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J3010 百万遍知恩寺誌要 百万遍編 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J20_0324A01: 本堂 木造瓧葺唐風梁行八間桁行九間西向きに
J20_0324A02: 建つ慈覺大師製作の釋迦牟尼佛を本尊とし毘沙門天
J20_0324A03: 弘法大師作不動明王智證大師作を脇士とすまた聖化無窮の尊
J20_0324A04: 牌を安置せり正面に揭くる寺號の額は後柏原天皇の
J20_0324A05: 宸翰也此の堂は源智上人開祖大師の付屬をうけ加茂
J20_0324A06: の草庵を興隆せしものにして第八世善阿上人後醍醐
J20_0324A07: 天皇の敕を奉し禳災の祈願を奉修せしよりこのかた
J20_0324A08: 之を祈禱殿とも稱せり現在の堂宇は寬文年間中興滿
J20_0324A09: 靈上人の再建にかかる
J20_0324A10: 阿彌陀堂 木造瓧葺梁行六間桁行八間表門の内
J20_0324A11: 左側にて東向に建つ此堂には阿彌陀佛を奉安す故に
J20_0324A12: 此名あり往時數數回祿にかかる現今の堂宇は天保三
J20_0324A13: 年勇譽上人の再建也
J20_0324A14: 勢至堂 方三間あり勢至菩薩を安置す滿靈上人
J20_0324A15: 之を表門内の左側現存阿彌陀堂の地に建つ文化七年五十四代祐
J20_0324A16: 水上人今の處に移せり
J20_0324A17: 納骨堂 方九尺也門葉信徒の遺骨をおさむる所
J20_0324B18: にして勢至堂に隣接す其創立移轉勢至堂に同じ
J20_0324B19: 開祖本廟 方二間木造瓧葺にして勢至堂の背面
J20_0324B20: 境内の東北隅にあり寬文二年滿靈上人の造營にして
J20_0324B21: 開祖の靈骨を奉安す前面の石門は念佛の二字より成
J20_0324B22: り即是涅槃の四字を扁額とす門外に十三層の塔一基
J20_0324B23: あり天正十三年六月尾州愛知郡小井の住人磯村善右
J20_0324B24: 衞門尉正次夫妻の寄附にかかる
J20_0324B25: 鎭守堂 木造瓧葺桁行六尺梁行九尺阿彌陀堂の
J20_0324B26: 北御影堂の右側にして南向き也寬文二年滿靈上人代
J20_0324B27: 造營
J20_0324B28: 御影堂 木造瓧葺桁行十六間二分梁行十四間二
J20_0324B29: 分前拜後門共に幅十間深二間四方椽幅九尺にして表
J20_0324B30: 門の正面南向に建つ堂内内陣を三部に區劃し中央に
J20_0324B31: 四間四方の靈界を定め其最奧に幅二間三尺廣四間高
J20_0324B32: 六尺の須彌壇を築き壇上に梁行五尺桁行六尺高一丈
J20_0324B33: 八尺の宮殿を据え宮殿の内には開祖圓光大師四十三
J20_0324B34: 歳御開宗當時の座像眞影を奉安し右脇壇の正面中央

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