ウィンドウを閉じる

J2840 鎌倉光明寺志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J19_0633A01: 近し
J19_0633A02: 天照山 うしろの山を惣て云是靈寶の隨一天照太神
J19_0633A03: の像を記主此山開創の時感得せられしよりの名と
J19_0633A04:
J19_0633A05: 大悲窟 凡一丁余石磴をのぼる
J19_0633A06: 祈禱堂の右の山上に穴洞あり地藏尊を安置す此所
J19_0633A07: へ至り眺望の時は豆海相浦一瞬にこもりて壯觀比
J19_0633A08: 倫なし所謂八景の一所
J19_0633A09:
J19_0633A10: 後醍醐天皇元弘年中に所鑄鐘銘他日塡摺すべけれ
J19_0633A11: ば續篇を見るべし
J19_0633A12: 當山開創以來五百餘年郡中の盛衰に寺門の興廢あり
J19_0633A13: といへども佐介にうつせし後は轉移ある事なし依て
J19_0633A14: 手自の見る所指見する所古跡往蹤ならざるはなしさ
J19_0633A15: れば景境數十に名つくへけれと修德の僧は般舟安禪
J19_0633A16: に外俗を嫌ひ智解の輩は閲書涉探に他典を盡さざれ
J19_0633A17: ばさばかりの古勝の地景に名をたて文を記するもの
J19_0633B18: なかりしここに攝津國浪花大福寺の風航寬政中初て
J19_0633B19: 勝望中に八を定めて好徒に傳示のため天照山の八
J19_0633B20: 景を題す猶友人に詩歌をこひ上木梓櫻し遠近に傳
J19_0633B21:
J19_0633B22: 光明鳴鐘 鐘也元弘中所鑄其聲殷殷聞數百里
J19_0633B23: 七絶詩 高野山金剛三昧院 快辨仁龍
J19_0633B24: 歌 前は 浪華大福寺 風航了吟
J19_0633B25: 後は 有馬法性寺 學天
J19_0633B26: 五絶 各名別出
J19_0633B27: 此詠賦出當山記並新撰往生傳
J19_0633B28: 寺在天山巖穴幽華鯨昏曉吼高樓殷殷透徹娑婆界驚
J19_0633B29: 破人間幻夢愁
J19_0633B30: 翠巖欝籠葱蘭若在其中疎鐘喚阿閣淸響度晩風
J19_0633B31: 大瑞慈鳳
J19_0633B32: 此寺の鐘のひひきにいく里かあけぬ暮ぬと驚かす
J19_0633B33: らむ
J19_0633B34: いろくすの寐ぬもめさます音ならし海邊の寺の曉

ウィンドウを閉じる