浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J19_0480A01: | ふの時檀家の乞ふによりて西福寺に住し師の入寂の |
J19_0480A02: | 後命により寶臺院に主たり又いくはくなく命ありて |
J19_0480A03: | 大光院に轉職す三世後又命によりて傳通院に三世たり |
J19_0480A04: | 寬永十二年九月奉命當山十九主となる此時迄は學者の名あれは自山(縁山) |
J19_0480A05: | 他山(外十七檀林)の伴頭とす今師より堅く他山をゆるされす此頃大念寺眞譽良徹和尚の座下の舊應と結城弘經寺業譽還無和尚座下の位 |
J19_0480A06: | 産と學德他に越て戒臘各四十餘年天下是に双ふ高臘なし因て良徹還無の二和尚來り訴て云願は以後を制禁し此兩僧の他山を許され |
J19_0480A07: | よ我等明年隱居して各跡を兩僧に讓らんと師(登譽)肯て聞入なかりしかと五十餘日にして終に兩僧に限り是を許され鬮をとらせて位 |
J19_0480A08: | 産を伴頭とし舊應を二臘とす明年位産は連馨寺(後增上寺に住職す)舊應は大念寺(後知恩院住す)に出時の人敎相位産高量舊應と云 |
J19_0480A09: | 同十六卯年正月九日遷化春秋六十六又五十四とも法臘五十 |
J19_0480A10: | 二はしめ師論議に名ありて性相聖淨貫通無餘なり疾に寢に及ひて弟子智鑑を召諭云吾素より『傳書十八通』に記抄を製せんと思ふ然る |
J19_0480A11: | に筆命に及はす今年老て此病あり汝か器を見るに凡ならす幸に我志をうけつき後必す之を修さは遺憾なからんそれつとめよやと云云鑑 |
J19_0480A12: | 師敬て諾し明年師歸寂ありはたして鑑師十八通に『事理縱橫抄』數卷を述撰せられ後知恩院に住職し寬文中天樹院公主の御導師にめされ |
J19_0480A13: | 關東に下向あり師天資好學夏は蚊帳を用ひず冬は溫席にね |
J19_0480A14: | ふらず人來れは己務をはぶきて禮をつくし明學窓を |
J19_0480A15: | 訪へは必す佛家の奧妙に及ふ又國風の歌を好みて圓 |
J19_0480A16: | 位頓阿のむかしを慕ひ唐明の詩を賦して杜白攀龍か |
J19_0480A17: | 明を戀れける又佛畵を拜寫し名號を手書あり德行純 |
J19_0480B18: | 厚得てはかるべからず |