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J2820 三縁山志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J19_0527A01: 吳竹の塒をいつるうぐひすの
J19_0527A02: 初音のとかに春は來にけり
J19_0527A03: ふしのねをのぞみて
J19_0527A04: 遠近の山は〓にうつもれて
J19_0527A05: 雲井に見ゆるふしのしら雪
J19_0527A06: 同四子年二月當山の貫主統譽大僧正住職わつかにし
J19_0527A07: て俄に病隱有しかば廿八日又鈞命によりて當山に貫
J19_0527A08: 主とし大僧正に任ぜらる在職の日より廢絶を興起し
J19_0527A09: 佛種を紹隆の志深かりしかば一山和仰し遠近德光を
J19_0527A10: 仰く朝家又崇信し司令悉く感服す七月十六日于蘭盆
J19_0527A11: 會を本堂につとむる事を新修せしめられ再役席役の
J19_0527A12: 開講日限を定らる孝順院殿麗玉院殿の導師をつとめ
J19_0527A13: 貞恭院殿の下炬を奉らる同十一未年三月廿四日在住
J19_0527A14: 九年にして辭職を乞れ一本松にうつりて名利を呵責
J19_0527A15: し西刹を望觀しのちには山下谷西谷南隅法資智歡寮に閑
J19_0527A16: 寓し翌十二申年五月十六日遷化あり世壽七十五法臘
J19_0527A17: 五十九
J19_0527B18: 師平生禮佛誦經のいとま詩歌を好み折にふれ時に
J19_0527B19: そひて別に學修もさせられさりしかど述懷道歌あ
J19_0527B20: りける中にも隱逸のいとま名山靈境に遊はれしこ
J19_0527B21: ろは猶道の記などもあり其後みづから稿をやきて
J19_0527B22: 末代につたふる事なからしめらる寬政四年增上寺
J19_0527B23: 大僧正に住任せられけれは此世の名聞これに過ず
J19_0527B24: と恥おそれ
J19_0527B25: 此世にはから紅の緋のころも
J19_0527B26: のちの世はうし火の車かも
J19_0527B27: 第五十四主 超蓮社大僧正倫譽上人惠學在阿念海大
J19_0527B28: 和尚
J19_0527B29: 信濃國に産ありて後伊勢國桑名驛正源寺にいり聖譽
J19_0527B30: 可梁を拜し剃髮し深川靈巖寺に掛錫入寺し下向の後
J19_0527B31: 專ら修學精純なりしかばつゐに寶曆十辰年十二月十
J19_0527B32: 二日小玄義十一年にして席を當山にうつし後祐月寮
J19_0527B33: にうつりて隨從學修あり明和四亥年十一月廿八日祐
J19_0527B34: 月上人に大念寺に隨身し又安永三午年十月十日上人

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