浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J19_0533A01: | 惣錄とは『廣弘明集』云後魏大祖皇始中に沙門法杲 |
J19_0533A02: | 爲統管攝僧徒後唐罷統立兩錄司於京邑謂 |
J19_0533A03: | 之兩錄唐の文宗開成年中に始左右街僧錄を立端 |
J19_0533A04: | 甫法師に任せられ召入禁中與儒道論議賜紫方袍令侍太子於東朝順宗重之若兄弟相共 |
J19_0533A05: | 臥起恩禮特深憲宗數幸其院待之若賓友掌内殿法儀錄左街僧事甫公開成年中に卒後雲 |
J19_0533A06: | 端爲僧錄宣宗の朝に靈晏辨章僧錄たり我朝には |
J19_0533A07: | 後圓融院康曆二年正月妙葩を天下僧錄司に任す是 |
J19_0533A08: | より禪門に軌範たり |
J19_0533A09: | 此時又一宗の知識を撰擧し十八箇の旃檀林を定興あ |
J19_0533A10: | り是則十八は御當家祥榮の慶數にして |
J19_0533A11: | 神祖十八歳にて駿河より初て三河に歸り給ひ三河 |
J19_0533A12: | に十八の松平あり當今御家門十八家あり天正十八 |
J19_0533A13: | 年武城に御入國ましまし十八代の祖義重君へ贈將 |
J19_0533A14: | 軍の執奏あり關左の十八城は附庸の譜衞として表 |
J19_0533A15: | 國主又當今十八家あり又『開運記』等に十八人の近 |
J19_0533A16: | 士御見へかくれの御供の事あり |
J19_0533A17: | 彌陀本願六八の中十八願王の本誓にもとつき古歌 |
J19_0533B18: | に「草も木もかれたる野邊にただひとり松のみ殘る |
J19_0533B19: | 彌陀の本願」といへるに祝興し十八圓滿報身を莊嚴 |
J19_0533B20: | の嘉名になそらへ佛に十八不共の德ましませば檀林 |
J19_0533B21: | 十八の其首座と定らる其比寺領を數多賜りなむとあ |
J19_0533B22: | りしを國師堅く辭し奉られ南都北嶺の舊譑を開述せ |
J19_0533B23: | られ僧徒の邪行多くは恣弊より起れりしかあれば |
J19_0533B24: | とて三寶住持の安住すべきまでは賜るべし樹下一宿 |
J19_0533B25: | の行業まではかたくとも僧は少欲を本とす榮を辭す |
J19_0533B26: | べき身なり佛の規儀も止行乞せしむるにあり又各各 |
J19_0533B27: | 宿因に招契し冥に檀信も有へきなり姚秦の時僧碧僧 |
J19_0533B28: | 正は秩侍中に同しきはこれ公給食俸のはじめたり夫 |
J19_0533B29: | よりこそ魏の孝文の時に洎て歳歳應統に帛を施し給 |
J19_0533B30: | ひけれわけて我宗の徒は厭穢欣淨なり此界安樂に保 |
J19_0533B31: | 生せば厭欣の心薄かるべしとて漸く一千石を受給け |
J19_0533B32: | るこそかへすかへすも佛制の幽致には契厚なるべけれ |
J19_0533B33: | 其時又公に奏達せられ本山を四箇に定め一宗の參内 |
J19_0533B34: | 官命の鴻軌ありて副章執奏の盛事を掟し當山の管 |