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J2820 三縁山志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J19_0396A01: 一法句なり是圓融無碍の玄頥なるか故なり『注』に
J19_0396A02: は十章を揭て極致を察し難易を題して龍樹を引證す
J19_0396A03: 故に數百歳の後記主公若干の科を繫て玄宗を釣冏禪
J19_0396A04: 師數册の見聞を著して眞妙を添實に此部に至れるも
J19_0396A05: のは神悟靈通難息解證の者なるへし
J19_0396A06: △無部
J19_0396A07: 無部とは既に八部の昇階を越進むへき部なきの謂な
J19_0396A08: り是則所作已に辨するの達士咸く此部に預る前前の
J19_0396A09: 學階を涉り年二の法席をかさぬるか故に論釋の義極
J19_0396A10: めすといふ事なく宗薀の要通せすといふ事なし博閲
J19_0396A11: 深微の猛威を現行し能化の職位に轉ずるも此部の龍
J19_0396A12: 象なり宗海の深淵蓮山の高衆究竟せりといふへきも
J19_0396A13: のか
J19_0396A14: △三講
J19_0396A15: 往年其學名あるの者は年中數度席の上下をわかたず
J19_0396A16: して其所解の書内外となく講述あり唯自山の徒のみ
J19_0396A17: 聽會するにあらす他宗の能化所化又筵につらなり問
J19_0396B18: 議訊策あり故に縁山の學廣く内外自他にわたりて輪
J19_0396B19: 轉渺漫たり元祿以後も尚其範ありしかとややもすれ
J19_0396B20: は問答諍論にうつりしかは是を禁し三講をたてて不
J19_0396B21: 定を禁む是又月に定りなく日に撰なくして冬夏わか
J19_0396B22: ちなし寶曆以後より其規を定む
J19_0396B23: △席役講
J19_0396B24: 扇間席に入て後其平生研究通識の書自他宗にかかは
J19_0396B25: らす是を講演せしむ先五ケ月前に講すへき書名を出
J19_0396B26: す時谷頭是を取次左右に伺申し其後練熟日をかさね
J19_0396B27: 又表伺ありて開講の日其書の玄談をのぶる時一文字
J19_0396B28: 悉く出席聽受す谷詰班列是を衞護し嚴重たる事實に
J19_0396B29: 他宗他門に未だ見ず此講前綸旨頂戴を改め又講師の
J19_0396B30: 威儀等を改め敎ゆ凡席務の難此講を第一とす入講十
J19_0396B31: 席後終講の日限を定め左右に伺ひ廿日を經れは多分
J19_0396B32: 講竟の許可あり此外規格多しといへともこれを略す
J19_0396B33: △内講
J19_0396B34: 一文字大衆頭以下にて順次に講演す多分四季に隨意

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