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J2820 三縁山志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J19_0528A01: の弘經寺に轉職せられしに隨身す凡師に奉事謹篤他
J19_0528A02: 弟に異にして殊に自儉淸約なりしかば祐月公も他に
J19_0528A03: 異に愛育せられ至る山毎に役務をとりて其山をおさ
J19_0528A04: めらるはじめ念成と名く後改名し當山に歸山し法問
J19_0528A05: につらなり純學閲書夏天寒夜うむ事なし安永四午年
J19_0528A06: 七月廿二日『八宗綱要』を開講し同八戌年七月廿五日
J19_0528A07: 『無量壽經論注』を再役開講あり天明三卯年十月十七
J19_0528A08: 日二臘の席にすすみ南中谷より袋谷にうつり同月廿
J19_0528A09: 五日一山の學頭に補せらる今年十一月十九日奉命擢
J19_0528A10: 擧せられ大善寺に住し寬永元酉年四月十九日再命を
J19_0528A11: うけたまはり常福寺に轉し同六寅年三月十四日光明
J19_0528A12: 寺に移職あり至る處毎に堂宇を修理し山林を增繁せ
J19_0528A13: らる殊に當山光明寺住居の間彌陀堂を別所にうつしもと玄關
J19_0528A14: にならひけるを今の地に新建あり廊下を新作あり檀主内藤曉山居士常念
J19_0528A15: 佛の資財を寄附し永世追福の料に定らる同十一未年
J19_0528A16: 四月十五日第四の鈞命によりて當山に移住し即席大
J19_0528A17: 僧正に任ぜらる入寺謝任前式にしたがひ住山の間山
J19_0528B18: 内を鎭撫にあり文化三寅年三月四日牛町よりの火山
J19_0528B19: 内にいりて院寮過半燒失す別に記す三大藏の經本を柳營
J19_0528B20: 家の拜覽にそなへ輪藏を新建の台命に再輝せらる毎
J19_0528B21: 日禮佛三百員かつて怠りなく『因果小子訓』『蓮門士
J19_0528B22: 女訓』『放生報應章』『大師報恩嘆德疏』を述せられ小
J19_0528B23: 子緇素に印施せらる又『三部經』『梵網經』等を刻し加
J19_0528B24: 行の僧に施し其外印施彫刻少からず同五辰年三月十
J19_0528B25: 日辭職退隱しかねて新谷の東の隅に隱室をつくり法
J19_0528B26: 資慧通をして寮主たらしめられしかは是にうつり山
J19_0528B27: 池の淸境を造り奇石怪嵓をあつめ異木珍草を植おか
J19_0528B28: れ禮佛誦經安禪閑寂に世縁をはなれ念念の作業修善
J19_0528B29: 成道の外他事なかりける同九申年九月十五日寂然と
J19_0528B30: して遷化遺弟集會し源興院にして葬事をいとなまれ
J19_0528B31: 一山の老若會に蟻集せり
J19_0528B32: 第五十五世 寶蓮社大僧正薰譽上人香阿在禪大和尚
J19_0528B33: 紀伊國産和歌山大立寺にいり剃度し明譽潭光を師と
J19_0528B34: し潭道と名く寶曆五亥年正月八日掛錫入寺し其後三

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