浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J19_0464A01: | 大施主營梵刹秀一寺中興所謂伊蘭林中旃檀樹 |
J19_0464A02: | 生死長夜淸風月者非智也耶大僧正在禪『諸德賛』云 |
J19_0464A03: | 維國之寶功積德成衆父父乎來毘太平委くは『本傳』一 |
J19_0464A04: | 卷『本朝淨土高僧傳』十二右『淨土列祖傳』三『淨家惣 |
J19_0464A05: | 系譜』中十八右『淨宗護國篇』廿右より『縁山歷代記』『新撰往 |
J19_0464A06: | 生傳』此外法臺寺縁起又諸寺の略傳記あり |
J19_0464A07: | 『見聞集』三浦五郞左衞門云增上寺觀智國師と申は淨土の |
J19_0464A08: | 明知識にてまします是彌陀の來現歟善導法然の化 |
J19_0464A09: | 身かと沙汰し侍る天子も師匠に仰き給へは此國師 |
J19_0464A10: | を諸宗ともに尊敬す佛閣甍を並べ七寶をちりは |
J19_0464A11: | め御建立誠に祇園精舍もかくやらん僧俗門前に市 |
J19_0464A12: | をなす諸行無常の鐘の聲に百八煩惱の生死の罪を |
J19_0464A13: | 滅し速にさとり得て涅槃の門に至らさる人やある |
J19_0464A14: | 中略慶長十八年卯月十六日の事なるに常陸國水戸 |
J19_0464A15: | に於て菊蓮寺といふ淨土寺湯殿供養塚に卒塔婆を |
J19_0464A16: | 立置所に眞言宗三千人程集り相談し卒塔婆は打お |
J19_0464A17: | り其塚の上に高札を立る抑時供養は湯殿大日より |
J19_0464B18: | 弘法大師相傳有て我宗に顯る儀式也然を淨土宗つ |
J19_0464B19: | とむる事師敎相違せり是に依て卒塔婆を折て捨る |
J19_0464B20: | 道理あらは塚本へ出合一問答是非を决すへしと書 |
J19_0464B21: | て立る菊蓮寺是を見て又塚本に返札を立るかの |
J19_0464B22: | 湯殿山は三身圓滿の山何そ淨土の供養を嫌ふや其 |
J19_0464B23: | 上率塔婆にあたる事五逆の人既に佛身を損す如何 |
J19_0464B24: | 如何と書て立る夫より互に筆記を取かはす事數通 |
J19_0464B25: | に及へり眞言宗には筑波山知足院を頭として此い |
J19_0464B26: | きとをりやむ事なくして結論いたし勝負を决すへ |
J19_0464B27: | き旨頻りに申によつて水戸少將賴房卿より佐野 |
J19_0464B28: | 彌次右衞門新家忠右衞門此兩使眞淨の僧にそひ江 |
J19_0464B29: | 戸へのほつて此旨奉行所へ申上られたり各各沙汰 |
J19_0464B30: | しけるは智惠ありといへとも勢ひにのるにはしか |
J19_0464B31: | す時機ありといへとも時を待にはしかすと孟子 |
J19_0464B32: | に見へたり今淨土增上寺の御威光は一天四海に |
J19_0464B33: | あまねくおほひ十宗に於て世德を仰く其上將軍御 |
J19_0464B34: | 信敬淺からす下万民に至るまて渴仰首をかたぶけ |