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J2870 飯沼弘経寺志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J19_0838A01: る知遷少も噪すして心法性本淸妄念依何來る法師曰
J19_0838A02: 法性本淸依汝心濁來る知遷淸濁倶本無也法師曰法性
J19_0838A03: 本無也當躰無風而波を起す知遷法性不論起滅ここ
J19_0838A04: において法師閉口し消失せぬ夫より知遷心いさきよ
J19_0838A05: く成て我往生近しとて彌陀の像前にむかひ結跏趺坐
J19_0838A06: 念佛のみして延寶三年九月廿八日に大往生を遂られ
J19_0838A07: し此時紫雲三道堂の上に覆ひ種色の花ふり異香四方
J19_0838A08: に熏しける僧俗貴賤擧て拜し奉りけるとかや
J19_0838A09: 末 寺
J19_0838A10: 御朱印十五石 御津海道宿龜岡山豐田院報國寺
J19_0838A11: 本眞言宗なり梵字光明眞言碑今に有之記主禪師弘安
J19_0838A12: 始迄東國遊化廿五年の中當所へ來臨時檀中歸依し三
J19_0838A13: 四ケ月住務改宗十方恒沙佛四句偈眞中に弘安四巳年十月十七日と石碑今に有之其後追日榮
J19_0838A14: え檀林の員未究の時は所化集會學寮舊跡古井戸等數
J19_0838A15: 多有之賴朝卿の五輪の古き碑神社古木等境内に有
J19_0838A16: 之其後永享中結城合戰ののちは度度大衆戰東國戰記等に出
J19_0838A17: 興より十六世一蓮社乘譽見諦の時師檀不和にて既に
J19_0838B18: 退轉せんとす是まて無本寺なり然る所見諦不行跡の
J19_0838B19: 至り故檀中一同領主土井大炊頭利勝へ相願檢使を受
J19_0838B20: 追放せしむべき評議有之由聞及大に憤り寺領の璽書
J19_0838B21: 並什寶過去帳記錄類不殘燒失とも土中へ埋るともい
J19_0838B22: ふ依之本山十二世心譽文宗上人伴頭應譽南龍を當寺
J19_0838B23: 十七世に被申渡以後望なきは格別餘は伴頭より住持
J19_0838B24: と定本山入院の節は爲佳例被立寄休息有之
J19_0838B25: 御朱印失故南龍三ケ年餘出府の上老中寺社司へ度度
J19_0838B26: 願別て土井氏へ願出の節右の次第被具執先規通慶安
J19_0838B27: 元子年八月十七日被下之
J19_0838B28: 御朱印
J19_0838B29: 下總國豐田郡水海道村報國寺領同村之内拾五石事
J19_0838B30: 任先規寄附之訖全可收納並寺中山林竹木諸役等免
J19_0838B31: 除如有來永不可有相違者也
J19_0838B32: 慶安元年八月十七日(御朱印)
J19_0838B33:
J19_0838B34: 下總國豐田郡水海道村報國寺領同村之内拾五石事

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