王院の寶藏におさめられける上西門院八條院准后殷
J20_0348A16: 富門院宜陽門院七條院上達部殿上人に至るまで戒文
J20_0348A17: の受者となり念佛に歸依し給ひて一天四海念佛の行
J20_0348B18: みちみてり從來當院は四宗兼學の道塲たりしが上人
J20_0348B19: 勅旨に依て此に住し給ひしより淨土宗に改む 後花
J20_0348B20: 園天皇の御宇當院第十世の住持等凞上人奏請する所
J20_0348B21: ありて源空を天下上人無極道心者と勅諡ありたり詳
J20_0348B22: なる行實は勅修御傳等にゆづる
J20_0348B23: ○二世正宗國師
J20_0348B24: 諱は辨長聖光坊辨阿と號す筑前の國加月庄に生る叡
J20_0348B25: 峯に登り證眞法印に仕へて台家の秘賾を受け淨土宗
J20_0348B26: 門を源空上人に習學し選擇集をさづかりて宗義を相
J20_0348B27: 承し念佛授手印等を作りて正法を後昆に傳へ給へり
J20_0348B28: 筑紫の善導寺の開山是なり文政十年十一月大紹正宗
J20_0348B29: 國師の徽號を賜ふ詳には別傳の如し
J20_0348B30: ○三世記主禪師
J20_0348B31: 正治六年七月二十七日石州三隅に生る諱は良忠然阿
J20_0348B32: 彌陀佛と號す雲石藝備及ひ京畿を歷遊して聖淨二門
J20_0348B33: の諸敎を習學し嘉禎二年九月聖光坊辨長上人を訪ひ
J20_0348B34: 筑後州上妻の天福寺山本の郷善導寺に於て淨敎の要

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