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J2870 飯沼弘経寺志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J19_0837A01: 佛かき夜に鐘のひひきのさえさえてうき世の夢
J19_0837A02: は覺果にける
J19_0837A03: 大炊助久正
J19_0837A04: 南かき日にしつ心なくちる花はおのつからなる
J19_0837A05: 時やしるらん
J19_0837A06: 無かしにもかはらぬかけや二月の半の月の雲な
J19_0837A07: かくしそ
J19_0837A08: 阿さ茅原かすめる露の玉ゆらのきえまつすたに
J19_0837A09: なきよかなしも
J19_0837A10: 彌つの道凉しき法にひかれてやおもるの家を
J19_0837A11: いつる小車
J19_0837A12: 陀ちのほる煙り身にしむ鳥部山いつくの誰かよ
J19_0837A13: そにみてまし
J19_0837A14: 佛る寺の夕いかにと問よれはさえたる鐘の聲は
J19_0837A15: かりして
J19_0837A16: 追善
J19_0837A17: 別れつる佛をしたふ二月のなけきの程のをとり
J19_0837B18: やはする 宗 可
J19_0837B19: あちきなや唐ならぬ夢よりも燒香に見えむなき
J19_0837B20: 玉の影 元 巢
J19_0837B21: なき跡を哀形見の夕けふりしはしはのこせ春の
J19_0837B22: 山かせ 遊 浦
J19_0837B23: (此外略之)
J19_0837B24: 寬永元年本堂造立始此時靑銅材木等國守より賜れり後延寶元年十一月朔日より修復所と定れり又宗
J19_0837B25: 門の法則を常にとはせられ薩隅兩國一宗の觸頭と定
J19_0837B26: らる同十九年八月十四日無病にして圓寂
J19_0837B27: ○深蓮社眞譽は同人弟子豐後國人武田氏當山九世玄
J19_0837B28: 譽十世照譽了學上人の附法在山修學歸國後不斷光院
J19_0837B29: 第五世として傳灯弘通し正保元年十一月十六日入寂
J19_0837B30: あり
J19_0837B31: 新著聞集云飯沼弘經寺の番頭知遷和尚甚たいたはり
J19_0837B32: 給ひし比八尺餘りの大法師刀を提け來る知遷吃と見
J19_0837B33: て汝何者そ法師我是汝か智惠に誇りて所化を括る所
J19_0837B34: の所化の妄念なり怨敵なれはとて釼をぬき討てかか

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