浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J19_0398A01: | ○論議算題 |
J19_0398A02: | 論議に上下あり上とは下に對するの語讀とは算題を |
J19_0398A03: | 擧唱するなり法問とは問答なり算題とは論義の題目 |
J19_0398A04: | なり其數千百に限らず算をあぐ凡問答の式預め被位 |
J19_0398A05: | を各席に貼して座次に改む是宗論又は他宗の人と議 |
J19_0398A06: | するの論にあらすしかれども他宗より歸入の前宗要 |
J19_0398A07: | をとへるに答るもあり元祖大師大原に於て顯眞智海 |
J19_0398A08: | 永辨靜遍の如き他宗の翹楚に對して宗要をのべ論じ |
J19_0398A09: | 問答し給ひしは論議の初と謂へし慶長中殿中に於て |
J19_0398A10: | 廓山了的日蓮義の日珖等と論し天正中阿土に於て貞 |
J19_0398A11: | 安玉念日蓮義と確論ありしは是今の法問に異なり鎭 |
J19_0398A12: | 西上人大師に謁して淨土の樞鍵をたたかれ在阿法師 |
J19_0398A13: | 記主に請して報夢の疏抄を述せしむるを正しく法問 |
J19_0398A14: | の原基としるべし慶元寬永の間國師幡隨意公をはし |
J19_0398A15: | め此則盛りに興りしより元祿享保に至り大に開敷 |
J19_0398A16: | せり |
J19_0398A17: | △上讀法問 |
J19_0398B18: | 毎年四月十八日十月八日貫主大僧正法主として自ら |
J19_0398B19: | 高涉の上士を攝領し高座に唱題し十二の法將左右に |
J19_0398B20: | 羽翼し三席の老輩並列開口す自他宗の中難解難會の |
J19_0398B21: | 文を算題し古今自他宗の人師論師の釋義を引證し凝 |
J19_0398B22: | 氷を解陶し智鏡を瑩練せしむ實に蓮門の龍象を無方 |
J19_0398B23: | に接度し法界の縁起を無碍に各證せしむるものなり |
J19_0398B24: | 往古扇縁の二席のもの闕席せし事もありしかは衍譽 |
J19_0398B25: | 大僧正の代より其首座を帳讀せしめらる其後も猶名 |
J19_0398B26: | 代の出席ありしかは走譽大僧正是を制せらる |
J19_0398B27: | △下讀 |
J19_0398B28: | 一たひ登山入寮の後は八紘の雲水は家路の長風を忘 |
J19_0398B29: | れ故園の明月を見すてて掛錫す淺黑の衣裳を飜し金 |
J19_0398B30: | 繡の袈裟を證するまでは學に淺深あり席に階級をた |
J19_0398B31: | つ若夫淸論辯折密精ならずんばたとへ鷲峯の聖敎を |
J19_0398B32: | 純學すとも唯是高遠の道を行て空虚を計るに同から |
J19_0398B33: | ん歟まま天資聰智の徒は千古の上に超越せる解をも |
J19_0398B34: | 崛起すべけれども性愚頑魯の者は階をひろひ級を追 |